大塚 せつ子~白神の風

白神山地から発見された『白神こだま酵母」が、いつか世界中の大空に羽ばたくように、これからも新たな技術の開発を目指します

ブナの実

2005-10-13 08:49:56 | 徒然に
白神山地のブナの実は5年に一度だけ、豊作になるという話を聞きました。

そして、芽を出すことが出来る実は、樹齢100年以上の木になった実
だけだという・・。

例え芽を出せたとしても、そのほとんどが大きなブナに光を阻まれて成長
することが出来ない。

ブナの実は極寒の地で冬を越すために必要な脂肪分やタンパク質が豊富なので
鳥や動物たちの絶好のエサとなります。

そうして、遠くまで種を運んでもらい、自分の生きる場所にたどり着くのです。

冬は雪の重さに耐え、ゆっくりゆっくりと成長をしてゆく。

やがて数百年経って、命尽きるときにブナは自ら倒れるという話を聞いて、

誰が教え、どこで学んだ事なのか・・と、自然の偉大さに驚いてしまう。


私が初めて八森の子供達と交流があった年、ブナの実が豊作だった。

白神山地に興味をもった、当時小学校5年生の子供達は、豊富なブナの実と
悪戦苦闘しながら「ブラウニー」ならぬ「ブナウニー」を作ったと楽しそうに
知らせてくれた。

白神山地から発見された白神こだま酵母が作るサラのパンを、こよなく愛して
くれた子供達だった。

あれからもう5年・・・今年もブナの実が豊作のようだ。
そして子供達はすでに、高校生になっている。

5年の月日が、あっという間に過ぎていきました。


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