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今日のMETライブビューイング、ヘンデル《アグリッピーナ》。
すごい、素晴らしかった。
2019-20シーズンではベスト1。
ここ2、3年のシーズンでも傑作じゃない?!
ってちょっとコーフン気味。
まあ最愛のディドナートがタイトルだったからってのはあるんだけど。
まずストーリーが、ロマンチックコメディでもあり、サスペンスでもありで。みんな芸達者で芝居がうまいから面白くって目が離せない。
そんなドラマのスピーディな展開を煽るようにヘンデルは次々と多彩な曲を繰り出す。
高速メリスマ、超絶技巧、の応酬、観客を唸らせるしっとりとしたアリア。
ぼくらはワクワクしたり、躍動感に自然と身体を動かせたり、ジーンして身動きできずに聴きいったり。
幕が降りた後、ディドナートが ”you’re great“ と抱きついたブレンダ・レイはアリア9曲。すごい。それに芝居もやることいっぱい。影のタイトルロールって感じ。
オットーネのイェスティン・デイヴィーズ。
グラミー賞など数々の受賞に輝くカウンターテナー。すごかった。なかでも1幕終盤のアリアでは大観衆を黙らせた。ガイド役のヴォイトさんもすごかったわね、って絶賛。
ネローネのケイト・リンジーはいくつかの演目で観ていて、美人歌手という印象だったけど、すごいズボン役でびっくり。とっても美しいソプラノなのに、デヴィッドボーイのように怪しくも美しく。ノーテンぶち破られたよ。
こんなふうにリンジーもレイも素晴らしかったんだけど、それでもディドナートが歌いだすと、やっぱ違う、すごい、って思った。好きだからってのはあるんだけど。
ディドナートは悪役がずーとやりたかったんだって。ドンジョバンニのような。
だからすごーくのってた、気合入ってた、そして楽しんでた。
このくらい素敵なディドナートって何があったかなぁ。
浮かんだのは、湖上の美人、オリー伯爵、くらいか.....。
こんな素晴らしいアグリッピーナ。
よくこんな台本書いたよね。そしてこの演出。
この傑作オペラのMVPは間違いなくデイヴィッド・マクヴィカーでしょう。
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