今日は新国立オペラ・トスカでオペラパレス。
メーリは開幕5分でさっそうと登場し、イゾットンとちょっとイチャついた後、さっそく妙なる調和を披露。
おお、なんと、すっばらしい、メーリ。
明るく、柔らかく、甘く、豊かに、響き渡る美しい声。最高だ。
世界に見劣りしない最高のオペラハウスで、本格的なイタリアオペラを、いま東京で観ている。
そう、マエストロも演出も主要キャスト3人もイタリアン。
1幕の終わり、教会礼拝のシーンの美しさには目を見張った。
3幕の頭、明け方の薄明かりの中に浮かぶ建物などの舞台美術も素晴らしい。
こんなことはMETライブビューイングには感じなかった。
演出もMETに比べるとドギツさがないというか、洗練されてるような気が。
ソラーリはMETのギャグニッザのような強烈な悪党って感じじゃない。
残酷なストーリーだけど、でもあんなにギラギラのヘンタイがトスカを追い込むような場面でなくてもいい。
これがイタリア的なのか、ヨーロッパ的なのかはわからないけど。
イゾットンのトスカ。MET のラセット、スカラ座のネトレプコ、日生オペラの砂川さんらともひと味違う。気が強く情熱的。殺し方はエグい。
豊かな声量はメーリ、ソラーリに負けてなかった。
メーリが、友人イゾットンと共演できて嬉しい、って言ってたから気も乗ってたんだろうね。
定番の演目は食指が湧かないって思ってたけど、ウィーンやロンドンやパリのオペラハウスではどんなトスカをやるんだろう? もっといろんなトスカを観たいって思った。
でも、今日はなんといってもメーリ、メーリ、メーリ。何もかも素晴らしかった。フローレスと同じくらい好きだなぁ。
今日のこんなトスカを観たら、日本ではちょっとしばらく観に行けないかも。