今夜は新国立オペラ「リゴレット<新制作>」初日でオペラパレス。
これはすごい、世界最高峰クラスのリゴレット。ヨーロッパでもこんなリゴレットはなかなか観れないだろう。
新国立25年ぶりの名匠マウリツィオ・ベニーニは東フィルをすごいオーケストラに変貌させ、歌手たちに最高の力を発揮させた。
演出家エミリオ・サージがビルバオ・オペラ、サン・カルロス歌劇場共同制作したこのプロダクション。ビルバオで観た加藤浩子さんが素晴らしいと新国立サイトに解説を書いていたがそのとおりだった。今回のメインキャスト3人にも太鼓判を押していたが間違いなかった。
フロンターリは歌も芝居もレオ・ヌッチに負けないタイトルだったし、リヴァスの歌唱力は圧倒的。トロシャンは2019年のノリーナも良かったが、今回のジルダ
も見せた聴かせた泣かせた。
このところ新国立全演目に出てる感のある妻屋さんと須藤さんの2人はみごとだったし、清水さんには悩殺。合唱団は今日も世界一。
マエストロにとっても会心の出来だったのだろう。東フィルの何人もの演奏者、合唱団、演出家たちを讃えていた。
2019年からオペラを実演で本格的に鑑賞しはじめて5年目だから、このごろは少し飽きてきたのかなぁ。wowowのMETライビューやBSプレミアムシアターの公演などは録画してもあまり観ない。
でも今夜のリゴレットや、加藤浩子さんも世界一だと評した先日のアイーダ凱旋の場などを見せられたら、新国立オペラ通いはちょっとまだやめられないな。