私もツイ監督の大ファンであり、実を言えば彼の影響を受けて香港映画ファンになったと言っても過言ではない。ツイ監督の映画は本当に素晴らしいものばかりだ。
今回の最新作『七剣』の原作は『七剣下天山』(七剣士天山を下りる)と言う武侠小説を映画化したもので、現在、ハルビン出身の趙文卓(ウィン・チャオ)を主役にドラマ版も制作されている。
現在、私の働いている会社では、ツイ監督の会社、香港電影工作室と正式に契約を結び『七剣』映画版のプロモーション用漫画及びドラマ版の漫画の制作を行っており、映画版の漫画は今日7月29日に正式販売される。(もう、されている)
現時点で日本での出版社は決まっていない。…と言うのは、日本での配給会社、公開予定の情報がまだない為、日本の出版社でもいまいち乗り気では無い。恐らく、日本公開が決定すれば出版社の方から、問い合わせが来る事と思うが、やはり情報の早いファン達は何処から聞いて来たのか、私の所に日本での出版予定はないのかとか、日本の香港映画、アイドルの輸入雑書として扱う専門店は無いかと問い合わせが何件も来ている。現在の所、日本の出版社とも漫画の日本語版及び映画の写真集出版の件で調整中なのだが、中国語版の正規版を香港映画関連の専門店で扱って貰えないかを検討中である。
結構、中国語を勉強している人達が多いらしく、中国語版でも良いので早く買いたいと言っている人が多いのだ。(うんうん、それは良い傾向だ)
現在七剣の公開に当たって、映画製作会社でも海賊版が出回る事に注意を払っている。なんてったて、中国は偽物天国なので海賊版が出るのは、作品の人気と比例している。海賊版を作った所で肝心の映画が下らなければ、何の利益もない。いくら安くても誰も買わないし。
ただ、今回の私の『七剣』に対する思い入れは相当な物なので、『七剣』の上映成功を祈っています
(ちなみに画像は漫画版の表紙です)
それは、この7月29日に公開される香港映画『七剣』(監督・ツイ・ハーク)のプロモーション用の漫画を日本でも出版する為に日本の出版社を回って居る時の事だった(7/7~12にかけて、東京の国際ブックフェア取材の為、帰国中の事)
初対面の某出版社の方は、漫画一筋に生きてきた様な方で、『漫画命!』と言うような方だった。私も漫画家の知り合いからは、、『あそこの出版社は威張ってる人が多くて、嫌だ』とは聞いていたが、まさかここまで酷いとは…、どうりで漫画家の間では評判が悪い訳だ。
しかも、渡した名刺をろくっすっぽ見ずに尻のポケットへしまい、私を『あんた』呼ばわりす。年ばっかり取ってる割には、礼儀、しつけがなってない。しかも、最初に漫画の見本を見せただけで、まだ内容がどうとかの話もしていないのに、突然…、『香港映画なんて、どうぜ韓国ドラマと一緒で下らないんだろ。ツイ・ハークなんて監督、知らないよ。どうせ有名じゃないんでしょ?』と興味有りませんと言うような態度。『むむぅ!何と怪しからん発言!』…と内心カチンと来たが、漫画しか分からない無知な方だと思い、丁寧にツイ・ハーク監督について説明してみたが、全然話を聞いていない。…って言うか、相手にする気ゼロである。正直言ってそんな人に何を言っても無駄だが、この漫画のオリジナルは小説で、小説を映画化し、漫画化したものだ。この漫画は映画のプロモーション用だと説明した所、
『映画があって漫画じゃない、漫画があって映画なんだ』、『これが日本の常識だ!』と突然逆切れされた。『日本の常識?何だその訳の分からない理屈は』。
・・・日本の常識って一体どこのお偉い方がお決めになったのか、日本の漫画においても、最近の『冬のソナタ』にしろ、野口英世などの偉人の伝記にしろ、もとから漫画が原作じゃない物が沢山あるし、一概に漫画が原作で映画やドラマになるものが総てでは無いはずだ!伝記物の漫画だって、歴史物の漫画だって事実が先にあって、漫画になった物だし、『冬のソナタ』や『始皇帝暗殺』の漫画版だって、オリジナルは小説やドラマ、映画だった物が漫画化した物じゃないか。
そりゃ、比率からしたら漫画や小説が原作で映画になるものが多いのは事実だが、比率の問題で実際に映画やドラマから漫画化された物が全く無いとか、前例がないわけじゃない。
なのに『日本の常識』なんて、誰が決めたか分からない常識に縛られているなんて、とても可哀相だ。日本の常識なんてのは、全くあてにならないし、特に海外の企業とやり取りをする中で『日本の常識』なんて物は、役に立たない事さえある。時には取引の条件や、ややもすると自分に有利な条件までも逆に駄目にしてしまうような面倒な代物だ。しかも、日本と言うのは変な国でアジア圏の企業を下に見る悪い癖がある。逆に欧米の企業に対してだと、大した企業でも無い所にヘコヘコ媚を売ってみたり。そう言う態度って、他の国からみたら、“変な日本人度”や日本企業に対する不信感や日本人への反感に繋がるので、あまり良い事では無いと思う。
しかも、自分が知らないからツイ・ハーク監督が有名じゃないとか、香港映画が下らないなんて言う理屈は間違っていると思うのだが…
自分が興味の無いものを総て下らない物だなんて、凄い思い上がりだと思うのは、私だけじゃないと思うけど、香港映画ってそんなにマイナーなのかな…
でも、正直言って、あんな悪態をつかれると気の長い私でも腹が立ちます。某出版社の方の態度が、最悪だったので、今後、何か特別な事でもない限りは某出版社に対する不信感は拭い切れないでしょう。
でも《七剣》の漫画は日本でも出版できるように頑張りますよ!応援して下さいね!
…と言っても、うちのお母さんは“ドニー・イェンが誰かも知らないと思うけど…、先日、仕事でドニーさんと、ご一緒させて頂きました。知らない人もいるかも知れないけど、ドニーさんは香港を代表するアクション俳優で、かのJET LIとも共演した方。
いや、このドニーさんのカッコ良い事。とても42歳には見えませんね。知らない人が見たら30代で行けると思う。本当に冗談抜きでナイス・ミドルです。
前回、ツイ・ハーク監督の事務所にお邪魔した時には、監督はメルボルンに録音に行っていてお会いできなくて、残念だったが、今回はドニーさんと記念撮影できたので良かったです。
しかも、一緒に写真を撮れたのは、とてもラッキーな事。
7/15、広州電台で行われた、この夏公開の《七剣》の漫画版《七剣序章》のプロモーションの為に開かれた、漫画の制作発表会、その中のゲストとして、私が働いている会社でお招きしたのが、ドニーさんでした。
生で見るドニーさん、意外に小柄でした。顔もシュっとしていて、小さかった。(写真を見る限り、私の顔はムクムクしていて、笑顔にも締りが無いですね。)
実に熱狂的ファンがこの写真を見たら、『アホ面さげてドニー様と写真なんかとるな!』苦情が来そうで怖いが、ドニーさんのファンは良い人ばかりだと良いな~と思っていますが。
最近はドニーさんのファンサイトの方からメールを頂いたり、ツイ・ハーク監督の映画ファンとお友達になる機会も有って、私としても嬉しいです。
さて、一緒に記念撮影した経緯だが、ドニーさんが帰る際、私と同僚、数人のマスコミがテレビ局の玄関ま見送りをした。その時、ドニーさんに『一緒に記念撮影してもいいですか?』(中国語で)と訊くと、ドニーさんは笑顔で『良いよ、おいで。』と言って、快く一緒に写真を撮ってくれたのでした。私の上司の阿明(アミン)が写真を撮ってくれたが、ドニーさんが自分から『阿明、一緒に記念撮影しよう』と言って、写真を撮ってくれたのだ。しかも、握手までしてくださり、本当に嬉しかった。彼の手は柔らかくて、武術家の手とは思えない柔らかさでした。実は私、剣道の有段者で陳式太極拳や剣術もやるので、手は肉刺だらけでドニーさんの手よりゴツゴツしているのです。
でもドニーさんは本当に気さくで良い人でした。とても、紳士的で。こんなに素敵じゃ、42歳にして私と同い年、23歳の幼な妻がいても可笑しくないですね。もしも、こんなに素敵なナイスミドルと知り合ったりしたら、年齢の事を気にせずに結婚してしまう気持ちも分かります。
とても好印象です
別に遅れ様と思って遅れた訳じゃないが、理由は色々。
まずは社長が寝坊。もともと、社長がタクシーに乗って私の家まで迎えにくる約束をしていたので、私は朝5時起きで社長の電話を待っていた。しかし、待てど暮らせど電話が来ない。変だなと思って六時に電話をしてみると、まだタクシーにも乗っていなかった。オイオイ…。
六時半にやっと社長が迎えに来た。急いで荷物を持って部屋を出ると、マンションのエレベータの一つが修理中…、もう一つも中々降りて来ない。仕方なくトランクケースを持って階段から降りた。やっと、一階に下りてタクシーに乗ったが、もうam6:40…、空港まで高速道路を走って約20分…、本当にギリギリだった。…それにも関わらず、タクシーの運転手は車がオンボロなのを理由に高速道は走らず、わざわざ混んでいる普通の道路を通って空港へ。そんな事をしたばっかりに、30分経っても空港には着かず、おまけに空港そばの料金所を通ると同時に車がエンスト
何とか7:10に空港に着いて、いざ中に入ろうとすると空港で、税関申告書を書かされた。私は何も申請するものが無かったが、社長のノート型パソコンが申請対象だったので、正直に申請したが、申請表の書き方を間違えて3回も書き直しさせられた。そして、私が先に入って空港の職員にチェックイン・カウンターを尋ねると、全然違うカウンターを指差して『日本の東京行きの飛行機は『全部あそこでチェックインです』と言うので暫く並んでいたが、様子がおかしい。しかも、まだ社長が中に入れないでいる。私がカウンターのお姉さんに再確認すると、空港職員の手違いで別のカウンター(JAL)のカウンターを教えられたのだ!
急いで場所を移動すると、社長がやっと税関と通過してきた。カウンターに着いたのは7:25...、結局、飛行機の手続きは出来なかった。元々、8:20発の飛行機だったが、結局間に合わなかった。
遅れた私達も悪いが、広州の白雲機場と言う所は変な空港で、国際線のチェックイン・カウンターは空港のロビーから先に税関を通って中に入らないとチェックインできない仕組みになっている。急いで入る時に限って、余計に面倒な作りになっている
しかも、そこの空港を利用する度に思うのが空港職員の態度が良くない。喫茶店や食堂のウェイトレスの態度が悪いとかなら、もうスッカリ慣れっこだが、空港は国際的な場所で色んな国の人や色んな身分の人が出入りする場所で、国の玄関口と言っても良いはずなのに、そんなに態度が悪く、飛行機に乗り遅れてタダでもガッカリして気分が悪い時に悪態をつかれると、余計にイライラする。しかも、カウンターを間違えたのは明らかに空港職員の指示ミスだ。内心『お前らのせいだろ!馬鹿にするのも大概にしろ』と思ったが、言った所で相手は認めないので時間の無駄だと飛行機の時間を明日に変更して、会社に帰った。
会社に帰ると、同僚から『もう日本から帰って来たの?!』と言われて、ハハハと笑って誤魔化すしかなかった。
写真は東京国際ブックフェアの会場で取った、漫画家・一峰大二先生と。