今年、2008年の春節は2月7日。この日は旧暦の1月1日にあたり、中国では新暦のお正月(元旦)よりも、旧暦の正月「春節」を派手にお祝いする習慣があり、ちょうど今の時期が年末となっています。
中国のおめでたい色と言えば赤。お正月や結婚式、祝い事のめでたい席などでも赤や金色などの縁起が良い色で統一され、新年を迎えるこの時期、スーパーマーケットに行けば、お正月用のお菓子に、飾り物、パンツやブラジャー、モモヒキ、インナーシャツまでが真っ赤なんです。
中国のスーパーマーケット 赤い下着がずらり
私も中国に来て七年近く経ち、中国人独特の風習にも大分慣れっ子にはなりましたが、未だに慣れないものの一つに赤パンツがあります。
この私もある時期を赤パンツ、赤ブラジャー、赤ババシャツ、赤モモヒキで過ごした事があるのです。
中国 赤下着ショー 全身に縁起の良い「福」の字をあしらってみました
でも、その赤い下着は自分で購入した訳ではなく、夫のお母さんからのプレゼントでした。その効果があってか、その年は恙無く過ごす事ができました。本当に赤パンツの効果だったのかは、さて置き…、赤い下着は縁起物として厄年の人が身に着け、厄を除けると言う意味合いがあるのだとか。日本でも刺抜き稲荷の赤パンツなどが売られており、赤は元気が出る色とされています。
元祖巣鴨の赤パンツ マシュマロ 若ガエル赤パンツ
日本でも赤いフンドシや赤い腰巻を身につけるのは、厄除けなどの意味があると聞いていましたが、赤い下着は体に良いらしいので、そう言う色の効果があるのかも知れませんね。黒い下着は老けやすいと言うのも聞いた覚えがありますが、ダウンタウンの松本人志さん曰く、「黒い下着を穿いていると便秘になる」のだそうです。松本さんだけがそうかも知れませんが、黒い下着が便秘になりやすいとすれば、便秘になれば肌も荒れるし、体の負担にもなるので老けやすい要因の一つなのかも知れないなぁ…と思います。
私も24歳の時、戌年(厄年)の一年間は「赤い下着を身に着けると厄除けになる」と言われ、お義母さんから有難い赤い下着を頂戴したのですが…、いざ自分が着るとなると結構勇気が要ります。
「他人に見せる訳じゃないから」、そんな事言ってはいけません。私が読んだリリー・フランキーさんの著書『女子の生きざま』によると…、
下着は見せるためにつけるもの、決して見せることがないのなら、それは折りたたんだティッシュでも風呂のフタでもいいじゃないですか。(中略)人は毎日、人前で服を脱ぐ可能性を秘めているワケで、下着に手を抜いてもいい日など、この世に1日もないということです。
…と書いてあります。
女子の生きざま (新潮OH!文庫)リリー・フランキー新潮社このアイテムの詳細を見る |
赤い下着が厄除けの縁起物なのは分かるのですが、どうも、こういう色やデザインの下着は好きになれません。色も派手過ぎるし、デザインもダサい。半強制的に着なくてはならない場合を除いては、自ら好き好んで着る事がない色なのですが、一種の変態心理なのか、嫌いなモノでも確認したくなるタチで…内心「こんな下着絶対着ないぞ」とか思いつつも、それがどれだけ嫌いか再確認する為に、わざとトライしてみたりするんです。例えば、嫌いな食べ物とか、嫌いな(苦手な)事とか、似合わない服(自分の趣味じゃない服)とか。
そして、「ああ、やっぱし、これはダメだぁ…」と、なっている自分がいます。
でも、一部期待しているのは、ある日、嫌いなものが好きになっていたり、嫌いな(苦手)な事が好きになっていたり、似合わない服(自分の趣味じゃない服)が似合うようなっていたりしていたら、自分の意外性や新たな新境地が発見、開拓されるんじゃないかと思って、トライしている訳です。
一度嫌いになったからと言って、ずっと嫌い(興味がない)なままでは、もしも、ある日、嫌いなものが受け入れられる様になっていても、一生気付かずに過ごしてしまうんじゃないかと。それは、それで損してるなぁ、と思います。
…で、2006年、24歳(厄年)にして赤パンツにトライしてみた訳です。意外に似合うかも知れないと思って!(馬鹿でしょう?)
結果、全く似合いもしなかったので、次にトライするのは、36歳の厄年・2018年(戌年)だと思います。
逆に怖かったのは、赤い下着が超似合っていたら、どうしよう…という事でした。
何かの間違いで超似合うなんて事になり(自分の勘違いで)、赤い下着が大好きになって、厄年でもなのに年中赤い下着ばっかり着るようになったりでもしたら…、等と自分の中に潜む変態っぷりを心配していましたが、似合いもしないし、好きにもなれなかったので、この先も似合わないと良いなぁ…と思います。(何だそりゃ)
よく考えたら、自分が好きでも、似合うでもない下着を身につける事になったのが厄年の災難だったのかも知れませんが、これは、お義母さんの気持ちなので有難く頂戴し、今はタンスの肥やしになっています。(大切に保管しています)
夫は「もう、着ないなら捨てればいいじゃん」と言っていますが、数えるほどしか着てないのに捨てるのも勿体無いし、ほぼ新品同様とは言っても着用した下着を人にあげるなんて事も出来ないしで、どうしようか迷います。
赤下着ファッション・ショー
中国では毎年、赤下着のファッション・ショーが催され、新作の赤下着を着用したモデル達が一堂に会します。しかし、赤下着の威力は強烈で、どんな美男美女のモデルが着用しても確実にダサく、これをファッショナブルに着こなせる達人は皆無でしょう。
プロのモデルの魅力を半減させる威力を持つ中国の赤下着。
気色悪いパッケージ
↑この赤下着のパッケージなんか、魅力半減どころか、一気に気持ち悪いの領域に踏み込んでおり、買わせたいのか、買わせたくないのか分かりません。モデルが悪いのか、赤パンツが悪いのか…、それとも合わせ技か。何か一部の方は好みそうな…?汚い本屋の片隅にあるゲイ雑誌の様な雰囲気を怪しい赤パンツが倍増していて、只ならぬ雰囲気です。
SAMSON (サムソン) 2008年 02月号 [雑誌]ビデオ出版このアイテムの詳細を見る |
また、中国ってなんでも有りだなぁ…と思うのは、赤下着が縁起物だというのに託けて、こんな下着を売っている不届きな店も!
…乳首開きTシャツのボンデージ・ファッション版の様な下着?何レンジャーなんでしょうか?モロ出しだし。
こればっかりは、縁起物の赤下着に便乗商売したからって、年末年始だから売れるとか、縁起が良いから、厄年だからって買う人もいないでしょう。完全に便乗の仕方を間違えてるとしか言えません。厄どころか、人も寄り付かない。穴あき全身タイツ。
この画像を見た時、どこかで似た様な写真を見たなぁ…と思ったら、「エヴァンゲリオン」のアスカの赤いプラグスーツでした。
Real Action Heroes 惣流・アスカ・ラングレー (プラグスーツVer.)メディコム・トイこのアイテムの詳細を見る |
コスプレ★新世紀エヴァンゲリオン プラグスーツの詳細を見る
何だか赤色多様で目がシバシバして来た所で、ごきげんよう
赤パンの気持ち悪いパッケージ、マジ受けた!
ほんとに買わせたいのか、買わせたくないのか…。ヒゲも気持ち悪いし、ハミ毛が気持ち悪いな。
あと、赤モモヒキの男のモッコリ感が(笑)
中国って赤パンはくんだね。実家の婆ちゃんの赤い腰巻とか毛糸のパンツを思い出す。昔、剣道の先生が寒中水泳で赤いフンドシ付けてたのを思い出した。
ご結婚もなされてオメデトウございます。
この赤下着にはビックリです、ここまでやるかァ~
と思いましたが やはり需要があるのでしょうね。
それより寒波で大変だと報道等がありましたが
そちらは大丈夫ですか?
お体にはお気をつけ下さいね。
災難除けには赤い下着ですよ(苦笑)