CSF-1の機能に欠損があるop/opマウスでは生直後には破骨細胞が存在せず、歯牙萠出異常を伴う大理石骨病を呈するのですが、徐々に破骨細胞が出現し、正常な骨組織に置き換わっていきます。このことは長らく謎でありましたが、この論文で著者らは発生時の骨吸収や歯牙萠出に必要な破骨細胞はembryonic erythro-myeloid progenitor (EMP) lineage of resident macrophagesに由来することを明らかにしました。一方生後の骨組織においてはhaematopoietic progenitorに由来する破骨細胞が重要であり、破骨細胞の安定供給に寄与することを示しました。破骨細胞オタクにとっては感涙ものの論文であります。
Nature. 2019 Apr;568(7753):541-545. doi: 10.1038/s41586-019-1105-7. Epub 2019 Apr 10.
Developmental origin, functional maintenance and genetic rescue of osteoclasts.
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