約束の時間まで少し時間が有ったので、マンダリンホテルの側にある広場で休憩していると、地図を持った日本人女性らしき人がマンダリンホテルの周りをウロウロしてる。見るからに怪しい30代の女性…、何やら地図を片手に片言の広東語で道を聞いているが、余りにも広東語が下手だったのか全然通じていない様子。道を聞かれた人も困っている様子だった。しかし、同じ日本人でも怪し気な日本人とは関わらないようにしている(変なトラブルに巻き込まれたくないので)ので、心配ながらも暫く見て見ぬ不利をしていたが、私の視線に気が付いたのかその女性が私の方へ歩いて来た。
内心ドキドキしまくっていたが、仕方がないと腹をキメ、変な人だろうと同じ日本人なら助けてあげようと言う気にもなったので、日本語で話かけてみると、やっぱり日本人だった。
彼女は言った
『すみません。レスリー・チャンが飛び降り自殺した場所って何処ですか?』
そう、ここマンダリンホテルは、あの香港芸能界の大明星・レスリー・チャン(張国榮)が2003年4月1日に投身自殺を図った場所である。レスリー・チャンは私が大好きなスターの一人であり、彼が自殺した事を思い出すと辛いのだが、今回は私の友人がマンダリンホテルでアフタヌーンティーをおごってくれると言ったので、此処がレスリー終焉の地だと言う事を知りながらもやって来たのだ。しかし、ツワモノはこの女性だ。初めての香港旅行で命日でもないのに態々ここのホテルに一人でやって来て、レスリーが自殺した場所を見にくるなんて!
美死人了!(美し過ぎる!)
しかし、レスリー・チャンは生きていたら今年で50歳ですよ!人によっては孫がいてもおかしくない年…、うーん、やっぱり香港(中国)は年齢不詳王国だな…。
香港の芸能人…、実年齢よりも、ずっと若く見えますね。
しかし、そんな事で驚いてはいけない。
そんな、こんなで待ち合わせの時間になってしまい、私はやって来た友人の李君と一緒にマンダリンホテルに入ろうすると、何を思ったかその女性が一緒について来た。(知り合いでも何でもないのに)
私は『何でついて来るの?!』と思いながらも、李君について中に入って行くと、その女性もついてくる。どんどん、ついて来る!
そして、何故か私たちと一緒のテーブルに座り、困惑する私を他所に李君と日本語で話始めた。李君の祖母は日本に住んでいた華僑なので、李君も日本が上手なのですが、彼女の喋る事…、本当に何なのこの人ってな程ベラベラ喋る。そして、私がカートから取った飲茶料理も平気で(勝手に)食う。私が料理を取って、もう一つ別な料理を取りに行ってる隙に、アンマンを全部食っていたので、もう、ぶち切れそうになりました。
やっぱり、直感は当りました。彼女は変な日本人だったのです!!
そして、私と友人は彼女を飲茶に誘った覚えはないのに、彼女は一頻り食べると、
『私、一度はマンダリンホテルでアフタヌーンティーをするのが夢だったんです…』と虚ろな目をして言いました。その話の中で、彼女は自分は宝石屋の跡取り娘で、年は24歳、某一流大学の博士課程(博士課程って24歳じゃ卒業できないだろう…)を卒業し、とある銀行頭取の息子と結婚する事になったが、結婚前にレスリーにお別れを言いに来たとの事。(マジか)…とか言ってる割りには、汚いスニーカーで、食べこぼしのシミがついたトレーナーを着て、ズタ袋の様に汚いナップザックを背負っていました。人は見かけによらないとは言いますが、年はどう見ても24歳には見えず(30代後半に見える)、
一流大学の博士課程卒のような英才には見えませんでした。馬鹿にする様で悪いのですが、歯に菜っ葉が挟まっていたので、ちゃんと歯を磨いているのかも心配な程。
優しい李君は、『夢が叶って良かったですね』などと悠長な事を言っていましたが、恐らく彼はこの時点で彼女は私の友人か何かだと勘違いしてたようです。彼がその事実に気が付いたのは彼女がその場を去ってからでした…。
私が『李君、彼女の事知ってるの?』と尋ねると、李君は『えっ!彼女ってKITの友達じゃなかったの?』と言っていました。しかも、その女性は私達より先に店を出て、私と李君が『何だったんだアイツ』と首を傾げながらホテルから出てくると、その女性はレスリー終焉の地でラマ教(チベット仏教)の信者かイスラム教の信者の様に五体投地で祈っておりました。本当に何なんだ。
今度、香港に旅行したいな~と思ってるんだけど、広東料理は何がお勧めなの?今度ブログに載せてよ。
私は元気だよ。大ちゃんも(^^)イギリス・北ヨークシャーは最近クロッカスが咲き始めたよ。春に一度アメリカに帰るけれど、今年の夏は、何と!3ヶ月日本に居られる事になったよ! 嬉しい!
Kit綺麗になったさあ。だから夏に会いたいな。
・・・でもKitはミンのものかあ、ちぇっ。
去年の夏お母さんに会ったよ、ヨークで。妹さんもセブンの近くで見かけたよ。
一緒に公会堂でお菓子食べたり遊んだりした事、懐かしく思うよ。
もう病気にかからないように! 何か必要なものがあれば、アメリカから送るよ、お菓子とか。
ごめん、長くなってしまった。
あ、言い遅れました。実は、台湾の祖母の一回忌が今年の春台湾で行われます。会わせておきたかったよ、本当に。
台湾のお祖母さんにも会いたかったな…。ご冥福をお祈りいたします。
私はまだ台湾にもアメリカにも行った事が無いから、行ってみたいな。その前に頑張って貯金しないと、海外旅行には行けそうにないので、頑張って働かなければ(笑)
そう言えば、芳佳のお父さんには幼稚園の頃会った事が会ったね。今、日本では香港・台湾・中国と韓国の映画とかドラマが流行ってて、中国系は『華流』、韓国系は『韓流』と呼ばれてるんだけど、芳佳のお母さんは24年も前に台湾人のお父さんと出会っていたって事は、先見の明が有ったのでは!!
そうそう、私は来月、東京で開かれる東京国際アニメフェアに参加するので一週間位は日本に帰れるけど、夏まではいられない(泣)
もし、夏休みに芳佳が中国に来れれば、広州や香港を案内するのにな~。