佐久市 ヤナギダ 趣味の店

長野県佐久市野沢93番地
ヤナギダ☎0267-62-0220

かつて会いかつて別れし我らゆえ優しく飲める夜と思えり

2021-01-15 15:24:14 | 日記
誰にも気づかれず
月が消え
枯れ葉が落ちて若葉が生まれ
秋になって
雨があがって虹がかかる

夕焼けの空に言葉を探すより
きみに帰らんあぜ道沿いに


YouTube
Tatsuro Yamashita 山下 達郎 - kissからはじまるミステリー

https://mixi.jp/list_community_voice.pl?id=79929



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肩並べ新宿駅に向かう時もう少し続け信号の赤

2021-01-15 15:18:49 | 日記
あなたの電話を待って
いたら
暮れてゆく夕暮れに

ひとりでお母さんを待って
いる
3つの 女の子のような
気持ちになった

せつなくて 悲しくて
ひとりぼっちで立っていた


YouTube
Harry Connick Jr. - Just the Way You Are (Digital Video)

https://www.youtube.com/watch?v=8RGmSxVGzk8



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「現住所が地球の堕天使たち」

2021-01-15 12:15:15 | 日記
人と人の出逢いはミステリア
スだ。人智では計れない。

あの時、あの人に出逢わなけれ
ば、今の自分は居ないだろう、
と思うことの連続である。

また別れも同じで、ある日突然、
目の前から消える人がいる。

死という形で消滅するケースは
もちろん、それまでの蜜月が嘘
のように、お互いに気が合わなく
なることもある。

とくに何かあったわけでもない
のにいつのまにか疎遠になり、
縁が切れる人もいる。











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「寒いね」と話しかければ「寒いね」と答える人のいるあたたかさ

2021-01-15 12:12:15 | 日記
決心や勇気や夢や挫折。

都会には、

目に見えないものが多い。



YouTube

LA・LA・LA LOVE SONG ~ Suddenly ~ 接吻 ~ Ti Amo ~ いとしのエリー ~ 歌うたいのバラッド ~ 小さな恋のうた ~ LA・LA・LA LOVE SONG

https://www.youtube.com/watch?v=lrj2y0ebUq8

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夕暮れのうすい光の中に吸い込まれて、消えた。

2021-01-15 12:11:12 | 日記
まったく異なる星のもとに
生まれ落ちたー
      ふたりの人間。

ジャスミンの香りのシャボンを
泡だてて

今日一日はなかったことに


YouTube
木蘭の涙 コブクロ×佐藤竹善 カバー Brange Code アコースティック

https://www.youtube.com/watch?v=J00A8gQ0xZk

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何億光年

2021-01-15 12:08:20 | 日記
生まれた時から持っている、誰
からも愛されるよい面を、生まれ
た時にはすべての人がひとりの
例外もなく持っている、

澄みきった、愛(うつく)しい
心を、損なうことになっても、

失うことになっても、それを承
知で、麻里子みたいな聡明な
女の子が、不毛な恋に踏み込ん
でいくのは、なぜ。

そんなわたしの想いを知ってか、
知らずか、しんみりとした口調
になって、麻里子は言った、
「不思議なの。桃李さんと、会
ってない時の方が、彼のこと、
身近に感じるの。

一緒にいる時の方がうんと淋し
いの。すぐにそばにいる時、た
とえば抱き合っている時なんか
にね、

ああ、この人はあたしから、
何億光年も離れたところにい
るのかもしれない、なんて思
ってしまう。だからすごく淋
しいの。変でしょう?」

どう答えたらのかわからなく
て、わたしは静かに、自分の
お酒を飲み干した。

その時、ピアニストがゆっくり
と、ジャズのバラードを弾き始め
た。

わたしは胸の中で、諳んじてい
る英語の歌詞をなぞっていた。
ひとつの物語を語り終えるよう
に、ピアニストがその曲を弾き
終えた時、

「このままでいることなんて、
あたしにはできない」と麻里子
は言い、そのあとに、呟くよ
うに言ったのだった。
「あたし、もう、だめにな
っちいそう」




YouTube
Playing Love [piano music] from "The Legend of 1900"

https://www.youtube.com/watch?v=wOfGsKUfAq4

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―わたしのお墓―

2021-01-15 12:05:22 | 日記

家を出て、わたしの借りた部屋は
ビルディングの二階にあった。ビ
ルの一階には五軒の店舗が入って
いた。十階か十五階か、そこらの
高さがあって、屋上に、えんじ色
の屋根のようなものが付いていた。

その屋根は、上りの新幹線の窓か
ら遥か彼方に、ほんの一瞬だけ、
はっきり目にすることができた。

その部屋に住んでいるときも、
住まなくなってからも、わたし
は上りの新幹線に乗ると必ず、
列車の窓に顔をくっつけて、
その屋根を見つけようとした。

うまく見つけられたときには、
訳もなく嬉しかった。三角形
をしたえんじ色の屋根。

優しい人と過ごした場所。
それは、わたしのお墓だった。

ビルの近くを、川が流れていた。
「あの川を渡ると、なんだかすごく
ほっとする」
優しい人は部屋に着くなりそう
言うと、いつも両腕にありったけ
の力を籠めて、わたしの躰を
抱きしめてくれた。

そのころのわたしは、ほとんど
その瞬間のためだけに、生きて
いたようなものだった。

両岸をコンクリートのブロックで
がちがちに固められ、流れている
のかいないのか、わからないよう
な、淀んだ灰色の川。

どこから流れてきて、どこまで
流れてゆくのか。それに関心を
抱く人など、ひとりもいなかった
に違いない。

川面にはチリや芥が浮いている
だけで、生命の気配すらない。

まるで世界から見捨てられた
ような川だったけれど、優しい
人が口癖のように「ほっとする」
と言うせいで、わたしもいつしか
その川を渡るときには、不思議な
安堵感で、心が満たされるように
なっていた。



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