あおぞら文化村便り =フォト俳句 エッセイ 野菜作りと今日の一品 縄文のこと=   

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No.44 冬枯れの吾国山 2024.01.10

2024-01-12 06:24:03 | 

 

 笠間市郊外、石岡市に抜けるヘアピンカーブの坂道を快調に車を走らせていくと、道祖神峠に程なく到着。水戸市内の自宅を出てから1時間。他に一台の車が駐車していた。おそらく登山に来たのだろう。

 吾国山は初めての山だが、事前に所要時間など下調べをしておいたので、道々、植物観察などしながら、のんびりの山行となった。洗心館キャンプ場の管理棟を通過すると、飼い犬にぎゃんぎゃん吠えられた。警戒されたのか、それともあまり来る人もいないようなので、うれしくて歓迎されたのか。

 頂上までのルートはきれいに整備されていてほとんど直登。といってもそれほど傾斜はきつくなく、だが、頂上直下付近は落葉に覆われていて、グリップが不安定で踏ん張りがきかない。

 山頂からの眺めは、「ほう、なかなかいいじゃない」 ということで、北方向に開けていて眼下には水戸線沿線の福原駅辺りの街並みと北関東自動車道路。その奥に仏頂山と高峰の稜線が横たわっている。風もそれほどなくて穏やかだ。コンビニで買ってきたサンドイッチの袋を破り、家から持ってきたあったかい、いや熱い紅茶をカップに注いだ。スズメくらいの丸っぽい小鳥が数羽、大きなツツジの木の枝の間をぴっぴぴっぴ飛び交っていた。

 下りは早い。植物観察はおしまいにしてぐんぐん下った。頂上直下のやや急斜面を降り切ったあたりから右側の木立の中に入り、踏み後のあるジグザグの小路を下った。山に分け入った気分になった。休憩なしの往復タイムは、せいぜい80~90分くらいだろう。気分転換の軽いハイキングにはちょうど良いコースだと思う。

 帰途、後々、登るであろう仏頂山の登山口を確認すべく「リョウ厳寺」に向かった。この寺は国指定の重要文化財がふたつもある鎌倉時代からの古刹。重厚な佇まいだ。ヒメハルゼミの生息地としても貴重なエリアになっている。時期的には7月ごろであればセミの合唱が聞けると思う。寺に向かう登り階段の手前左側に登山道入り口の標識があるのを確認して帰途についた。

 今日は一日、楽しいのんびり山行だった。

 

 


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