Sing Listen Travel 〜歌って、聴いて、旅をして〜

リタイアしてから鬱憤を晴らすようにできなかったことをやってきた。でもマンネリ化してる。まだやり残してることをやろう。

坂入健司郎マエストロ・名古屋フィルのオーケストラキャラバン

2021-08-20 23:20:00 | Concert
今夜は坂入健司郎マエストロ・名古屋フィルのオーケストラキャラバン4日目でオペラシティ。
プログラムはボロディン交響詩、チャイコフスキー4番、堀江祐介さんのグラズノフサクソフォン協奏曲。

最初のボロディンに登場してきたのは大編成で。演奏が始まると、その楽団員の皆さんの眼が光り輝いていて。
ぶあついアンサンブルが雄大な中央アジアを浮かび上がらせ。
これはなかなかすごいと。

次のグラズノフはどこまでも美しく。
堀江さんが縦横無尽に奏でるサクソフォンはこの楽器の持つ表現力、無限の可能性を感じさせ。

そして再び大編成での第4交響曲。
このチャイコフスキーの「運命」の、第1楽章の葛藤や不安から最終章の確信と歓喜までが、大編成の楽団員たちのほとばしるエネルギー、情熱と重なり。
これ以上は考えられないほどのドラマティックな演奏になっていた。

こんなすごい演奏は聴いたことがない、という気がした。
そして思った。
N響や読響など首都圏のメジャーオケが超一流で、地方都市を活動基盤とする名フィルのような中堅オケはそれ以下、などというステレオタイプは実にバカげたこと。

演奏の質を左右するのは、楽団員、指揮者が、どれだけ強く、演奏したい、表現したい、と思っているかではないか。
今日の名フィルの皆さん、堀江さん、坂入マエストロには、演奏したいという情熱がほとばしっていた。
いま演奏しているんだという歓喜が溢れていた。
それがこんな素晴らしいロシアンナイトにしたのだろう。
最高に素晴らしいコンサートだった。

























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