★~KIDのあれこれ雑記帳~★

ツイッターのつぶやきと連動中!

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Twitterと連動できればなぁ

2021年03月29日 09時20分00秒 | お仕事日記
ずっと放置プレイしていたブログを久々に更新しています。
ここ最近は育児に追われてていますが、以前はブログメインだった発信も…FacebookやTwitter、Instagramメインに移行してしまいました。

最近は翻訳の仕事をすることもめっきり減りました。

2018年に次女が生まれ2歳児を抱えながら自宅で翻訳の仕事をするのが困難になったのが一番の理由です。翻訳のお仕事は次女が幼稚園に行くまでしばし休業かな。
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サッポロ・ビールのCM撮影現場にて

2010年04月05日 15時50分24秒 | お仕事日記
さて、2月末から4月2日まで約1カ月あまり、カナダで放送される「サッポロ・ビール」のCM撮影の仕事に携わりました。

今回、カナダのCM制作会社が広州のとある広告制作会社にCM制作の依頼をしたので、広州にある映画用の撮影スタジオでCM撮影が行われることに。しかし、CMの内容は「和風」の時代劇的な場面があるので、日本から鎧や着物、その他諸々の小道具をレンタルしたり、日本人のCM出演者を手配する必要もあったのですが、なにせ中国側に日本文化に詳しい人もなく、和服やカツラなどをどこへ手配するのかも分からない状況で…。



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それで、「奇妙な成り行き」があり広州の広告制作会社から私のところにCM撮影を手伝って欲しいという依頼があったのです。その「奇妙な成り行き」と言うのは、この広州の広告制作会社の社長の奥さんが私の友人の同級生だったという経緯で、私のところに話が回ってきたのです。

今回はカナダからカナダ人の監督やプロデューサー等も広州にやって来て、CM撮影で使用する衣装や小道具やらの手配について何度も会議を開いたのですが、日本の文化を説明するのは大変でした。

撮影は広州市内にある石渓の撮影スタジオで行われたのですが、ここは映画の撮影などにも使われていることろです。

今回はCM撮影のために日本から太鼓奏者や元・力士の出演者を招きました。
写真は今回のCMに出演した元・九重部屋の千代天山さん(左)と「めちゃイケ」の関取団、日清「太麺堂々」CMの太メンズとしてテレビにも出演されている、火の竜さんです。
私のお腹も大きくなってきましたが、さすがにお相撲さんと比べると、まだまだ小さいですね~。さすがにお相撲さん、体も手足も大きい!



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出羽海部屋監修のもとにつくりあげた味噌味・鶏塩味スープとコシの強いちゃんぽん麺との詰め合わせ。ゴルフのラウンドのラウンド前にちゃんこ鍋を食べて、パワーをつけましょう!
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撮影所では中国人のスタッフや共演者達から記念撮影をせがまれて、大人気でした。
せっかく広州へ来たのに、観光に行く時間もなかったそうなので、撮影終了後に千代天山さん、火の竜さん、日本からいらっしゃった太秦東映撮影所の衣装係の方と広州の有名な歩行者天国「北京路」(ペキンロード)へ。

そこで、夜の北京ロードを散策し、お土産を買ったり、レストランへ行って食事をしました。レストランで広東料理名物のハトの丸焼きを注文しました。皆さん、ハトは初体験だったそうですが、美味しいハトの丸焼きに舌鼓をうちました。

北京ロードからホテル帰って来ると、ホテルの玄関に何やら若い女の子達がたくさん集まっていました。どうやら、芸能人がそのホテルにやって来るようでしたが…。
次の日になって知ったのですが、どうやら台湾のアイドルグループ「飛輪海」(Fahrenheit)の汪東城が広州にやって来たそうです。





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『投名状』公式漫画~第二回国際漫画賞へ出品

2008年03月03日 18時45分00秒 | お仕事日記
久々のブログ更新です。
最近は色々と立て込んでいまして、思うようにブログの更新も出来ませんでした。

その立て込んでいた事の一つに、第二回国際漫画賞の事があります。
実は2007年に発行した『投名状』公式漫画(画:廖光祖、原作:陳可辛(ピーター・チャン))を日本の外務省主催の第二回国際漫画賞へ出品しました。



昨年度の第一回国際漫画賞では、香港の漫画家・李志清先生の作品『孫子兵法』(原題・孫子攻略) が最優秀賞に選ばれたので、中国語圏での外務省主催の国際漫画賞の知名度が前年度よりも上がっている事もあり、今回は中国、香港、台湾等、中国語圏からの応募が多いのではないかなぁ…と思います。

『孫子兵法』のコミックスは中国や香港などの中国語圏だけではなく、日本でも出版されている作品です。また、漫画の内容も中国古典を原作にしたものなので、原作自体も多くの人に愛読されています。
孫子の兵法 兵法の完成編 (MFコミックス)
李 志清
メディアファクトリー

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今回、第二回国際漫画賞に出品した『投名状』公式漫画ついては、私のブログ内で度々紹介してきました。原作は2007年12月13日より公開されている、中国語映画『投名状/The WARLORDS』(監督:陳可辛)※日本未公開作品。
その事もあり、昨年は陳可辛監督と一緒にプロモーションをしたり、イベントを行ったりしたので、中国・香港のメディアを中心に紹介された作品です。この作品の作画を担当した、香港人漫画家・廖光祖先生はギャグ漫画や少年漫画、子供向け雑誌のイラスト、新聞の四コマ漫画等を手がけて来た方なので、子供や女性にも好まれる柔軟なタッチの絵やギャグタッチの絵も得意としています。

今回、出品した『投名状』公式漫画では漫画の中に水墨画の技法を取り入れ、清代を舞台にした作品に合った作風になっています。でも、ちょっと残念だったのは、漫画を一冊にまとめた為にページ数の関係で話の内容を端折らなくてはならなかった事、本の印刷の刷り色が薄かった為に墨絵の濃淡が綺麗に出なかった事…があります。

『投名状』公式漫画~姜午陽~

『投名状』公式漫画の一コマ
(本来の濃淡は、この位綺麗です)

先に述べた、作品の色合い等が審査に影響するのではないかと思いましたが、何事も挑戦です!出品せずにウダウダ言っているよりも、参加する事に意義があると思いますし、これは多くの人に廖光祖先生の作品を知ってもらうチャンスだと、私は考えています。




現在の所は、Yes.Asiaからの通信販売や日本のチャイナセンター(中華中心)さんと言う、中国、香港、台湾の映画グッズ等を取り扱っている専門店でも輸入販売されています。

『投名状』関連の漫画では『投名笑状』と言う、四コマギャグ漫画があるのですが、こちらも日本から注文が入っています。しかし、元々の発行部数が少ないので、既に品薄の状態で…日本への輸出用の数冊を確保するのがやっとの状態です。

昨年12月の発売の時点で、中国国内の書店からの注文が多かった為に会社の受注、発送の部門が一気に処理仕切れない程、忙しくなってしまい、日本輸出用の処理が進んでいないのです。…こちらは私の管轄ではないので、私が口を挟む事ができない事もあり、注文から二ヶ月以上経っても日本に送る手配が出来ないのがモドカシイです。
でも、必ず送りますので、注文して下さった皆様、もう暫くお待ちください!







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『投名状』グッズ続々登場!

2007年12月31日 09時51分44秒 | お仕事日記
2007年も残す所、あと一日!
皆さんの2007年は如何でしたか?私の2007年を表す一言は『快』(早い)の一言に尽きます。今年のお正月が終わったと思ったら、今年はもう年越し、来年のお正月は目前に迫っています。
…とは言っても、中国の年越しは二月の旧正月(春節)がメインなので、元旦はそれほど賑やかではなく、いまいち年越し…って感じはありません。私はこの元旦も日本に帰らず、夫も広州には帰って来れないので、一人寂しく新年を迎える事になりそうです。あ~あ、本当は友人達とパーっとカラオケでも行って豪遊したい所なのですが、皆、日本に帰ったり、旅行に行ったり…、寝正月だったりと各人各様に新年を迎える事になる様です。
祝日はどこに行っても人だらけの広州なので、あまり出歩かない方が良いかも知れません。昨年、私の友人でお正月に遊びに出かけたら、街中で財布を掏られた人がいたので、やっぱり人が多い所では要注意です。




さて、12月13日から公開になっている新作映画『投名状』の公式漫画である『投名状』漫画と『投名笑状』(ギャグ版四コマ漫画)が日本の大阪に在るチャイナセンター中華中心)で販売される事になりそうです。
前回の記事で、『投名状』公式漫画がチャイナセンターさんに近日入荷&販売されると言う情報を紹介しましたが、今回はそれに引き続き、チャイナセンターさんから『投名笑状』の四コマ漫画も注文したいと言う連絡を頂戴しまして、年明けにも『投名笑状』の出荷を…と考えています。

今の所、出荷の為の準備段階と言った方が良いかもしれませんが、漫画が無事出荷されて日本のチャイナセンターさんに届けば、『投名状』公式漫画、『投名笑状』と共に日本にいながらにして、購入する事が出来ます!
私としても、ブログの中で作品を紹介した甲斐があったと言う物です!



何でも、この度チャイナセンターさんへ『投名笑状』のお取り寄せについて問い合わせして下さった方は、私のブログで『投名笑状』を見て、チャイナセンターさんにお取り寄せの問い合わせをして下さったそうで、この方とは私のブログ内でもコメントを残して下さったり、メールを下さったりと、この『投名状』の話題や、私が大好きな李連杰の話題を通じて楽しく交流させてもらっています。

お互いに住んでいる所も違えば、生まれた所や育った環境も違っても、共通に趣味を通じて、様々な人に出会ったり、共通の話題を語れる事に対して、本当に人の縁って素晴らしいなぁ…って思います。

私のブログの名前になっている「萍水園」萍水とは浮き草と水の事で、中国の
故事成語の「萍水相逢」(ヘイスイアイアウ)から取って名づけました。
意味は、「浮き草と水が出会う」様に偶然出会った者同士が知り合いになる事です。「萍水園」とは、私のブログを介して、偶然出会った人達と知り合いになったり、交流を深めたい…、そんな願いを込めて名づけたのです。

さて、さて!漫画の話に戻します。
現在、私の手元には『投名状』公式漫画&『投名笑状』の二種類の単行本があるのですが、この二冊…、両者両様の魅力があって、大人も子供も楽しめる作品となっています。

『投名状』公式漫画(左) 『投名笑状』四コマ漫画(右)


「闇鍋」?二虎の足が鍋の中に!良い出汁が出そう?!


ど~うですか?!
一方はリアルで繊細に、もう一方は登場人物達をデフォルメして可愛らしいキャラクターに。同じ作品を元にしていても、漫画家の作風やストーリーの変化(アレンジ)のつけ方で、こんなにも違った魅力が生まれるのです。
私は廖光祖先生が描く繊細な水墨画調の作品も、NG(李大寧)先生が描くプニプニしたキュートな作品も、両方大好きな作品です。ぜひ、コレクションして欲しい一品です。

12月に映画『投名状』が公開されてから、日本の玩具ショップや輸入書籍販売のお店で、続々と『投名状』関連グッズが入荷されたり、発売前の先行予約を受け付けていますが、作品の登場人物を超リアルに再現した『投名状』1/6マスターピースは、本当に本人そっくりで服装や小物も忠実に再現していて、技術の高さが伺えます。
Movie Masterpiece 投名状 趙二虎 (1/6スケールフィギュア)

ホットトイズ

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でも一つ気になったのは、なぜか李連杰のマスターピースがない事!以前、今回『投名状』のマスターピースの製作元であるHotToysとは別会社の ENTERBAY が、李連杰最後のアクション映画になるだろうと言われ、本人もそう公言していた映画、「SPIRIT」の主人公「霍元甲」の12インチフィギュアを製作していたので、もしかしたら版権(ライセンス)契約の関係で
ENTERBAY以外の会社は李連杰のフィギュアの製作が出来ないのかも知れません。※これは私の個人的な考えなので、実際はどんな理由かは分かりません!



ENTERBAY 1/6リアルマスターピースコレクティブルフィギュア JET LI ジェット・リー FEARLESS


しかし、このフィギュアが辮髪姿と言う事で『投名状』の衣装だけ着せたら、そのまんま龐青雲になってしまいそうですね。

同じ李連杰演じる龐青雲、霍元甲、黄飛鴻、方世玉…、みんな辮髪姿が素敵なのですが、今回演じた龐青雲や霍元甲は驚異的な武術達人ですが、暗い過去を持ち、最期は暗殺されたりする人物なので、表情にはどことなく重たい雰囲気があります。李連杰の年齢的な深みを感じさせる白髪が混ざった辮髪や肉が落ちた頬、ボツボツと毛穴が目立つ顔、疲れ切った表情が、バリバリのヒーローだった黄飛鴻や方世玉の頃とは違った中年の渋さがあって、中年になった李連杰も素敵だなぁ…と感じます。
後から詳しく書いてみようと思いますが…映画『投名状』の時代背景が清代後期で良かったと言うお話です。それは何でか??
気になる方は、次回の記事をお楽しみに




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『投名状』鑑賞後レビュー(ネタばれ注意)

2007年12月24日 22時30分04秒 | お仕事日記
《投名状》7分間予告編

12月13日、とうとう念願の『投名状』全編を鑑賞しました!
鑑賞後のレビューを書くのが遅くなってしまいましたが…
前回、10月20日に香港にある陳可辛監督の事務所へお邪魔して、『投名状』のさわりと言うか、30分程度のあらすじを鑑賞して来ましたが、やはりテレビの画面で観るのと、大きなスクリーンで観るのでは作品の残酷さ、生々しさ…どこを取っても迫力が違いました。

これより先、ネタばれ注意です

『投名状』は陳可辛監督初の時代劇映画ですが、今までに製作されて来た現代を舞台にしたロマンチックなラブストーリーとは時代背景も違えば、はっきり言ってロマンチックさとはかけ離れた血腥く、生々しい作品で、戦争のシーンでは斬られた腕や脚が飛び散っていたり、大砲の弾に当たった兵士が粉々になったり…本当に血みどろの肉弾戦でした。

龐青雲ベッドシーン大幅カット
気になったのは様々なシーンがカットされていた点でした。
山村で主役の三人が兄弟の誓いを立てるシーンでは、洞窟内で人を殺し生贄を捧げるシーンもカットされていましたし、李連杰初の濡場が全部カットされていた事でした。
李連杰の濡場(ベッドシーン)は、前々からメディアでも取り上げられ、インタビューなどでも質問されていたので、期待していた人も多かったと思います。台湾プレミアでは、このベッドシーンのカットについて金城武さんが「涙が出そう」と冗談ながらに語っていました。

過激なベッドシーンが大幅にカットされた事で李連杰演じる龐青雲が、蓮生(徐静蕾)に対する痴情と、理想の方向性の違いから趙二虎(劉徳華)と決裂し、作品の終盤で龐が趙を暗殺するストーリーがトーンダウンしてしまった気がします。…と言うのも、この作品の中で金城武演じる姜午陽はとても単純、純朴な性格なので龐と趙の不和の原因がすべて蓮生だと思い、泣き泣き蓮生を殺すと言う件(くだり)があるのです。(詳しくは後ほど)

龐が趙と決別した背景には、蓮生に対する感情もありますが、皆から慕われている趙のカリスマ性に嫉妬と恐れを抱いたからだとも思います。
趙二虎のカリスマ性とは



ホットトイズ ムービー・マスターピース 1/6 投名状 趙二虎【3月予約】

趙二虎は貧しい山村を根城にする土匪(山賊・盗賊)の頭です。人情に厚く義理堅い彼は、理想を叶える為には手段を選ばない非情とも言える龐青雲と対極にある人物だと言えます。しかし、人情や義理が彼の魅力であると同時に弱みであり、龐と理想の方向性を巡り決別し、最期、清の役人達の命令で、龐に裏切られて暗殺されてしまいます。律儀な彼は兄弟の誓いを立てた龐に裏切られるとは思っていなかったのでしょう。

揚州痩馬・蓮生
蓬生を語る上で押さえておかなくてはならないのが、揚州痩馬と言う言葉と、彼女の生い立ちです。
「揚州痩馬」と書いても「馬」とは関係なく、ここで言う「痩馬」とは揚州に売られ、養われている金持ちの妾や遊女(娼妓)候補の娘達の事です。貧しい家の娘達は7、8歳で人買いを経て揚州にある妾や遊女の仲介をする商人に売られます。そこで、琴、碁、書画、踊り等の厳しい教育を受け、運が良ければ裕福な商人や役人、貴族等の妾として売られ、裕福な暮らしができますが、売れ残りは娼妓として売られる事になります。

蓮生は少しでも道が開ける様、幼い頃から厳しい教育に耐えて来たので、裕福な暮らしに人一倍憧れ、文化的教育を施された彼女の望む理想の相手とは山賊等とは程遠い文武両道タイプの文化人や裕福な男性と言えます。

彼女は売られる前に趙に助け出され、その後は趙と生活を共にしていますが、裕福な暮らしの為に努力して来たのに、趙との生活は貧しい山村での生活で、彼女の望むものとは大きくかけ離れたものでした。趙に対して恩を感じているものの粗野で文盲の彼を心から愛する事が出来ず、何度も山村を逃げ出しては、山村に戻ると言う生活を送っています。

その何度目かの逃走中に、戦場から逃れて来た龐と出会い、お互いの身の上を語るうちに恋に落ち一夜を過ごします。お互いの名前も知らぬまま分かれた二人は皮肉にも山村で再開し、蓮生は趙への恩と龐へと恋心の狭間で苦しむ事になります。
龐が現れてからの趙に対する表情も引きつっていたり、何時も龐の事を見つめていたりと、戸惑いや苦痛の表情が多くなり、女性の心の移り変わりを良く表現していると思いました。
しかし、趙と龐の決裂から、二人の不和の元凶だと思っている姜に殺されてしまうと言う悲しい最期を迎えます。

この時代、多くの女性が自分の思うように生きる事が出来ず、時代と他人に翻弄されて死んでしまった彼女の身の上が不憫に思えて仕方ありません。
もし、彼女が本当に恩知らずな女だったならば、早くに趙を裏切って龐を選んでいたのではないでしょうか。ただ、それが出来なかったのは趙の人柄を理解し、良い人だと認めていたからだと思います。

姜午陽の純真さ



「投名状」フィギュア 姜午陽スペシャル版(08年3月発売)

三人の義兄弟の中で誓いの言葉「兄弟殺我兄弟者、必殺之」(兄弟で兄弟を殺した者、必ず殺すべし)を一番徹底していました。映画の中のナレーションも姜午陽(金城武)だったので、作品全体が彼を中心とした見方になっているのだと思いました。

姜は趙の弟分であり、趙を実の兄の様に慕っていましたが、龐の出現が二人の仲を引き裂きます。純粋な彼は、龐の胸の内にある思惑を見抜けぬまま、すっかり龐を崇拝(盲信)しきってしまい、趙と決別する事になっても後悔はしないとまで言いました。
しかし、姜はその純粋さが仇となり龐に丸め込まれ、気が付いた時には兄と慕った趙とは決裂してしまいます。そして、蓮生を二人の不和の原因だと思い、蓮生を殺します。
龐と趙の決裂は蓮生を巡っての事だけでなく、二人の性格と理想の方向性によるものも大きいので、蓮生を殺せば丸く収まると言う事ではなかったのです。
ただ、龐と蓮生のベッドシーンがカットされた事があるせいか、二人の男女関係がボンヤリした感じになってしまい、蓮生が殺される場面も何となくチグハグな感じを受けました。
ここはもっと痴情に溺れる感じあれば良かったのかなぁ…とも思いました。そうしないと、姜が龐と趙の決別は蓮生が原因だと思い込む(考える)のに、理由が不十分な感じがしてしまいます。

話は飛んで…
クライマックスの龐との格闘は凄まじいものでした
骨はボキボキ 鼻血ブー…の満身創痍でも立ち向かう姿が痛々しいです。

ここで、姜が龐に襲いかかっても誰も止めなかったのは、二人を殺し合わせる為に官僚たちが仕組んだ罠だったのでしょう。ご丁寧に鉄砲まで用意して、龐を暗殺させる計画は完璧だったと言えます。また、姜を表向きの暗殺者として自分の手を汚さずに、殺害する計画はとても周到です。

全体的な流れを観ると、龐青雲は官僚たちの思い通りに動く、将棋のコマでしかなかったのではないかと思います。龐は野心家で武術の腕も立ち、策略家な点で軍師としては才能があったとも言えますが、官僚には向いていない人物だと言えます。

所々飛ばして書きましたが、見応えがある作品である事は確かです!
また、この作品はただ単に英雄が活躍して悪者を倒すだけの勧善懲悪的な作品ではありません。
そこの所も、もっと詳しく書きたいのですが、そこは映画を観てのお楽しみと言う事で…、早く日本公開されると良いなぁと思います。

「投名状」グッズがぞくぞく日本でも売られ始めておりますが、「投名状」のストーリー版の漫画が大阪のチャイナセンター様のHPで紹介されています。もし、中国語版でも欲しいと言う方はご参照下さい。

チャイナセンターHP(こちらをご参照下さい)

チャイナセンター様には、私が前回「七剣」のイラスト集を担当した時にもお世話になり、イラスト集を輸入、販売して頂き感謝していおります。
フィギュア等も予約できる様ですが、こちらは作りが成功で衣装等も細かく再現されているのが特徴です。

ちなみに…私が以前ブログで紹介した「投名状」のスター着用の衣装ですが、劇中でアンディや金城武が着用している、乞食の様な服は一着800~1000元(約1万5千円)もかかっているとの事。着古した感じにする為にわざと汚したり、ツギハギにしてボロボロにしているのですが、あんなボロ服が1000元とは…、ビックリです。


日本で購入可能な「投名状」関連グッズ



『投名状』台湾版写真集輸入書籍




ホットトイズ ムービー・マスターピース 1/6 投名状 趙二虎【3月予約】



ホットトイズ ムービー・マスターピース 1/6 投名状 姜午陽 スペシャル版【3月予約】




【仮予約】Hot Toys 1/6 投名状 姜午陽 レギュラー版(3月)


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『投名状』映画&漫画合同プレミア

2007年12月14日 04時46分05秒 | お仕事日記
12月13日、今日は映画『投名状』の一般公開日でした。
私が働いている、動週数碼科技発展有限公司では映画配給元のMediaAsiaとスポンサーの広州サンミゲールビール社と一緒に、『投名状』映画&漫画プレミアを行いました。

今日は陳可辛監督の都合が悪く来場できませんでしたが、広州市内のテレビ局関係者や出版社、新聞社、漫画関連会社の人たちなど招待客を集めてのイベントとなりました。

今回は広州で働いている、日本人のお友達を数人を招待し、香港人漫画家の廖光祖先生と一緒に食事をして、映画の鑑賞をしました。私は自分が仕事でイベントに参加する事は有っても、お友達を招待したりする機会がないので、この様なイベントに一緒に出席できた事は良い機会だなぁ、と思います。

会場となった広州市中山五路の五月花商業広場(ショッピングセンター)には特設ステージが設けられたほか、電影城(シネマシティー)では漫画家・廖光祖先生の手による水墨画や撮影時に着用された衣装の展示、スポンサーの広州・サンミゲールビール社によるビールのサービスも行われました。

廖光祖先生直筆の『投名状』水墨画

『投名状』の衣装

廖光祖先生の舞台挨拶

私は廖光祖先生と一緒に仕事をする様になり、二年以上経ちます。2005年に『七剣下天山』の公式漫画を製作に携わった時から仲良くさせて貰っていますが、廖先生には香港人特有のフレンドリーな雰囲気があり、とても気さくで温和な人です。今日は私の日本人の友人を紹介した所、片言の日本語で挨拶したり、一緒に記念撮影をしてくれました。
廖老師、多謝!!
『投名状』漫画の出版おめでとうございます!

記念写真の中に日本人は何人いるでしょうか?
皆、スリムな人ばっかりなので、ただでも太目な私は顔がまん丸です
ちょっと痩せないと…。

映画の感想は、次回書きます。







サンミゲールビール(画像をクリック)
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『投名状』 北京プレミア開催

2007年12月06日 21時27分20秒 | お仕事日記
12月6日、今日は北京時間18:30より北京オリンピック体育中心体育館にて、『投名状』北京プレミアが行われています。

中国の新浪ネット(sina)の情報では、午後にはピーター・チャン監督と出演した李連杰、アンディ・ラウ、金城武、徐静蕾が勢ぞろいした模様が報道され、今晩CCTV6(中央電視台 映画チャンネル)でも北京プレミアの様子が流れる様です。こちらは特集ではなくて、映画速報だと思いますが、期待大です。

SPに守られ レッドカーペットを歩く JET LI







レッドカーペットでの式典が行われ、夜八時前に100mの巨大スクリーンが現れ、7分間の映画の予告が放映されました。ピーター・チャン監督は韓国であつらえた特注の『投名状』戦車に乗って登場し、撮影の苦労話や楽しかった思い出を語りました。

この後、北京プレミアは夜10時頃に閉式となります。

今日の北京プレミアを皮切りに、上海、広州、香港でのプレミアが催され、タイトなスケジュールとなっています。

12月8日の夜は広州市の中華広場に在る中華電影城で広州プレミアが催されますが、こちらは、李連杰がCMに出演している『香港サンミゲルビール社』主催なので、私が勤める会社とは別口での催しです。

まだ、中国メディアには出ていないので、詳細は後程改めて書く事にしますが、
12月13日に広州で『投名状』映画&公式漫画の合同プレミアがあります。私達、漫画関係者はこちらに出席するので、私も会場のレポートをブログにUPしますので、こちらの情報もお楽しみに!

『投名状』北京プレミアの速報&詳細はこちらをご参照下さい。
http://ent.sina.com.cn/f/m/cima/index.shtml





サンミゲールとは?

  


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中国茶器のQing Xiang


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『投名状』公式漫画 中国、香港、台湾地区で10万冊発行♪

2007年12月05日 05時17分12秒 | お仕事日記
《投名状》7分間宣伝映像

やっぱり、Jet Liの辮髪姿は最高です

さて、12月13日の一般公開まで十日を切り、12月6日からは北京でのプレミアムが始まりますね。

今回、映画『投名状』のプロモーションの一環として製作された公式漫画、発行が早まりまして、12月7日より香港、中国国内で発売開始となります。台湾は12月28日頃の出版になる予定です。

書店によっては店頭に並ぶ時期が前後するかと思いますが、何と、当初の予定では中国、香港、台湾地区で初版3万冊だったのが、11月より先行開始されたモバイルコミックスが非常に好評であった為に増印する事になりました。

これは映画への注目度が高い事の現われだと思いますが、漫画も良い出来栄えなので、多くの人に注目し、関心を寄せてもらえる事はとても幸せな事だと思います。
12月の現段階でのモバイルコミックスのダウンロードが可能な地域は、日本と韓国を除くアジア圏となっており、中国国内、香港、マカオ、台湾、シンガポール、マレーシアの六地域です。今後は日本やヨーロッパ等にも進出を考えています。

気になる漫画のお値段は…
香港:38香港ドル
大陸:23元
台湾:200台湾元

一巻読みきりで、ページ数は192ページです。

日本でも早く漫画が出せる様に頑張ります!



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漫画『投名状』、大陸、香港、台湾で発売決定!

2007年11月21日 00時03分28秒 | お仕事日記
現在、制作進行中の『投名状』公式漫画の発売が決定されました。

大陸、香港、台湾の中国語圏で2007年12月に発売予定です。映画公開日の12月13日前後に発売される予定ですが、デジタル版漫画は11月より携帯電話への配信サービスが始まっています。

『投名状』公式漫画のできも上々で、現在、大陸の各都市で販売されている『漫娯』という週刊漫画新聞にて好評連載中です。

さて、今日は現在、週刊『漫娯』に連載中の『投名状』公式漫画を紹介したいと思います。海賊版対策で大きな画像を載せる事はいかないのですが、私が働いている『投名状』公式漫画の版元である広州動漫数碼科技発展有限公司のトニー社長よりOKが出たので、画像を載せる事ができました。







今回の『投名状』公式漫画はデジタル技術も応用して、水墨画の効果を利かせた作品に仕上がっています。多くの香港の時代劇漫画が青年向けで、劇画的要素が強いのに対し、この作品は水墨画の効果を使って繊細な色の濃淡や線の強弱をつけています。絵柄も少年~青年にも好まれる作風になっており、きっと日本人の好みにもあった作風だと思います。

私もよく廖光祖先生の原画を見せてもらいますが、原画の時点でかなり緻密な下書きと、ペン入れがされており、そこにデジタルコミックの作成ソフトを利用して、水墨画風の細かい濃淡を施して行きます。一見簡単そうに見えますが、何度も色合いを調整したり、慣れないうちは筆で濃淡を着けるよりも技術を要する様です。

慣れれば、実際の筆を使うのと変わらない様ですが、デジタルでも手描きでもアーティストとしてのセンスが問われる作業だと思います。

さて、我が社では『投名状』公式漫画と、『投名状』Q版四コマなるものが制作されており、こちらも北京や広州などの新聞に連載されています。

また、別に紹介記事を載せますので、お楽しみに!
漫画に対してのコメントも受け付けておりますので、ご意見、ご感想をお聞かせ下さい。


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漫画『投名状/THE WARLORDS』一部公開

2007年11月13日 02時48分53秒 | お仕事日記
2007年12月13日より香港、マカオ、中国で公開予定の映画『投名状/THE WARLORDS』(監督:ピーター・チャン(陳可辛))の公式漫映画のサンプル画像が公開になりました。

もう、ネット上で漫画の絵柄をご覧になった方もいるかも知れませんが、漫画『投名状/THE WARLORDS』の作風は中国的特色を効かせた、水墨画風の仕上がりになっています。

香港人漫画家・廖光祖先生の絵と水墨画の絶妙な取り合わせが魅力です。
一見、筆で描いた水墨画の様ですが、これは手描きとPCでのデジタル処理を上手く組み合わせたもので、現在では日本の多くの漫画家やイラストレーターもPCを使って作品の製作を行っています。


絵の下書きとペン入れ、細かい部分のベタ(黒く塗る作業)やPCで処理しにくい場所は手書きで行いますが、水墨画の濃淡や色はPCで処理して行きます。
そうする事で、トーン張りや墨、インクを使わずに、最小限の人数で作業を進める事が可能になりました。

一昔前までは、多くのアシスタントがトーン張りやベタ、背景の描き入れ等を行う必要がありましたが、デジタル技術の進歩で最小限の人員と道具、場所、時間で製作を進める事も可能になったのです。


原稿に直接墨で水墨画を描くと、相当な技術も必要な上に失敗すれば原稿を描き直さなくてはいけません。デジタル加工ならば、色の濃淡も表現の仕方も納得が行くまで調整できるので、失敗を恐れずに様々な表現方法を試す事ができます。


また、最近では書籍のデジタル化が進んでおり、PCや携帯電話に好きな時に、好きな作品をダウンロードして楽しむ事が可能になり、多くの書籍が小説、漫画、雑誌を問わずデジタル化されている傾向もあります。

昔、出版された漫画をダウンロードして楽しむ事もできますが、一度アナログで出版、書籍化された物をもう一度パソコンに取り込みデジタル版に対応させるのは結構手間がかかる作業で、今ではデジタル化を見込んで、最初からPCを使ってデジタル処理を行う場合も多いのです。

その方が画像の鮮明さは勿論、後々デジタル書籍化する場合の処理作業の手間が省けて、色々と画像の加工もしやすいそうです。最近のデジタル漫画は進歩が著しく、中国や香港のデジタル漫画は携帯電話にダウンロードして楽しむ事ができて、
漫画のコマ一つ一つに効果音や動画機能まで付いているのです。

今現在も日本の企業で漫画の出版やデジタル漫画の配信に興味を持っている企業を探しているのですが、日本の公開予定が未定な為に中々興味を示してくれる企業が現れておりません。

私の所に来ている情報では、『投名状/THE WARLORDS』の日本公開予定は香港での公開より三ヶ月程遅いとの事だったので、恐らく2008年の春になるのでは無いでしょうか。あくまでも、今入ってる情報なので、日本の配給会社の情報は入って来ておりません。

もしかしたら、もう決まっているのかも知れませんが…。

漫画『投名状/THE WARLORDS』に興味のある方、企業の方は、ぜひご連絡下さい!

連絡先:若林亜希
E-mail: sailouhei1982@hotmail.com



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「投名状」のあらすじ鑑賞

2007年10月28日 00時26分51秒 | お仕事日記
10月20日の午後、香港に在るピーター・チャン監督の新しい事務所へ行ってきました。今回、お邪魔した新しい事務所は尖沙咀の諾士佛台の一角に建つオフィスビル内に在り、事務所の中には映画のポスターが沢山貼ってありました。

この日は、漫画の出版や製作に関する打ち合わせをし、「投名状」の全編を鑑賞する予定でしたが、打ち合わせが当初の予定より長引いてしまった為、映画の全編を鑑賞する時間がなくなってしまいました。全編は約2時間10分程度との事でしたが、今回は約30分程の粗筋だけを鑑賞しました。なので、今の所、私も映画の全編は鑑賞していませんが、これから別に時間を設けて頂く予定です。

さて、ネタバレしない様に控えめに感想を述べたいと思いますが…
内容を知りたくない方は読まない方がいいかも

粗筋を鑑賞した感じでは、アクションシーンは、それほど多くないと思いました。確かに清朝を舞台にした戦争映画ではありますが、アクションシーンは全体の1/3程度でしょう。

そのほかは、純粋にお芝居…と言った感じで、印象としては新しいジェット・リーの一面も観れるのではないかと思います。濡れ場(ベッドシーン)なども含めて。
ジェット・リーと言えば、言わずと知れたアクションの名優。これまでも数々のアクション映画に出演してきた訳ですが、今までの映画はどれもアクション主体で感情を表すような演技は多くなかったのに対し、今回の「投名状」ではジェット・リーの様々な表情を観る事が出来たのが印象的でした。
役柄に関して言えば、自分の成功の為には「兄弟」の誓いを立てた仲間を裏切り、互いに殺し合う残忍さも持っている役柄だと思いました。その残忍さも人間の欲が生み出す人間味なのでしょう。

あまり内容には触れない様に書きたいと思いますが、あの予告編の仰々しい「兄弟」の誓いは何だったのか??

…恐らく、予告編を観ただけだと、三人の「兄弟」の誓いの場面や一緒に戦っている部分を観て、男達の友情物語の様な印象を受けるかも知れませんが、粗筋を観た所、単なる戦争映画、アクション映画ではなく、「欲望」、「正義」、「女」、「愛情」、「忠誠」などの要素が複雑に入り混じった濃い内容の作品だと感じました。

中国や香港映画の時代劇と言うと、華麗なアクションシーン、豪華絢爛な衣装などを用いた作品を目にしますが、「投名状」は土臭い作品に仕上がっていて、そこが今までの時代劇とは違う現実味を出しているのだと思います。

前回、「投名状」の撮影で使用された衣装を見た時、乞食の様な汚い衣装だと書きましたが、良く考えれば、昔の中国人達が清潔な身なりをしているのも、本当は時代背景に合わないのではないかと思います。これは、中国人に対する偏見ではないけれど、現代の様に毎日、お風呂に入ることも出来なかっただろうし…、農民などは土に塗れた生活を送っていたでしょう。

豪華な出演者に反し、衣装は反豪華で、服装も黒や灰色、茶色を多用し、すすけた印象を与えるものでした。

アクションシーン

アクションシーンに関しては、ここに重点を置いていないので、これまでのワイヤーやCGを多様したアクションは全くないのが特徴ですが、武術指導に程小東を起用しているので、ワイヤーを使用しなくても、肉弾戦も素晴らしいと思いました。
香港映画のアクション物と言えば、ワイヤーアクションを取り入れた、超人的なアクションが主流です。しかし、今回の作品では、空中と飛び回るようなアクションはなく、人間の身の丈に合った動きでした。見終わった後、本来、生身の戦いやアクションシーンとはこう言うものなんだと納得させられました。

こう言う映画の撮り方は、中国映画(時代劇)=カンフー映画
という見方を変えさせてくれると思います。また、ジェット・リー、アンディ・ラウ、金城武の役柄に関しても、これまでの役柄とは一線を画しているものだと思います。

これは、今後のお楽しみとして、ここでは書かないでおきます。
これから、もう一度、ピーター・チャン監督の事務所にお邪魔する機会があれば、詳しくレポートしたいと思いますが、今回は監督が出張中だったので、お会いする事ができませんでした。う~ん、残念です。

今回、私と一緒に打ち合わせに行った人は、この写真に乗っている、私の勤めている会社のトニー社長(太ってる人)と、スキンヘッドが素敵な香港人漫画家・。

実は私と廖光祖先生は、戌年の10月21日生まれなのです。

年は一回り違いますが、何だか縁がある気がします。この日、香港での打ち合わせが終わった後、トニー社長が二人の誕生日を祝して、ご馳走してくれると言ってくれましたが、二人とも用事があって、帰らなくてはいけなかったので、諾士佛台のオシャレなバーでビールをご馳走になりました。
勿論、ビールはサン・ミゲール(笑)

今、ジェット・リーがCMに出ているやつです。



君さえいれば 金枝玉葉

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「投名状」の鑑賞に行ってきます~その弐

2007年10月20日 02時25分42秒 | お仕事日記
先日もブログ上で書きましたが、12月13日公開予定の「投名状」を鑑賞する事になりました。

先日、広州で行われたACG広州、香港、マカオ・アニメ、漫画、ゲームフェアと言う展示会の会場に陳可辛監督が現れ、わが社が企画、製作する「投名状」公式コミックスを映画と一緒にプロモーションするとのお話があり、その漫画を日本での商品化も視野に入れているとの事で、未公開映画を特別に鑑賞させて頂く事になったのです。

先週、私の所に作品を鑑賞できると言う知らせが来てからと言うもの、興奮と緊張、期待が入り混じり…、そわそわした毎日でした。

実は作品鑑賞に関する正式な日程が決まったのは、10月19日の北京時間23時半の事でした。…なんの前触れもなく、私のボスであるトニー社長から電話がありまして、
明日のお昼頃、香港に行って映画を観るよ
との事。まさに、山の天気と香港人(中国人)ですね。

やはり、香港人、中国人との付き合いは、臨機応変に対応しなくてはいけないようです。私は何時も振り回されてばっかりですが…。

そんな、こんなで、取りあえず、10月20日は「投名状」を観てきます。

今日はもう遅いので寝ることにしましょう。

報告は、後日、またします。眠い、眠い。




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JET LI「香港San Miguel Beer」広告

2007年10月16日 20時28分38秒 | お仕事日記
先日、香港のセブンイレブンに行った所、現在、ジェット・リー(李連杰)が出演している、San Miguel Beer (サンミゲール・ビール)の広告を見かけました。



セブンイレブンの冷蔵庫のドアでニッコリ微笑むジェット・リー、笑顔がとっても素敵です。今、私が住んでいる広州・香港一帯では、ジェット・リー出演のCMが流れていますが、アクションが超!格好良い!CMながらに、アクション映画さながらのアクションシーンもあります。


忍者の様に壁を走るジェット・リー


口にバラの花をくわえてのバック宙返りにクラクラしそうです。



このCMを撮影したのは、「投名状」の撮影後だったのでしょうか。頭を丸坊主にしていますが、私の個人的な好みですが、もう少し髪が長い時の方が良かったなぁ。ちょっと角刈りっぽのとか、ショートカットっぽいのとか。

ちょっと前のブログにも書きましたが、私の勤めている会社で映画「投名状」の漫画を製作しています。10月3日より、広州で開かれていたACGの漫画、アニメ、ゲーム展示会で出した「投名状」の宣伝ブースでも、香港のサンミゲールビール社が協賛し、ブース内では「投名状」の予告のほかに、ジェット・リー出演のビールのCMも流していました。










サンミゲール 3本セット



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公開前の「投名状」を鑑賞してきます

2007年10月16日 02時45分27秒 | お仕事日記
今年、12月13日公開の映画「投名状」(監督:ピーター・チャン、主演:ジェット・リー、アンディ・ラウ、金城武、徐静蕾)を12月の公開に先駆けて、特別に観せて頂く事になりました!

予定では、10月19日前後に香港環亞電影公司(メディア・アジア)にお邪魔して、見せていただく予定です。

前回の「セブンソード」に引き続き、公開前の映画を観せて頂くチャンスに恵まれ、とっても幸せです。


この映画鑑賞の模様は後々、ブログにも載せるので、多くの人に読んで貰えれば嬉しいです!

まだ、ピーター・チャン監督の作品をご覧になっていない方。
最新作「投名状」を鑑賞する前に、旧作もチェックしてみては如何ですか?


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『投名状』、スター着用の衣装

2007年10月06日 21時46分56秒 | お仕事日記
今回、私の勤める会社では、10月7日まで広州で行われている『穂港澳動漫展』で、映画『投名状』と、その公式コミックスの宣伝の為にブースを設置しました。

わが社のブースでは宣伝の為に様々な工夫をしており、中でもお客の目を釘付けにする目玉が、
スターが実際に着用した衣装です。今回、この宣伝の為に、映画会社から、映画の撮影時にジェット・リー、アンディ・ラウ、金城武等が実際に着用した衣装を借りて、ブースで公開する事が出来たのです。

やっぱり、スターが着用した衣装。そこに飾ってあるだけで迫力があります。

まずは、大哥(大兄貴)役のジェット・リーの衣装から。
この衣装は「丁字甲」と呼ばれる種類の鎧。中国語で「甲」とは身を守る防御服(甲冑)の事です。中国の甲冑は表面に施された紋様から、「魚鱗甲」や「人字甲」、「亀背甲」等の種類があるのです。今回、ジェット・リーが着用した衣装(甲冑)は、表面に金属のボツボツ(丁)が施されているタイプの物です。

ジェット・リー着用の衣装「丁字甲」
※写真をクリックすると大きな画像が見られます

ジェット・リーが撮影で着用した衣装には、肩、胸、袖口の部分にに金属の防具が付けられる様になっており、ボタン止めが施され、着脱可能な作りになっています。

ジェット・リーの衣装(横向き)

よく見ると、細工がとても細やか
金属の装飾が多いので衣装だけでも相当な重さがあります。布地も厚く縫製やボタンの付け方一つにしても作りが細やかで、役人の着る服らしい作りです。衣装だけでもこんなに重いのに、これを着てアクションシーンをこなすのは大変だった事でしょう。
パッと見た印象は、小柄なジェット・リーが着るのには大きい様な感じを受けましたが、アクションシーンが多いので、動きやすい様に緩く作ってあるとの事。おそらく、この様な衣装は洗うのが難しいか、洗えない為に、よく見ると服の表面には撮影時に付いたと思われる砂埃が付いており、結構すすけた感じになっていました。

お次は、二哥(次男)アンディ・ラウ着用の衣装。
この服は「土匪服」(どひふく)と書いてありますが、土匪と言うのは「ならず者」と言う意味で、追いはぎや強盗を行う様な者の事を言います。今回の『投名状』では、金城武と共に、「ならず者」ながらも正義感あふれる好漢役を演じているそうです。

アンディ・ラウ「土匪服」、三枚重ね

この衣装は、外側の上着と中に来ている服を合わせ三着を重ね着するタイプです。冬山での服装なので、厚手の布地を使用しています。この衣装はジェット・リーの着用した清朝役人が着ている服に比べると、簡素で、こ汚い作りにに仕上がっています。わざと汚したり、ツギハギにしたり、縫い方も荒く雑で、全体的にボロボロにしてあるのが分かると思います。

アンディ・ラウの衣装(土匪服) 腰に小道具が付いている

アンディ・ラウや金城武が着用した衣装には、腰に小道具がぶら下がっています。皮で出来たポーチや、角笛、水筒のボロボロ具合も長年使い込んだ風合いをかもし出しています。


アンディ・ラウの小道具 腰のベルトの細工が細かい

写真をクリックして拡大してしてみると分かりやすいのですが、腰に小道具をぶら下げている皮のベルトには、細かい模様も施してあります。こんなに細かい部分は映画では映し出されないでしょうが、このコリ具合が素晴らしいですね。

さて、最後は三哥(三男坊)役、金城武の衣装です。

金城武着用の衣装「土匪服」(四枚重ね)
彼が着用した衣装も、アンディ・ラウと同じく「土匪服」ではありますが、アンディ・ラウが着用したものとは作りが異なり、一番上に羽織る上着は、丈が短く、四枚重ねて着るタイプでした。
ズボンの生地の手触りは、ジーンズ生地をゴワゴワにした感じでした。この写真を見るだけでも、金城武さんの脚の長さが分かりますね。丈の短い上着が脚の長さを引き立てているのだと思いますが、こんなにボロボロの服を格好良く着こなせるとは、恐れ入りました。

金城武着用の衣装「土匪服」の襟
服だけ見ると、袖口に毛皮が施されていので、日本のマタギ(猟師)の様な感じを受けます。
こちらもアンディ・ラウの衣装同様に腰に小道具がぶら下がっており、皮で出来た袋など、何やら用途な謎の小袋も。

金城武の小道具

金城武の小道具(謎の小袋)

10月4日は、国慶節(建国記念日)で休みの期間中だったので、多くの親子連れで賑わっていましたが、「投名状」コミックスのブース訪れた中国人の子供達は、「何だこれ?乞食の服みたい。」
と正直な感想を述べていました。

確かに、スターが着れば男気溢れる「土匪服」であっても、一般人が着てしまえば乞食の服の様になってしまうかもしれませんね。

これらの写真をクリックすると大きな写真を見ることができます。













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