猫山三里

日記。というか自分の記録にもなれば。

異形

2013-08-23 17:37:08 | 
内宮から猿田彦神社へ。境内には天宇受売命(あめのうずめのみこと)が祭神の佐瑠女(さるめ)神社もあります。天宇受売命とは天岩戸開きの時に活躍し、後に猿田彦命の妻になったとされます。猿女君の祖神でもあります。猿田彦命は大鳥居をくぐり、境内を進んだ正面本殿。天宇受売命は境内大鳥居のすぐ横手と、夫婦であるにも関わらず別々に祀られていてどこか違和感がある配置です。





古事記には邇邇芸命(ににぎのみこと)が天降りしようとした時、「天から地へ通じる色々な道が集まった要の場所に居て、光って上は高天の原に輝き、下は葦原の中つ国に輝いている神あり」と立ちはだかっていた神を猿田彦命とし、日本書紀には容貌を次のように記しています。「鼻の長さ七握、背の高さ七尺あまり、正に七尋というべきでしょう。また口の端が明るく光っています。目は八咫鏡のようで、照り輝いていることは赤酸漿に似ている」これほど具体的に顔や姿形に到るまで描かれている神は猿田彦命意外にはいなく、それが何故なのか謎になっています。


この猿田彦神社の目と鼻の先に牛谷坂があります。この場所に現れた牛鬼が名前の由来とされています。牛鬼に関する由緒書きも看板も何もないので、牛鬼伝説を知らない人からすれば本当にただの坂道です。で、その変哲もない坂道を写真に撮っている俺は端から見れば限りなく怪しい奴ですよね(笑)。