今日は新国立オペラ「ペレアスとメリザンド<新制作>」でオペラパレス。
安倍元首相殺害のショックをいっとき忘れ。こんな作品をこの演出、このマエストロ、このキャスト、このオペラハウスで観れる喜びが込み上げた。
このケイティ・ミッチェルの演出。ぼくは観ていないがエクサン･プロバンス音楽祭2016でやった、本物と分身の2人のメリザンドが登場する斬新なもの。超現実主義的なドラマが全編に展開してすごい。
劇以上にすごかったのがマエストロ大野和士の東フィル奏でるドビュッシー。美しかった。
カレン・ヴルシュ、ベルナール・リヒター、ロラン・ナウリは3人とも素晴らしかった。
そして彼らに全く見劣りしなかったのが妻屋秀和さん。今や新国立レギュラーだがこの役も当たってる。
日本勢、河野鉄平さんは渋く、浜田理恵さんはいい声で、九嶋香奈枝さんは芝居がうまくて感心。
完成までに10年をかけたドビュッシー唯一のオペラ。見応えがあった。こんなレベルのオペラは海外でもそうは観られないだろう。
