今夜は「国際音楽祭 NIPPON2022 諏訪内晶子 Presents 尾高忠明/N響」でオペラシティ。
プログラムはシベリウス/「ペレアスとメリザンド」組曲 、デュティユー/ヴァイオリンと管弦楽のための夜想曲「同じ和音の上で」、ブラームス/ヴァイオリン協奏曲 。
今日はすごいものを聴く日だったのか。
何度も聴いているブラームスのコンチェルトにこんなに驚くとは。
長い1楽章、身じろぎも出来ない緊張感に満ち。エクスタシーを感じるほど美しく。最終部での高音パッセージはすさまじい。
2楽章は切々と訴えて終わり、間髪入れずに入る3楽章は激しいクライマックスで息もつかせぬエンディング。
すごい、素晴らしい。
前半のデュティユーも良かった。僅か10分の楽曲だが、諏訪内さんの弾く多彩な音の世界がすごい現代音楽だった。
ブラームスもデュティユーもエンディングでは、会心の出来だという表情があった。
今日N響の弦がいつになく素晴らしかったのは、諏訪内さんの熱演に激しく反応したために違いなかった。
ぼくはこんな演奏を死ぬまでにあと何度聴けるだろうか。