Sing Listen Travel 〜歌って、聴いて、旅をして〜

リタイアしてやっと自由を手にしてから、海外を旅行し、合唱を歌い、オペラやコンサートに通っています。

素晴らしかったヤルヴィルとN響のニールセンとシベリウス

2021-06-17 23:18:00 | NHK交響楽団
今夜はN響6月定演でサントリーホール。
マエストロヤルヴィで、シベリウスヴァイオリン協奏曲とニールセン交響曲4番。
ヴァイオリンは青木尚佳さん。
 
初めて聴く青木さんだったが、クレーメルもムッターもCDではまったく敵わない。すごいシベリウス。
情感豊かな多彩な音色とテクニック。
青木さんはヤルヴィルと何度も視線を合わせて会話し。ヤルヴィルはここぞというところで強い指示を送って。同じ理解で演奏しようと。
神尾さん、諏訪内さんについでまた聴きたいヴァイオリニストに出会えた。
 
後半のニールセン、カラヤンのCDを聴いていたが比較にならない。この作品の素晴らしさは実演でなければ伝わらない。
タイトルの不滅は滅ぼし難きの意。第1次大戦の悲劇に立ち向かう人類のことに思える。
大編成での大音響のドラマティックな展開、かと思うと抒情的な穏やかな曲調。
左右に分かれたティンパニが花形で、見せる、聴かせる。2人の激しい殴打からクライマックスへ。息つくこともできない36分だった。
ヤルヴィルの指揮は素晴らしい。長いカーテンコールのあと、楽団員が下がっても拍手が鳴り止まないので、また出てきたヤルヴィルをぼくらはスタンディングオベーションで讃えた。
 
素晴らしいヤルヴィルとN響。そして青木尚佳さん。
忘れられない夜だ。
 
 


















 
 




 


 
 


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