ああ!何と恐ろしいくも、おぞましい出来事なんだ!よりにもよってゴキブリってのが余計に癪に触る。
別に部屋を汚くしていたのでゴキブリが出た訳ではない。(私の名誉の為にも言っておくが…。)
原因はベランダで洗濯物を取り込んでいたら、急に何か硬い物体が飛んで来て、私の右目に直撃したのだ。バチッ、と眼にぶつかり私が眼に手をやると…、その眼にぶつかって来た物体がモゾモゾと動き始めた。最初は何だったのか分からなかったが、払い落としてみると巨大なゴキブリだったのだ。
鳥肌がゾゾゾ~!…たち、急いで眼を洗いに洗面所へと行ったが、何やら眼が良く見えない…。
今の衝撃でコンタクトレンズがずれたのか?と思いながら鏡を見ると、眼が真っ赤だ。思えば結構な衝撃だった。バドミントンの羽が当った様な衝撃だった。コンタクトレンズを外してみると、何とレンズが裂けていたのだ。幸いソフトコンタクトレンズだったので、大事には至らなかったが…、275元もするレンズがお釈迦になってしまった。しかし、ゴキブリに眼をやられたショックで、その日は何処にも行く気にならず、夕方、スーパーに行ったついでに眼鏡屋に行ってコンタクトレンズを見て来たが、私が普段愛用しているタイプは、二週間待ちになるらしい。
私の視力は0.07なので、眼鏡、コンタクト無しでは生きて行けない。生活にはかなり不便を感じている。何せ眼鏡なしでは、一人で買い物にも行けないし、バスにだって乗れないだろう。幸い眼鏡があるので何とかなってはいるが、ここ数日忙しくて新しいコンタクトを作りに行く時間がないのだ。もう、夜の八時を過ぎてるけど、行こうかどうか迷ってる。
10月1~5日の国慶節明けの方が良いのかな…。
日本を除くアジア圏では7月29日に公開された。
私は仕事の関係も有って、6月中には香港の電影工作室にお邪魔させて頂き、未公開映像、資料、映画の小道具を実際に見たり、触らせてもらったりした。また、7月15日に広州で行われた『七剣・序章』公式漫画設定資料集のプロモーションでは、『セブン・ソード』の主演俳優である、ドニー・イェンさんと一緒にお仕事をさせて頂く等、貴重な体験をする事が出来た。
さてさて、今日の話題と言えば…、『七剣下天山』の漫画のお話。中国通の方なら知ってるかとも思うが、この10月、日本でも公開される『セブン・ソード』は中国の著名な小説家・梁羽生氏の手による小説『七剣下天山』が原作である。この小説は1956年2月15日~1957年3月31日、香港の雑誌、『大公報』上に連載された、中国を代表する武侠小説(アクション時代劇小説)で、最近、日本でも知られる様になった金庸の作品同様に中国人の間では親しまれている。
ご覧になった方もいるかも知れないが、故・レスリー・チャンとブリジット・リンと共演した、『白髪魔女』(監督:徐克)の作品も、原作は梁羽生氏の作品だ。
徳間書店より『七剣下天山』の文庫本上・下巻が発売されるそうだが、実は私の働いてる会社では『七剣下天山』漫画版を製作中で、漫画家には香港の人気漫画家・廖光祖(Liu Kwongjo)先生が執筆中だ。10月末に第一巻出版の予定だが、今、私が考えているのは、日本の漫画雑誌上に彼の作品を連載できないかと言う事だ。
日本の漫画のクオリティーが高いとは言うが、中国の武侠物の漫画を描かせたら、
この廖光祖先生は超一流だ!彼は若い頃(今でも若いけど)、香港の人気漫画家・司徒剣橋のアシスタントをしていた経歴もあり、その絵の繊細さや格闘シーンの表現力は、日本のそんじょ、そこらの漫画家では真似できない程の技術を持っているのだ。
しかし、日本の市場では中国圏の漫画家の作品は浸透しにくい。…と言うか海外の“漫画”、“アニメ”の類は日本人のテイストに合わないからかも知れないが…。
日本の漫画でも中国を舞台にした作品が沢山あるが、中には時代背景と服装がチグハグだったり、中国人だからと言って態々『~あるよ』とか、本当に中国を知る人が読んだら苦笑してしまうような漫画は少なくない。まあ、それが面白いと言うなら仕方ないが、やっぱり、漫画も時代の変化と共に本物を提供して行かなくては行けないのではと思う。何せ、今回の『セブン・ソード』のテーマは『本物の武侠』なのだから、漫画だって『本物の武侠漫画』、『本場の武侠漫画』を日本のファン達にも観て頂きたい。また、この漫画版『七剣下天山』は原作小説及び、ドラマ版『七剣下天山』の内容を忠実に再現している。映画版では知る事が出来ない、七人の主人公の詳細や過去のエピソードなども満載される。これから、日本の出版社ともどんどん話をして行く予定だ!
この企画も、私の働いてる会社で企画・実行されたものだが、今回、橋本先生を日本からお招きするにあたり、私は今年の6月から在広州日本国総領事館に後援名義を申請したり、地元の建築関連の企業と連絡を取ったりと忙しく動き回っていた。おりしも、今年の5~9月に掛けては、この夏公開された『七剣』(邦題:セブン・ソード)の漫画家探し、日本への出張、『七剣』プロモーション、橋本氏の講演会の企画及び準備など色んな事を同時進行で処理して行かなくては行けなかった為、正直言って結構キツイ数ヶ月だった。ま、日頃、太極拳で体を鍛えているせいか、忙しさで病気にもなる事無く、元気にはしていたが…。
今回、橋本氏の講演会に参加する際、一番困った事。それは、着ていく服が無かった事だ。私の普段の服装はかなりラフなもので、仕事に行く時もGパンにTシャツ、スニーカーかサンダルが定番、バッグは資料や本を沢山入れても大丈夫な様にリックサック(高校時代から愛用して早6年の年季物のニュー・バランス)を愛用している。普段、ファッションに関しては流行に疎いせいか、オシャレをしなくてはいけない時に自分で何が似合うのか分からないのだ…。分からない以前に服も無いので、前日に慌てて買いに行って来た。
9月5日の朝、化粧もして、余所行きの服を着て、ハイヒールを履いてバッチリ格好つけて会社へ向かった。普段、綺麗な格好をしない私は会社に着くなり皆に冷やかされたが、まさか五つ星ホテルに行くのにババっちい格好で行くのは、いくら何でも気が引ける。
初めて橋本氏夫妻とお会いしたが、お二人は本当に気さくで色々とお話して下さった。しかも、今回の講演会の目玉として、参加者には橋本氏の直筆サイン入りの作品の写真集を記念品として贈呈する企画が有った為…、橋本先生はホテルに着くなり合計184冊の写真集にサインをしなくてはならず、私や橋本先生の奥様は腱鞘炎にならないかと心配した。(因みにこの計画は、私が立てた物ではありません。)思わぬ所で肉体労働をしなくてはいけなかった、橋本先生。本当にお疲れ様でした。約30分ほどで184冊にサインを仕切った橋本先生、やっと終わったと思いきや、係の人の数え間違いで20冊足りていなかったので、昼食後、またサインをしなくてはならなかった。橋本先生、その後腱鞘炎になりませんでしたか?
この日の昼食は、ガーデンホテル内のレストランでしたが、その豪華さは凄かった。正直言って…今まで、あんなにも豪華な食事はした事が無い。しかも、結構大きなナマコが丸ごと一匹(一本??)皿に乗って来た時は、一瞬『う、う○こに似ている…。』などと、下品な事を思ってしまった。
中国での生活が長くなるにつれ、私の大和撫子らしさは何処へやら。かなり、率直で素直な性格、悪く言えばデリカシーが掛けた性格になって来ているらしい。…もしかしたら、素が出てきただけなのか、裏表が無くなっただけなのか??
初めて高級な中華料理と言う物を体験させて頂き、ナマコ意外に柔らかかったので、ナイフでチャッチャと切って、数口で食べてしまった(笑)見た目はグロいが味は良い(笑)
この講演会には、広州の地元のテレビ局である広州電視台と珠江電視台、中国中央電視台3チャンネル(CCTV3)も取材に訪れ、9社の新聞、雑誌関連の出版社が取材に訪れた。
中国のメディアも橋本先生の作品に大分、注目していた様で、夕食時にはメディア各社から質問攻めにあった橋本先生。本当にお疲れ様でした。
(写真は当日、橋本夫妻と一緒に撮ったもの)