今年は2月4日に夫の実家が在る広東省恵東県へ里帰りしまし、一家揃っての楽しい数日間となりました。
夫の実家では旧正月の一ヶ月ほど前にお父さんとお母さんが市場で活きたニワトリやアヒル、ガチョウを購入し、台所の勝手口の外で飼料や野菜くず、余ったご飯を与えて大事に、大事に肥らせ、自分で絞めて料理したニワトリ等は旧正月の食卓に登ります。
自宅でニワトリを飼っています
残酷な行為に思えるかも知れませんが、自分で手間をかけて育てた生き物を絞めて、食べる事は食べ物に感謝する事を知る良い機会だと言えます。
それに、食べ残した残飯や骨等はお父さんが肥料として農園に撒き、野菜や果物を育てています。
①アヒルの頚動脈を切り、血を抜く
②熱湯につけて、羽を毟りやすくする
③お湯に暫く浸けておく
④熱いうちに一気に羽を毟る
⑤羽を全部毟ると、こんな感じ→⑥内臓を取り出す
やはり、自分の家で養ったニワトリ等はブロイラーと違い肉や脂にも甘味があって、とっても美味しいです。自分でニワトリを養うのは大変ですが、これはとっても贅沢な事だと思いますし、ニワトリやアヒルを絞めて、羽を毟ったり、内臓を取り出したりする作業は、普段の生活では中々学ぶ機会がない事だと思います。日本人の一般家庭では自分でニワトリを絞める事って、まず無いでしょうし、活きているニワトリを触る機会もめったにない事で、一般的家庭ではニワトリは食べますが、アヒルやガチョウを食べる機会も少ないでしょう。
夫の実家では旧正月にはニワトリ、アヒル、ガチョウ等の鳥肉のほか、自分の家で作った自家製の腊肉(ラーロウ:乾し肉)と言う塩漬けにした豚肉を風にあてて乾燥させた物、エビや魚、貝等の美味しい物がズラリ…。食いしん坊な私は、普段は食べられないお母さんの作ったご馳走を食べて、旧正月の前後の数日間で肥ってしまいました
よその家でご馳走になる機会もありますが、やっぱりお母さんの作ったご飯が私の口に一番合います。
今回の旧正月には、夫の兄嫁(大嫂:義姉)の姪っ子が二人遊びに来ましたが、二人ともお母さんのご飯が「美味しい」と言って、毎食ご飯を2、3善も食べていました。義姉さん(叔母さん)に「食べ過ぎ」だと起こられていましたが、普段工場の寮に下宿して働いている二人は工場の食堂でご飯を食べているので、こういう家庭的なご飯を食べるのは久々。
本当に美味しそうにご飯を食べていました。
旧正月のご馳走
まぁ、二人の様に16歳、15歳の育ち盛りの子はご飯を2、3善食べても肥りはしないでしょうが、私の様に25、6歳にもなって遺伝的に肥り易い人は毎食、ご飯1膳にしていても肥るので、美味しそうにモリモリご飯を食べる姿は見ていて羨ましい限りです。
春節(旧正月)の準備で鶏をしめたりするのは大変な作業ですが、家族皆で食卓を囲めるのは本当に楽しい事です。
日本では余り見られなくなった
風景ですね
特に若い方が都会に出た
家庭では悲しいことですね