ある宮大工の家訓。
法隆寺や薬師寺などの堂塔の
修復・再建に腕をふるった
西岡氏は三代続く宮大工の家柄。
「棟梁たるもと工人とともに働く
こと。木を買わず山を買う。
堂を建てず伽藍を建てよ。
木組みは木の性組、木組は木の
性組み、木の性組は人組み。
人組みは人の心組み、人の心
組みは棟梁の工人へのおもいやり。
工人の非を責めず、己れの不徳を
思え」。
日の当たる南側で育った木は
材質が非情に硬いので柱に、
北側に生えていた木は軟らかいの
で造作材にと、使い分けた。
それこそ「適材適所」の用い方。
棟梁は、「今はなんでも規格を決
めて、それに合わないものは切り
捨ててしまう。人間の扱いも同じ
だ」と言って嘆いておられた。
現代の企業人も心すべきことで
あろう。
法隆寺や薬師寺などの堂塔の
修復・再建に腕をふるった
西岡氏は三代続く宮大工の家柄。
「棟梁たるもと工人とともに働く
こと。木を買わず山を買う。
堂を建てず伽藍を建てよ。
木組みは木の性組、木組は木の
性組み、木の性組は人組み。
人組みは人の心組み、人の心
組みは棟梁の工人へのおもいやり。
工人の非を責めず、己れの不徳を
思え」。
日の当たる南側で育った木は
材質が非情に硬いので柱に、
北側に生えていた木は軟らかいの
で造作材にと、使い分けた。
それこそ「適材適所」の用い方。
棟梁は、「今はなんでも規格を決
めて、それに合わないものは切り
捨ててしまう。人間の扱いも同じ
だ」と言って嘆いておられた。
現代の企業人も心すべきことで
あろう。