水俣病大検診２０１２

今日は恐らく歴史に残る長い一日となります。

スタートはこのホテルから

ここから送迎バスで２０分かけて大検診会場へ向かいます。

こちらがsakurajinの担当する会場です。

この会場だけでも２００を超える受診者が来ます。

ちなみに・・・こちらが診察会場です。

ん～診察室の中はどうなっているのでしょう？

ワオっ！ちょーシンプル！！
これならダンボールハウスの方が、住むならマシですね。

今から５５年も前に初めて水俣病が認められました。
しかしながら水俣病と認定されたのは・・・数名程度。

不服を訴える地元住民に、当時のチッソは２００万円程度の補償金で、
今後一切の不服を言わないと、一筆書かせたのです。

また、当時は毒物は胎盤を通るはずがないという医学説が当たり前。
それを必死に調査し、人類初で毒物も胎盤を通るという、
胎児性水俣病を証明したのが原田正純というお方です。

５０年もの歳月を水俣病の研究と救済に没頭した原田先生は、
白血病を患い今年６月１１日にお亡くなりになりました。
会場では参加職員全員で黙祷をささげました。

７月末で特別措置法が打ち切られるかどうか、
その行方を見届けられないまま最期を迎えた事は残念に思いますが、
間違いなくその意志は民医連が引き継ぐと思います。

私は今の職場には文句しかでませんが、幸いな事に、
民医連に加盟する職場であって良かったと思います。

そんな事を梅雨前線で大荒れの天草の海を眺めながら思うのでした。
・・・晴れていれば最高の景色だったのにな～。