佐久市 ヤナギダ 趣味の店

長野県佐久市野沢93番地
ヤナギダ☎0267-62-0220

「声がすごく聞きたいと思った」。

2021-01-10 17:06:49 | 日記
ふっと手を取られて、そのまま海
の深みまで、引き込まれてしまい
たい。本当の恋人同士に、なりた
い。これまでのわたしと、今のわ
たしと、そしてこれからのわたし。

あるがままの女を、あのひとに
明け渡したい。
願っていた。気持ちだけではなく
て躰でも、つながりたいと。

すべてを差し出したいと、わたし
は飢(かつ)えていた。

あのひともそれを望んでくれてい
る。そう確信していた。
二十二歳の秋。信じていた。二十
二歳の確かさと脆さで。
わたしたちはお互いに、求め合って
いると。




YouTube
小曽根真  ~We're All Alone~

https://www.youtube.com/watch?v=lShczUI2VUs

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

まるで時の流れが止まったように、

2021-01-10 17:05:12 | 日記
彼の描いた空を眺めていると、
その空に浮かぶ、白い雲になれ
そうだと思った。

彼の描いた海を眺めていると、
海原に舞う、一羽のかもめに
なれそうだと思った。
彼のそばで暮らせるならば―――

ふたりで一緒に歩いていける
なら―――

わたしは草原を渡る風のように、
野山で咲く花のように、いつも
自由で幸せでいられると思った。

彼は―――
わたしが生まれて、結婚したいと
思った人だった。



YouTube
絢香 / サクラ[LIVE映像](2018/3/14リリース「Acoustic Live Tour 2017-2018 ~3-STAR RAW~」より)

https://www.youtube.com/watch?v=Hm_RJ3K8faE

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「邂逅」―かいこうー

2021-01-10 17:03:10 | 日記
原宿駅前の歩道橋・・・。
昔付き合っていた彼とデート
するとき、
私はいつもここで待ち合わせ
をした。

なんとなく懐かしくて、
久しぶりに渡ってみたら・・・

偶然にも反対側から、
彼が子供の手をひいて歩いてきた。
懐かしさと切なさで、
表参道がにじんで見えた。

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

あなたの勇気

2021-01-10 17:00:33 | 日記
『負けることがいけ
ないんじゃない。

負けて、人間までダメに
なることがいけないんだ』。

負けたあと、人間は二通り
に分れます。

負けてダメになるタイプと、
負けて強くなるタイプ。

どんなに負けても(凹みますが。。)
負けるたびに強くなることが
できれば、

人生の勝負においては、
勝者になることができる
のです。

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

なぜ泣くの?なぜ泣くの?

2021-01-10 12:07:06 | 日記
覚えていますか?
あなたは、あの日のことを。
覚えていますか?わたしのことを。

わたしたちが出会って、ぶつかって、
ふたつの心がばらばらと音を立てて
砕け散った、あの場所のことを。

わたしは覚えている。たとえあなた
が忘れ去っていても、死ぬまで
二度と思い出しもしなくても、

わたしだけは、忘れない。忘れる
ことなどできない。なぜなら、
あなたという人はあの日、あの
場所で、わたしに刻まれた痕跡
だから。

わたしという女に、この人生に
標された、あなたはマイルスト
ーンだから。

あなたは古い地図。
あなたは壊れた方位磁石。
そしてあなたは、牙を剥いて荒れ
狂う、真冬の海辺に立つ灯台の
明かり。

あなたはわたしを迷わせ、わたし
を引き寄せる。希望なのか絶望
なのか、救いなのか破壊なのか、
わからない―――それらのどれで
もない、

それらのすべてを孕(はら)んだ
光を放ちながら。



YouTube
HAUSER: 'Alone, Together' from Arena Pula

https://www.youtube.com/watch?v=5eYuUAV4YE4

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「自分の弱点を知る」

2021-01-10 12:04:40 | 日記
それを「苦手」と言うか「欠点」
と言うかは別として、
人間には必ず弱点がある。
そんな自分の弱み、弱点を知る
ことは、

すごく大切なことだと思います。
弱点がわかれば、それに対処す
ることができるからです。
いちばんやっかいなのは自分の
弱点に気づかないこと。

気づいても知らないふりをする
こと。
それが実はいちばん大きな弱点
なんじゃないかなと思います。
「そこ、弱点なんだよな」
そんなふうに言えるということ
は、それはもう弱点じゃない。
私はそう思います。




YouTube
HAUSER plays Morricone

https://www.youtube.com/watch?v=KYlHiACHGiU

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

―幸せの音―

2021-01-10 12:02:27 | 日記
人生にとって幸福な音が
三つある。
1. 夫が家にいて、静かに本を
を読んでページをめくる音
2. その傍らに妻がいて、、何
かを作っている音
3. その夫婦の側で、子供が
元気に遊び戯れている音

日本のよき時代にあった音たち。


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

優しい人は何も知らなかった。

2021-01-10 12:00:19 | 日記
もしもわたしが、わたしの妊
娠を告げていたとしたら、優
しい人はおそらく、

優しいままではいられなくな
っていただろう。

いっそ、今ここで、何もかも
話してしまおうか、と、わた
しは雨に濡れたフロントガラ
スを見つめながら思っていた。

でも、すぐに打ち消した。そ
んなことを話して、いったい
どうなるというのか。

お互いの苦しみが増幅するだ
けではないか。

わたしには、自分を不幸にす
る自由はあっても、優しい人
の子どもたちを傷つける権利
はないのだ。

それに、わたしが欲しいのは
あなたの子ども、ではない。

けれど、奥さんには知って欲
しかった。わたしがここで、
こうして泣いていることを、

ただ、知ってくれるだけで、
よかった。
「きっと話してよ。きっとよ。
お願い、約束して」
「約束する」
優しい人は約束を守らなか
った。

それは、優しい人がわたしと
付き合っているあいだ中、わ
たしにつき続けていた無数の、
優しい嘘のひとつに過ぎなか
った。

優しい人に送られて、泣きな
がら戻っていった部屋の暗闇
のなかで、わたしを待っていた
のは小鳥たちと、別れの決意だ
った。

知らず知らずのうちに、わたし
の頬を涙が伝わっていた。その
涙は温かく、微笑みにも似た涙
だった。

この世の中には、すべてを手に
入れてもなお不幸な人間がいる
ように、すべてを失ってもなお、
幸福でいられる人間もいるのだ
と思った。

わたしは、幸せだった。執着と
欲望にがんじがらめになった愛
の死と引き換えに、わたしは今、
空っぽの水槽のなかに在っても、

永遠に生き続けることのできる
愛を、手に入れたのかもしれな
かった。死を知るためには死な
なくてはならないように、

愛を知るためには、愛さな
くてはならないのだ。わたしは
愛する。それがわたしにとっ
て、生きるといこと。

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする