11/3「平穏な日々」
人は誰でも毎日の生活を平穏に暮らしたいと願う。
一昔前までは「テレビが欲しい」「マイカーが欲しい」と
モノに依る充足感が
日本人全体の欲求だったが、
バブルの崩壊によって
「モノより人」と言う観念が次第に浸透し始めてきた感がする。
しかし
その一方で日本全体が
「貧困化」に向って
一直線に向って突き進んでいるので
人々の中に心の余裕が無くなり、
それを見越した今の政府が
「特定秘密保護法案」や「国家安全保障基本法」と言う
戦前の政治にリターンさせようとする法案を
次々に提出すると言う恐ろしい行為を平気で行なっている。
翻って
私達はテレビを始めとするマスコミの洗脳によって
「考える力」を失ってしまったので、
この法案が議論される事無く、
一週間と言う早さで可決されてしまう事を
何の抵抗も無く見過ごす事になってしまうのである。
これから、
日本はますます貧困の道へと進んでいくに違いない。
その時、渡したたちが望んでいた
「平穏な日々」は
単なる幻想に過ぎ無かったと言う事を
その道程において改めて反省する時間が
やって来ると言う事を
今から想像しなければならないと言う悲劇に
ただ呆然と迎えてはならないと
思うのである。