あおぞら文化村便り =フォト俳句 エッセイ 野菜作りと今日の一品 縄文のこと=   

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No.9 岩宿遺跡を訪ねて 旧石器時代はここから始まった!

2016-11-06 14:23:32 | 考古学
No.9 岩宿遺跡を訪ねて 旧石器時代はここから始まった!


縄文時代に興味を持ち、これまでいくつかの遺跡や博物館を訪ねたり、高名な研究者の講義を聴いたり、少々お高い書物なども買い集め、ライフワークとして考古学を学んでいます。

今回訪ねたのは、群馬県みどり市にある岩宿遺跡
「日本列島には旧石器時代はない」というそれまでの学説をくつがえしたことで有名です。このことは日本歴史学上の重大な事件でした。

1946年に、在野の研究者でもある行商人の相沢忠洋氏によって発見されました。35,000年前の世界が顔を覗かせました。

秋の一日、水戸線、両毛線とローカル線を乗り継いで、のどかな岩宿駅に。柿の実が青空に映えていました。

岩宿遺跡の発掘には明治大学が深くかかわっており、昭和24年9月、杉原荘介氏をはじめとする同大学考古学研究室の学術調査が行われ,そして,このことが日本における本格的な旧石器文化研究の幕開けとなりました。

岩宿博物館内の資料は撮影禁止のため、数々の旧石器の写真は今年3月に訪れた駿河台にある明治大学博物館で撮影したものです。明治大学博物館では、重要文化財として展示されている旧石器資料も多数展示されていました。

2015年に朝日カルチャ新宿において、5回シリーズ(1回あたり2時間)で、明治大学名誉教授の安蒜政雄先生による講義を受けました。その時の資料を携えながらケースのなかの,黒曜石を削って作ったナイフ形石器,これはもう完全に刃物です。頁岩、安山岩の石器も多数出土しています。

縄文時代もそうですが、どんな生活をしていたのだろうとか、何を食べていたのだろうとか、何を考えていたのだろうとか、このような遺物を通して想像の世界が広がります。

さて、次はどこに行こうか?
極寒の冬には、彼らはどこに住んで寒さをしのぎ、何を保存して食べていたのだろう、野兎を追っていたか? 旧石器時代の地層から何かの骨でも出てこないか?

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