今夜は新国立オペラ「魔笛」初日でオペラパレス。
2022年に観たウィリアム・ケントリッジ演出のプロダクション。この映像を駆使したこの演出では、普通1幕で多くて場は3つ程度という制約がなくなり、映画のように次々に変わる場がドラマを導いていく。一種の革命だね。
指揮は“欧州でブレイク中”というチェコ人のトマーシュ・ネトピル。東フィルは軽やかで美しくどこまでも心地よかった。
2022年はコロナでオール日本人キャストだったが、今回はザラストロにマテウス・フランサ、タミーノにパヴォル・ブレスリック。2人ともよかったが、パパゲーノ駒田敏章さんパミーナ九嶋香奈枝さんも負けてなかった。夜女安井陽子さんも決めた。
METは2023年のは観ていないが2017年のは観た。2016年にはプラハ・エステート劇場で観た。我が新国立の魔笛の方が断然いい。
だが宮本亜門のオペラが好きなわたしは、2021年東京二期会の超現代的新演出の宮本魔笛よりよかったとは言いたくない。比べられないものだと思うから。
それはともかく、ドロドロのイタリアオペラに疲れたらやっぱモーツァルトだね。