昨日ビルバオとサンセバスチャンで、4人にいくつかトラブルがあったとき、スペインのおばさんが何度も親切にしてくれてました。深く印象付けられたのは、みんな英語は喋れないのに、なんか黙って見てられないって感じで近寄ってきて、スペイン語と身振りで教えようとしてくれるところです。
具体的に書くと
・地下鉄でチケットを差し込んで出てこなかったとき、おばさんが寄ってきて、アンタ刺し口が違ってるよ、と。
・トラムのチケットは買ったあと入札機でチェックしておかないと罰金を取られるので、やりかたを考えていたら、おばさんが寄ってきてこうやるのよ、と。
・ゴンドラの復路のチェックインができなかったら、寄ってきて一緒にやってくれ、バーコードのとこが折れててダメみたいだからチケット買い直しなさい、と。
・サンセバスチャンで流しのタクシーを拾おうと道路側に立っていたら、寄ってきてアンタらなにやってんの。タクシーはここじゃ拾えないと駅の方を指差してあっちへ行け、と。
・旧市街で地図を見ながらどこへ行こうとかんがえていたら、寄ってきて、どうした?
・今朝駅で入場しようとしたら、近寄ってきて、改札はあっちだと。それでもまた違う方へ行こうとしてると、ちがうちがうと近くまで連れてってくれて、ここよ、っと。
などなどで、他にももっとありましたが省略。
で、思ったのは、日本人は親切心はあっても、言葉ができないとシャイになって行動に移せなく、なんか見て見ぬふりみたいなパターンが多いと思うのです。それに引き換え、喋ってもわからないのは承知の上で世話を焼いてくれるスペインのおばさん。オリンピックを控えたぼくら日本人は、おもてなしがどうのこうのとへ理屈を垂れる以前に、こういう「スペインのおばさんのスピリット」を学ぶべきなんだなあと思いました。
とはいえ女性でも若いのは近寄ってきません。男もあんまり、特に若いほど。困ったときはおばさん、です。