富岡町の震災日記 「桜里園(オリオン)」

福島県富岡町は原発事故により町民は避難中。一部地域は解除、故郷に戻る町民も。桜の町の復興が叶うまでの日々をお伝えします。

おもいでカプセル便

2013-12-28 18:11:09 | 震災日記
長男は来年1月に成人式を迎えます。
震災当時は双葉高校2年生、
地震が起こった時、彼は双葉町の公園にいました。
地割れがして壊れた水道管から水が噴水のように噴き出して…
防災無線で「津波が来るため、双葉中学校に避難して下さい」との放送が。
長男と連絡が取れたのは夕方6時頃だったそうで
主人と次女が迎えに行ったけれど、普通なら20分の所が
片道2時間かかったと言ってました。
でも、その時、迎えに行かなかったら、長男だけが大型バスで違う場所に
避難させられ、何日も連絡が取れなかったかもしれません。

今から8年前の小学6年生(12歳)との時に、
6学年委員会の親子教室で絵手紙を書きました。
そして…8年後の母や父にあてたメッセージを書きました。
親は、20歳になった子供へのメッセージを…お互いに書いたのです。
それらは、福井県坂井市の「おもいでカプセル便」に預け
成人式の時に配布する事になっていました。

でも、東日本大震災により全町民が避難…
福井県の丸岡文化事業団へ電話を入れて住所変更の手続きをし、
10月中旬、その絵手紙208枚が避難先の我が家に届きました。
来年、郡山市で行われる成人式の際、ご本人達へ渡せるよう
ご相談させて頂いてます。
8年前…何を思っていたのでしょう…
短い言葉のメッセージだけに、沢山の想いが詰まった絵手紙です…