富岡町の震災日記 「桜里園(オリオン)」

福島県富岡町は原発事故により町民は避難中。一部地域は解除、故郷に戻る町民も。桜の町の復興が叶うまでの日々をお伝えします。

お墓参り

2023-09-24 19:34:24 | 一時帰宅
昨年10月末に、郡山市で復興住宅にて
一人暮らしをしていた義母を
茨城県守谷市に連れてきて、
私たち長男夫婦との3人生活をして約11ヶ月。

今年の4月には、桜祭り開催時に花見とお墓参りに
義母を連れて行きました。
7月の義父の命日は平日であったのと猛暑で断念。
8月のお盆期間中は、主人曰く、自宅で仕事がある。
とのことで、また断念。
さすがに9月のお彼岸にはお墓参りに行かなくてはと、
1週間早くではありましたが、9月16日より一泊で
故郷のお墓参りへ。

16日(土)に富岡町内のお墓へ、お花とお線香とお水を持って。
郡山市より義母の妹夫妻と姪っ子が合流。
5ヶ月振りの再会でした。
町内のおそば屋さんにて昼食。
ゆっくりとおしゃべりしたいとの要望で
義母さんを妹夫妻に預けて、私たち長男夫妻は別行動。
郡山市内のホテルへ移動しました。

私は主人に頼んで、私の実家のお墓参りへ行きました。
富岡町の西側の川内村の毛戸地区に実家のお墓があります。
標高300メートルから400メートルの高地にあり、
小学生の頃には1メートルの大雪も降ったことがありました。
富岡町から川内村に向かって進み、途中で右折…
約4㎞hくらい、舗装はしてありますが山道を上って行きます。
私一人では、10歳まで生まれ育った家とはいえ…
怖くて中々、足を伸ばせませんでした。
実家の両親は足腰も弱くなり、体調も年々悪くなっており
守谷市から4時間かかるお墓参りは、もう無理です。
今回、実家の家周りの写真と、裏山にあるお墓の写真を撮影し、
一番気にしている、実家の父に見せる事が出来ました。

うっそうと夏草が生い茂り、家のあった場所までは
たどりつけませんでしたが、
裏山のお墓は、共同墓地ということもあり、
一旦は避難指示で避難していた住民の皆さんが戻っていて、
綺麗に草刈りもされていて、
私も久しぶりにお墓参りが出来ました。


川内村から288号線経由で郡山市へ移動。
ホテルに一泊し、午前中は同級生の避難先で顔出し。
一年ぶりにしたおしゃべりは楽しい時間でした。
妹夫妻へ預かってもらっていた義母さんを
お昼前にお迎えにいき、ゆっくりと守谷へ帰ってきました。
思ったよりも義母さんは疲れが出ずにすみました。
また、お墓参りには行けそうです。

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