音楽評論館

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第7回 フルート・ライヴ in Hakuju 2016

2016-06-24 17:17:19 | ライヴレポ






第7回 フルート・ライヴ in Hakuju 2016
http://www.hakujuhall.jp/syusai/61.html
↑プログラム解説、メンバー紹介などはこちらに載っていましたので、コンサートレポートは簡単な所感にとどめておきます。

印象に残ったことを、まとめると・・・

まずはこの日の司会者を務めた、工藤重典氏のフルートですが、譜面を忠実に(それが難しいのでしょうが)、特にこの日は、あまりに淡々と音符を拾って吹いているように感じました。作曲家の意図に忠実すぎて、自分自身の表現力、個性がないようにも感じられました。しかし演奏力が高いのは、言わずもがな、真似出来ませんな。

神田勇哉さんは、マグナムトリオの中では、観たことあるのは2人目となる。特殊奏法と思われる、奇声をあげながらフルートを吹くなど、リーダーの変態奏法(笑)とも互角なテクニックを披露しながら、曲によってはバスフルートまで吹きこなし、さすがでしたね。

この日のコンサートは、曲のイメージにあわせて衣装チェンジも多かった。白いカジュアルなフレンチドレスに、日傘をさして登場する、梶川真歩さん。

小洒落たサングラスに、薄い黄色を基調としたチュールスカートのようなカジュアルなスタイルで登場する西岡あかねさんは、特に印象に残りました。他のメンバーもピアニストの衣装も素敵でした。

アイコンタクトで合図をしながら、全体的に女性陣は清楚な音色で、男性陣は力強い音色でまとめていて、いいアンサンブルだったと思う。

新人フルーティストのお披露目演奏のようなプレコンサートも、普通以上な演奏(中には呪術的な音色を交えた、個性豊かなフルート)を披露してくれて、新鮮さを感じられた。今後の活躍を願ってます。

6/8(水)ヒラリー・ハーン@東京オペラシティ コンサートホール

2016-06-09 00:56:19 | ライヴレポ
ヒラリー・ハーンは、図書館で置いてあったCDを借りて聴いていた程度の、にわかファンでしたが、ぶらあぼなどの音楽情報誌によく載っていて、少し気になってはいたので、観に行ってきました。



前半のモーツァルトとバッハのヴァイオリンソナタは、難易度の高い曲であるのに関わらず、譜面はなく暗譜で、難なく引き倒していた。
右腕の正確無比な動きと、弓を操る左手の動きにも、恐ろしき狂気を感じましたね。
休憩後は、譜面を用意していたが、8ページ以上を繋げた巨大な譜面が何枚もあり、これにも恐ろしさを感じた。
海外シーンから日本に進出してきた、ヴァイオリ二ストの中のエリートと言っても言いでしょう。



アンコールも豪華に3曲も!


終演後にはサイン会もあり、中にはバイオリンのハードケースにサインをしてもらっていた、ファンもいた。
私は無難にサイン色紙に… 笑

パトリック・ガロワ 60th バースデー フルートコンサート

2016-04-17 20:35:04 | ライヴレポ
パトリック・ガロワ 60th バースデー フルートコンサートを観てきました。
ガロワ氏、いつもにこやかな笑顔が素敵でした。



工藤重典氏による立花千春さんへの献奏から始まり、ガロワ氏へのバースデーソング&アンコールまで、とてもいい音色を聴かせてくれたので、途中でうとうとと寝てしまいました…。

会場内では三浦真理さんの「想い出は銀の笛」のフルートソロ譜が先行発売され、サイン会もやっていました。
このような編曲は今回が初の試みだそうで、これからシリーズ化されるそうです。練習しないと。