音楽評論館

音楽評論やコラムなどを執筆してます。

2019.9.8 sun フィドル倶楽部(中世フィドル講座)@フィドルハウス

2019-09-08 18:00:08 | セミナーレポート
2019.9.8 sun フィドル倶楽部(中世フィドル講座)@フィドルハウス


『フィドル倶楽部』という中世フィドル講座にて、中世フィドル(12世紀前後に存在していた楽器)の弾き方を教わってきました。
中世フィドルは、外観の大きさと、弦の本数が4〜5弦と違うタイプのものが、複数用意してあり、それぞれ調弦も異なるようです。


今回はモダンバイオリンよりもわずかに外観が大きい5弦(低音弦からレソレソレ)を借りて、中世フィドル講座に参加してきた。


マイ楽器を持ちたい場合の入手方法なども伺ってきたが、まずは自分で楽器を鳴らせるようになってから。
3人以上のアンサンブルで楽器を弾く場合の色々なノウハウから、普段弾いているモダンバイオリンとは違う楽器の構え方のコツ、弓の持ち方(パターンはいくつかある模様)、歩きながら弾くときに疲れない為に身体に力を入れない脱力した状態で弾く為のコツ、譜面の情報に齧り付かずに運指を覚える練習法など、休憩時間を含めて約3時間の中世フィドル講座で、習得できたことはかなり多く、とても参考になりました。


休憩時間では、練習中にはなかなか話す機会が少ない業界の情報交換や、中世音楽とクラシック音楽と昔の地域の民族音楽で使われた楽器や曲の特徴などの話も。


新しい切りクチから、今までやってきた楽器の演奏時にも、何かしら活かせそうな気もしました。
また都合がついた時に参加したいと思います。
先生、ご指導ありがとうございました😊

2018.2.17 sat ティンホイッスル講座 にかいめクラス@らくらく音楽整体カフェゆうみん

2018-02-19 18:13:21 | セミナーレポート
【2018.2.17 sat ティンホイッスル講座 にかいめクラス@らくらく音楽整体カフェゆうみん】



先月1月14日に、ティンホイッスル講座を受けたのは、まだ記憶に新しい。
その後、あまり練習する時間は取れなかったが、2回目の講座に参加して来ました。

1回目の講座で、教わった運指の確認や、ティンホイッスルの構え方などの、おさらいから入り、アイルランドの伝統的な曲「Down By The Salley Gardens」と、「Fanny Power」の練習を通じて、スラーのかけ方や、そのときの息継ぎのポイント、装飾音の入れ方などを教わった。
ティンホイッスルは、タンギングはあまりせず、スラーを入れながら吹く楽器であるそうだ。そのときに、装飾音を入れるのは、ティンホイッスルは、バグパイプなどの民族楽器の流れを受け継いだ楽器で、アイルランド伝統曲や、ケルト音楽においての、特徴であるからなのだろう。
さらに、極めたければ、歴史を学ぶ必要はあるかもしれない。

特に「Fanny Power」という曲が、気に入って、講座のあとに、ティンホイッスルの他に、他の楽器でも練習しているうちに、気がついたことだが。
どうやら、講座で使っていたのは、ピアノ譜の、旋律(右手パート)を、ティンホイッスルで吹いていたようだ。伴奏(左手パート)と、上部に記載されたコード(弾くときは構成音の一部とか)は、他の楽器でも担当することは出来るのかな?(推測)
なるほど、ここでハープが登場か!?
さらにティンホイッスルを購入した「ケルトの笛屋さん」では、違うバリエーションの譜面を手に入れることも出来た。

◯Fanny Power(フルートとフィドルの二重奏)
Fanny Power(フルートとフィドルの二重奏)

◯Fanny Power(フルート二重奏)
Fanny Power(フルート二重奏)

◯Fanny Power(ティン・ホイッスル3重奏)
Fanny Power(ティン・ホイッスル3重奏)

「Fanny Power」は、アイルランドの伝説的な盲目の作曲家ターロット・オキャロランの曲。

もう少し練習して身に付けたい。

2018.1.14 sun ティンホイッスル講座 はじめてクラス@らくらく音楽整体カフェゆうみん

2018-01-14 19:57:24 | セミナーレポート
【2018.1.14 sun ティンホイッスル講座 はじめてクラス@らくらく音楽整体カフェゆうみん】


ティンホイッスル講座に参加してきました。ティンホイッスルを吹くこと自体は、おそらく独学(個人練習)でも可能だと思うが、やはりひと通り極めた講師に教わってみる価値はあった。
個人練習では、気づきづらい箇所を、その場で、丁寧に教えてもらい、今回初めてティンホイッスルを吹くために参加した、10人くらいの人達と、メロディと伴奏パートに分かれて、音あわせをすることも出来た。旋律楽器で伴奏をする機会はなかなかなさそう。



○今回のティンホイッスル講座で、教えてもらった、個人練習では、気づきずらい箇所のまとめ
・歌口を深く加えること
・ティンホイッスルの構え方(よく鳴る角度)
・右手の小指で支える必要がある運指と、小指で支える必要がない運指
・6つの指穴の押え方(指のどの辺りで抑えるか)
・1オクターブ高い音域の、息のスピードについて
・ティンホイッスルは、太めの息を入れていくと、段々と鳴る楽器に変わっていく(細めの息を入れていくと、細い音しか鳴らない楽器になってしまう)
・運指を変えるときは、同じタイミングで、指を押さえたり、離したりすることで、ハッキリした音になる。(タイミングがずれると、違う音が鳴ってしまう)
・いつも楽譜を見ながら吹くと、音が立ち止まってしまう。出来ることなら暗譜して、楽譜から離れて、演奏すると、音楽として聴こえてくる。楽譜は、不安なときに見るために置いておく。

○楽譜の暗譜の仕方について
10人位の参加者全員で行なった。
①まずは楽譜(初心者向けの簡単な曲)にドレミ〜を書いて、ドレミ〜に音程をつけた声を出して歌う。(ここでメロディを覚える。)
②楽譜を見ながら、運指を指で押さえながら歌う。
③楽譜を見ないで、運指を指で押さえながら歌う。
④楽譜を見ないで、ティンホイッスルで吹いてみる。

個人練習では、いくら初心者向けの曲だとしても、楽譜に甘えて、そのような練習はしなかっただろう・・・。
意外と見ないで、メロディが頭に浮かんで、その運指で、吹けていた。
もちろん間違えた箇所もあったがw

最後に、ティン・ホイッスルのお手入れについてと、チューニング可能なティン・ホイッスル、何本かの素材が違うティン・ホイッスル(音色が違うのが特徴)、アイリッシュ・フルート、ロー・ホイッスルを見せてもらい、実際にどの程度の大きさ(重さ)なのかを、持たせてもらった。
普段は、なかなか聴くことのない、ケルトの笛で吹く、世界の民謡・イギリス・アイルランドの名曲たち。
講師によるデモ演奏を聴かせてもらうと、少しだけ欲しくなった。
講師は『ケルトの笛屋さん』から委託されて、ティンホイッスルの一部とテキストを受講者に提供していて、講師自身も、そこの笛を使っていた。
信頼が出来る専門店であることに、間違えはなさそうだ。

なかなか楽しい講座でした。都合があえば、2回目の講座も参加したい。

講師:高木綾子『フルーティストのための公開マスタークラス』

2016-11-26 14:32:51 | セミナーレポート
【セミナーレポート】

11月24日は・・・

講師:高木綾子さんの、『フルーティストのための公開マスタークラス』に行ってきました。
仕事帰りに寄って来たので、途中から入り、2曲しか聴けませんでしたが。
事前に応募した音大生の公開レッスンである。


◯テレマン:無伴奏フルートのための
12のファンタジー
第4番 変ロ長調 TWV 40:5

バロックの曲を吹くのは難しい。
そのような曲で高音域を出すポイントなど基本的なことを質問されていた。
高音域には、速い息が必要で、大抵の人は楽をして出そうとしてしまう。
ホースから水を出すことに例えれば、水が出る出口の部分を閉じれば、勢いよく水が出るように思えるが、それでは、大した勢いは出ない。
蛇口を捻らなければいけない。
フルートの場合は、唇の形はそこまで変える必要はなく(初級者のうちは教わると思うが)、重要なのは肺活量であり、沢山息を吸い、息のスピードをコントロールして、低音域〜高音域を出せるようになれたらいい。


◯タファネル「魔弾の射手」の主題による幻想曲

譜面(原譜)を見たことある人は、かなりハイレベルな演奏力を必要とされるかは、ご存知だと思う。
矢継ぎ早と、複雑な音階が、不規則に上昇〜下降を繰り返し、突如として現れる跳躍も至る所に。中には、一音一音に狙い当てる感じではなく、音を転がすように吹くといいフレーズもあるとか。あらゆるテクニックが必要とされるが、演奏者の技量は申し分なかったようだ。祈りを捧げるように、吹くといいとか。天から降ってくるような音色(濁りのない音色)が出せたらいいとか。表現に関することが多かった。
最後に、緊張で息が出なくなるときに、どうしたらいいか。
こめかみの辺りをマッサージするといいなどのアドバイスを、客観的に聞くことができたセミナーでした。