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先週聴いたバッハコレギウムジャパン定演「ヘンデル 復活」のことを書いていなかった。
終演後すぐに川崎に移動して夏祭クラシックの練習に出て、その練習がとてもよくて興奮してそのことを書いていたら日付がかわってしまってそのままになっていた。
今回は優人マエストロでソロはキャロリン・サンプソン、中江早希、マリアンネ・ベアーテ・キーラント、櫻田 亮、加耒 徹。
聴いたことはなかった。
聖金曜日と復活祭の日曜日の間に起こった出来事を描いたオラトリオ。ほとんどがソロのアリア、二重唱、三重唱で合唱は1部、2部の最後をかざる場面だけというBCJとしては異例の定演。
なんでも18世紀初頭ローマで宗教的理由でオペラが上演されなくなった時期があり、作曲家たちはオペラをオラトリオに紛れ込ませ当局を欺いて溜飲を下げていたらしい。
この時期にローマに滞在したヘンデルは、この慣習に倣ってこの作曲を作曲したのだと。
ソリストたちのアリアで物語を展開していくという点ではオペラのようだと言えなくもない。これを観てオペラロスの聴衆たちはうっぷんがはれたのだろうか。
素晴らしいリナルディを振ったマエストロだから、なんとしてもこの作品にとり組んでみたかったに違いない。
中江さん、サンプソン、キーラントが聴かせどころを競い合うように歌う展開には聴き惚れた。超絶超速メリスマすごい。
久しぶりの加耒さんと櫻田さんもうまかったし、字幕があってありがたかった。古楽器の魅了もたっぷり。
でもあの合唱とオケがいったいとなったBCJサウンドが少ししか聴けなかったのはちょっとものたりなかったというのが正直なところ、でした。
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