音楽評論館

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高嶋ちさ子 12人のヴァイオリニスト 「Best Classics Harmony」

2017-10-14 21:22:17 | コンサートレポート
高嶋ちさ子 12人のヴァイオリニスト
「Best Classics Harmony」
2017.10.14 和光市民文化センター サンアゼリア 大ホール


プログラムは、事前に全ての演奏曲目は公開されず、当日会場で渡されて、初めて判る模様。どちらかと言えば、ベタな選曲かもしれないが、演奏の合間には、さすが、タレントとヴァイオリニストの二足のわらじを履いている、高嶋ちさ子さんだけに、お笑い漫才のようなステージと化して、オーディエンスを爆笑の渦に、巻き込んでいた。


本来なら、20分〜70分以上はある大曲でも、聴きどころをピックアップして、5分以内に収めたアレンジをしていると、高嶋ちさ子自身が、曲の解説もしつつ。

また、ヴァイオリニストのコンサートらしく、超絶技巧曲として有名なツィゴイネルワイゼンの演奏前には、メンバー1人ずつ、ヴァイオリンの奏法を一つずつ用いて、曲のワンフレーズを弾いて見せる実演コーナーもあった。

順番に、
1. ヴィヴラート(音を揺らす)、
2. フラジオレット(裏声を鳴らす)、
3. 重音(1度に最大4つの音を鳴らす)、
4. スタッカート(音を飛ばす)、
5. ポルタメント(音と音のあいだを滑らせる)、
6. スピッカート(速弾き)、
7. ピッツィカート(弓を持った指で弦をはじく)、
8. 左手のピッツィカート(左手の指で弦をはじきながら、弓で弾く)、
9. トレモロ(同じ音を何度も弾く)、
10. トリル(左手の指で叩くようにして鳴らす装飾音)、
11. リコシェ・サルタート(弓を跳ねさせながらスラーをする超絶技法)

この奏法の実演コーナーの後に、奏法メドレーとして、『イッツ・ア・スモールワールド』を演奏してから、超絶技巧曲として有名なツィゴイネルワイゼンを演奏して、第1部は終了。
バイオリンを弾くリスナーにも、弾いたことないリスナーにも、参考になったことだろう。

第2部では、衣装替えが2回あり、見た目も華やかなステージで、
「リバーダンスよりファイヤーダンスと、プリンセスメドレーでは、マーチングバンド的に、ステージを縦横無尽に歩きながら演奏する、躍動感あるステージに感じられた。
しかも、全ての演奏曲を、譜面を見ずに、弾いていた。これがプロなのか。

伴奏ピアニストは、村松 亜紀さん。


終演後のサイン会では、話しかけている余裕まではなかったですね。
秒速でサインを書き終え、『ありがとうございます。』の一言で、終了。
予想はしていたので、匿名ではあるが、ネットで公言しているようなことを、今日のアンケート用紙に、意見として書いてきた。

【2017.10.14のコンサート予定】

2017-10-14 09:25:35 | コンサート情報
【2017.10.14のコンサート予定】
ラウドパークは、震災前までは、よく参戦していたが、震災後は、様子見をすることが多かった。そもそも、チケット購入したことを、忘れてしまい、不参戦の年もあった。今年こそ、ラウドパークに参戦するつもりが、高嶋ちさ子 12人のヴァイオリニストのチケットを、先に購入してしまった。エンペラー来日というのに、ラウドパークのことを完全に忘れていた。高嶋ちさ子さんの旦那さんは、ベビーメタルを愛聴しているらしい。

高嶋ちさ子 12人のヴァイオリニスト
「Best Classics Harmony」


予定曲目♪ ジュピター(ホルスト)♪ 交響曲第9番(ベートーヴェン)♪ ツィゴイネルワイゼン(サラサーテ)♪ 威風堂々(エルガー)

威風堂々(エルガー)と、交響曲第9番(ベートーヴェン)は、これまでのヴァイオリンのレッスンでも教わったことがある曲で、親しみを感じるが、ジュピター(ホルスト)と、ツィゴイネルワイゼン(サラサーテ)が加わることで、これはあまりに、全体的にベタ過ぎる選曲ではないかと、今更気が付いた。コンサートを聴きにいくのは、選曲にもよりますね。めざましクラシックスでは、誰がゲストかにもよりますね。高嶋ちさ子さんとは、同じ誕生日というだけで、贔屓にするようになったものの、ゲストによっては、行きたくない時も、ありますね。まぁ、今日は楽しめるような、アレンジ、パフォーマンスを期待して、観に行きたいと思う。