Sing Listen Travel 〜歌って、聴いて、旅をして〜

リタイアしてやっと自由を手にしてから、海外を旅行し、合唱を歌い、オペラやコンサートに通っています。

METライブビューイング《さまよえるオランダ人》

2020-07-15 22:38:00 | METライブビューイング
今日はMETライブビューイング《さまよえるオランダ人》で二子玉。今シーズンの最終演目。

初めて観る演目で、ワーグナーにしては3時間を切る短いものでしたが、良かった、面白かった。
フライング・ダッチマン(Flying Dutchman)という幽霊船のイギリス伝説がベースになった、言ってみればファンタジー。
そのお話が、ゲルギエフの創り上げる重厚で美しい音楽に乗って展開。眼が離せません。
父親の前でオランダ人の求婚を受け入れるまでは話がトントン拍子でロマンティクファンタジーみたいなんですが、当然そんなわけはなく、お化けと結婚したら死ぬとわかってて、愛を貫くというエンディング。
この娘ゼンタのアニア・カンペは素晴らしかった。東ドイツ出身でバイロイトでも歌ってるワーグナー歌い。
オランダ人のエフゲニー・ニキティンはマリーンスキーン常連、ということはゲルギエフのお気に入り。父親のフランツ・ヨーゼフ=ゼーリヒはドイツ人ワーグナー歌い。エリックのセルゲイ・スコロホドフはマリンスキーンの若手。みんな歌も芝居も達者でした。

でも今回楽しみだったのはなんと言っても藤村実穂子さん。
堂々たる歌いっぷりでしたがマリーは歌う時間が短くて。タイトル級がほとんどの藤村さんにはもちょっと物足らなかったでしょうね。

それにしてもMETはマーケティングの観点から各国のスターを抜擢しているのに、藤村さんがMET初めてとは。
ゲルブ総裁、日本人歌手を冷遇とは言わないけど、もっと使ってもいいんじゃない。

ホイ・ヘーの蝶々夫人わるくはなかったけど、プッチーニフェスティバル2年連続開幕公演の大村博美さんをニューヨークで観せたくないんかねえ。大村さんの評判知らんのかいな? そんなわけないよな。
ヨンチェヴァにトスカやらせるんなら、森谷真里さんでいいじゃん。

もしかしてライブビューイングの日本での興行収入がゲルブ総裁には期待外れな額なんかしら?
それやったら、ぼくらがもっと頑張らんといかんわ。

皆さん、来シーズンはもっとMETライブビューイングにいきませう❗️























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