もう、ネット上で漫画の絵柄をご覧になった方もいるかも知れませんが、漫画『投名状/THE WARLORDS』の作風は中国的特色を効かせた、水墨画風の仕上がりになっています。
香港人漫画家・廖光祖先生の絵と水墨画の絶妙な取り合わせが魅力です。
一見、筆で描いた水墨画の様ですが、これは手描きとPCでのデジタル処理を上手く組み合わせたもので、現在では日本の多くの漫画家やイラストレーターもPCを使って作品の製作を行っています。
絵の下書きとペン入れ、細かい部分のベタ(黒く塗る作業)やPCで処理しにくい場所は手書きで行いますが、水墨画の濃淡や色はPCで処理して行きます。
そうする事で、トーン張りや墨、インクを使わずに、最小限の人数で作業を進める事が可能になりました。
一昔前までは、多くのアシスタントがトーン張りやベタ、背景の描き入れ等を行う必要がありましたが、デジタル技術の進歩で最小限の人員と道具、場所、時間で製作を進める事も可能になったのです。
原稿に直接墨で水墨画を描くと、相当な技術も必要な上に失敗すれば原稿を描き直さなくてはいけません。デジタル加工ならば、色の濃淡も表現の仕方も納得が行くまで調整できるので、失敗を恐れずに様々な表現方法を試す事ができます。
また、最近では書籍のデジタル化が進んでおり、PCや携帯電話に好きな時に、好きな作品をダウンロードして楽しむ事が可能になり、多くの書籍が小説、漫画、雑誌を問わずデジタル化されている傾向もあります。
昔、出版された漫画をダウンロードして楽しむ事もできますが、一度アナログで出版、書籍化された物をもう一度パソコンに取り込みデジタル版に対応させるのは結構手間がかかる作業で、今ではデジタル化を見込んで、最初からPCを使ってデジタル処理を行う場合も多いのです。
その方が画像の鮮明さは勿論、後々デジタル書籍化する場合の処理作業の手間が省けて、色々と画像の加工もしやすいそうです。最近のデジタル漫画は進歩が著しく、中国や香港のデジタル漫画は携帯電話にダウンロードして楽しむ事ができて、
漫画のコマ一つ一つに効果音や動画機能まで付いているのです。
今現在も日本の企業で漫画の出版やデジタル漫画の配信に興味を持っている企業を探しているのですが、日本の公開予定が未定な為に中々興味を示してくれる企業が現れておりません。
私の所に来ている情報では、『投名状/THE WARLORDS』の日本公開予定は香港での公開より三ヶ月程遅いとの事だったので、恐らく2008年の春になるのでは無いでしょうか。あくまでも、今入ってる情報なので、日本の配給会社の情報は入って来ておりません。
もしかしたら、もう決まっているのかも知れませんが…。
漫画『投名状/THE WARLORDS』に興味のある方、企業の方は、ぜひご連絡下さい!
連絡先:若林亜希
E-mail: sailouhei1982@hotmail.com
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「投名状」の漫画って、水墨画風なんですね。
僕は実家が横浜なせいか、こういう中国風のものが大好きで時々三国志や水滸伝なども漫画を古本屋さんで探して買ってきます。
でも、そう言う絵柄よりもこっちの方がずっと好きな作風です。このまま額に入れて飾れそうな雰囲気ですね。日本で出版されないかなぁ、されたら絶対買うのに。