2月1日、湖北省武当山鎮の青年・沈さん(22歳)は地鶏を武当山農貿市場で販売するつもりだった。ニワトリを販売しようとしていた時、その中の一羽が逃げ出し農貿市場の外にある電柱の電線の上に飛んでいってしまった。そこで、沈さんは電柱に登ってニワトリを捕まえようとしたところ、電線から遠く離れていたのにも関わらず、高圧電流に感電したという。彼は電柱から落下し意識不明になった。
知らせを聞いた家族が駆けつけたが、沈さんは目をかたく閉じたまま、体を揺すっても反応がなく、すでに意識を失っていた。家族は彼をすぐに武当山特区医院へ搬送した。
心肺蘇生を行い、病院では沈さんの頭部、心臓、肺などの体の多くの臓器が感電により深刻な損傷を受けていることが分かり、その後、太和医院に転院して治療を受けた。1カ月あまりの治療を受け、沈さんの意識は徐々に回復し、先週土曜日には集中治療室から一般病棟へ移ることができた。
家族が喜んだのもつかの間、沈さんは命拾いはしたのものの、知力と思考能力は1歳程度の子どもと同じで、歩行さえもおぼつか無ず、話も不明瞭、大人が一言教えると、彼もやっと一言話すといった状態になってしまったことに気がついたという。
昨日、電力供給部門のエンジニアは、人体が耐えることができる安全な電圧は36V以下で、街中にあるに電線の電圧は一般的に10KVで、住居エリアでは380Vもしくは220Vで、人体が耐えられる数倍の電圧が流れている。このため、日常の活動では高電圧設備から一定の距離をとることが危険を防ぐこととなると、注意を促した。
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