四季に暮らす

季節の着物、食卓、ベランダの植物たち
和と洋が仲良く並んでいるような衣食住の風景

七月大歌舞伎@歌舞伎座

2022-07-15 | 着物コーディネート

昨日は、歌舞伎座で歌舞伎を鑑賞してきました。

海老蔵さんが、息子さんの勸玄ちゃん(堀越勸玄)お嬢さんのぼたんさんと一緒に、親子で出演されるのも楽しみにしていました。
11月・12月には延期されていた海老蔵さんの「十三代目市川團十郎白猿襲名披露」と、合わせて勸玄ちゃんが「八代目市川新之助」として初舞台を踏むことも発表されています。

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第二部

一、『夏祭浪花鑑(なつまつりなにわかがみ)』

二、新歌舞伎十八番の内
  『雪月花三景(せつげつかみつのながめ)』
仲国

 

夏祭浪花鑑は、大阪の町の侠客(男だて)気質と夏祭りの風俗を描いた芝居。
囚人上りの団七(海老蔵)が床屋でこざっぱりとした後、颯爽と立ち回る姿は格好良く目が離せません。
長町裏の幕では、祭りの音・御輿の掛け声に合わせて繰り広げられる泥場の殺傷。
鮮やかな刺青に赤い褌、少し落とした照明の中にテンポ良く動き回りながら浮かび上がる様は、おどろおどろしいのに錦絵のような美しさでした。

舞台や着物のしつらえもすっかり夏らしく。
浅葱色や、着物の萩・桔梗・撫子の柄にも見惚れます。
市川左團次さんの釣船三婦役も渋く味わい深かったです。

雪月花三景は、舞踏劇。
天災を収め・病魔退散の儀式の中、村人たちと共に天下泰平と五穀豊穣、病魔退散を祈念する踊り。病魔の化身と激しく戦いながら華やかに舞い踊ります。
今の時代にも重なるところがあります・・
鈴の音が清らかに力強く響き、舞台から神仏の力が伝わってくるようでした。

機能的で動きやすい洋服に慣れていると、着物を着ていて一番扱いが面倒に感じるのが袖の振り。
舞台を見ていると、袖があるからこその着物の美しさを感じます。

ぼたんさんと勸玄ちゃんの蝶の精も素晴らしかったです。
子供とは思えない見事な舞いが心に残りました。
可愛らしいだけではない、目線・かしげなど、堂々とした輝きがあります。
どれほど厳しい練習を重ねて舞台に立っているのかと・・



歌舞伎座の踊り場に飾られている、川端龍子画伯の「青獅子」。
いつか一緒に写りたいなあと思っていました。
ちょうど他に誰もいなかったので絵の前で一枚パチリ。
昨日は青獅子が勸玄ちゃんに、白い牡丹がぼたんさんに見えました。

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昨日は、夏大島にアンティークの夏名古屋帯を合わせて出かけました。
アンティークの帯は短いものもありますが、生地を足して仕立て直した帯もあります。
現代の帯ではなかなかお目にかかれない、刺繍が施されています。
刺繍の技法には色々あるのに、詳しくないので説明できないのが残念。。
肉厚に刺繍されながら、暑苦しく感じないのは、銀糸が効果的に施されているからかと。
お気に入りの一筋です。

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