今夜は新国立オペラ「さまよえるオランダ人」初日でオペラパレス。
ガエタノ・デスピノーサ指揮の東響による序曲で期待が膨らんだが、1幕は長いオランダ人のアリアがやや単調で、あまり気分が乗って行かなかった。
2幕田崎さんの登場で一機に華やかになり、城さんの素晴らしい歌と演技で火がついて、妻屋さんも河野さんもどんどんのってきて。
そこから最終幕にかけて圧巻の田崎さんと、ゼルダの死と解放されたオランダ人の最後を描いたモダンな演出で、素晴らしいエンディングになった。
オミクロンでのオール日本人キャスト化は。
これだけ歌えた田崎さんに、外国勢でもメーリクラスじゃないと敵わない城さんらの起用で、物足りなさ感はなかった。
オペラは初めて観た鈴木さんは溌剌。貫禄の妻屋さんはさすが。河野さんは頑張った。
山下さんは同郷なので応援モードでしか観れないがやっぱり芝居達者。
そしてマエストロデスピノーサの奏でたワーグナーをたっぷり楽しんで、素晴らしい夜になった。