音楽評論館

音楽評論やコラムなどを執筆してます。

◯ Darryl Way 『VIVALDI'S FOUR SEASONS IN ROCK』(2018年作)

2018-05-29 10:10:39 | プログレ


ダリル・ウェイのオフィシャルサイトから注文して、『VIVALDI'S FOUR SEASONS IN ROCK』が届きました。カーヴドエアのVIVALDIを作曲してから、今年で作曲生活50周年を記念したアルバムのようです。サインはジャケットの裏側に書いてありました。カーヴドエア来日のときに、直接本人からもらったサインには、バイオリンのイラストまで描いてもらいましたが、今回はないです。。

バイオリンの音色の美しさは、クラシックそのものです。そこにロックでしか聴くことが出来ない編成による、ビートが加わっています。クラシック演奏家がカヴァーした既存の作品とは、かなり毛色の異なる仕上がりとなっています。

2018.5.27 sun 石川綾子 ミニライブ&サイン会@山野楽器銀座本店銀座通り口 特設ステージ

2018-05-27 17:28:08 | クラシック
2018.5.27 sun 石川綾子 ミニライブ&サイン会@山野楽器銀座本店銀座通り口 特設ステージ




本人のツイート(ツイッター)より、コンサート情報を知り、本来の用事のあいまに、参加出来そうな時間帯かつ観覧無料(当日参加可能)だったので、聴いてきました。
今日のミニコンサートも、クラシックの曲を中心に、ジャンルレスな選曲で、30分弱の短い時間でしたが、楽しませてくれた。
1メートル半くらいの小さなステージで、スポットライトは、太陽の光。
一応、譜面立てに譜面を置いてはあるが、来てくださっている、観客達の方向に体の向き、視線を変えながら(小さいステージだったので、90度くらいかな)、覚えている曲を、弾ききっていたように思えた。美しい音色に、うっとりと聴いているうちに、あっというまに、終わりが近いてきました。終盤のボカロの曲『千本桜』では、自然に手拍子が生まれ、熱かった!!
最前列だったので、弓の毛が二本ほど切れたのが、目に付いた。以前に、何処のオーケストラで、弓の毛が切れた団員を目にしたことがあったが、その時は、それがどういう意味か、よく分からなかったのだが、上手い人が熱い演奏をしたときに、稀に見る現象らしい。上手い人が演奏すれば、必ず起きる現象ではないのだ!
ラストの曲、ピアソラの『リベルタンゴ』でも、さらに熱い演奏を聴かせてくれて、さらに弓の毛が、二、三本切れていたのを、目にした。
終演間近には、ブラボー(固定ファンだったのだろうか?)の歓声もあり、銀座山野楽器の正面ステージは、盛り上がっていた。
次回のコンサート告知では、AKBのピアニスト、松木咲子さんを迎えてコンサートをやるようなことも話していたので、少し気になった。終演後の、サイン会では、今日感じたことを本人に伝えると、そうですよね〜と、返事をしてくれた。
サイン会は、話しかけるチャンスではあるけど、サインをしている人は、サインを書くことに集中しているから、本来は、話すような場所ではないことを、知ってはいますが。

2018,5.25(fri)モーリス・ブルグ(Oboe)を迎えて@東京藝術大学奏楽堂

2018-05-25 23:29:40 | クラシック
2018,5.25(fri)モーリス・ブルグ(Oboe)を迎えて@東京藝術大学奏楽堂






《第1部》ヴェルサイユのクープラン
類い稀な楽器(オーボエ、ヴィオラ・ダ・ガンバ、クラヴサン、ヴァイオリン、ファゴット)による、室内楽コンサートということで、興味を持ち、今日は聴きに行くことになった。
第1部では、J.S.バッハと同時期に多数の傑作を残した、プーランクの演奏を聴くことが出来た。演奏が始まる前に、パンフレットの解説に目を通してから聴いていたが、少し、難解な構成だったように感じた。


予定変更となった、最初の演奏《趣味の融合、または新コンセール集第7番》では、特に、クラヴサンの演奏が印象的で、煌びやかに輝きを放った音色、心の内面を鋭く抉るような独特な響きで、他の旋律楽器(オーボエと、ヴィオラ・ダ・ガンバ)を支えるように、上質な静寂を奏でていた。
次には、《クラヴサン曲集第3巻》では、贅沢にも、クラヴサン一台で弾かせて、じっくりとその音色を堪能できた。
第1部最後となる《諸国の人々》では、オーボエ、ヴァイオリン、ヴィオラ・ダ・ガンバ、ファゴット、クラヴサンの編成で、お互いの本来の音色が混ざり合い、未だかつて聴いたことが色彩感に溢れた演奏を聴くことが出来た。この曲のクラヴサンは、数字付き通奏低音が指定されていて、数字によって表された和音の種類に従って両手を使って奏者の判断で音楽を創っていく。という演奏をしていたようで(パンフレットの解説より)、他の楽器パートに関しても、決まった楽器指定がなく、低音の旋律以外は何も書いていなかったようである。練習はしてきていると思うが、その場限りの、即興演奏を盛り込んだ演奏だったとしたら、なお凄いかも。

《第2部》フランス管楽器の新たな開花
女性陣は爽やかなカラーのドレスを身につけ、男性陣はブラックのスーツを身につけ、颯爽と登場。高木綾子さんは、爽やかなブルーのドレスを身につけて、凛とした立ち振る舞い。第1部では、あまり慣れていない古風な雰囲気すら漂っていたが、第2部は、始まる前から、まずは安心感を得られた。
ステージ上に、半円形状に並んだ椅子に、各楽器の演奏者が座り、演奏が始まると、バトン・リレーのように、次々と主題を構成する旋律を、次の奏者に、受け渡すように、展開していき、曲を完成させていたようである。既に作曲家の意図を、各々が理解している者にしか成し得ない演奏。華やかな音色がふわりと螺旋状に回転しながら、空高く飛んでいくように、そこに留まることなく、後方の席で聴いている観衆たちの耳にも、振って舞い降りるように、会場全体が素晴らしい音色に包まれていた。
心地よい演奏を満喫できた。
高木綾子さんと、荒木奏美さんの演奏は、職場(日本赤十字社)の献血チャリティ・コンサート以来、聴くことが出来た。
やはり、馴染みのコンサートホールでの演奏は、安心感があったように、感じられた。

◯HELLOWEEN 『Walls of Jericho』(1985年)

2018-05-24 23:51:45 | HR/HM

◯ HELLOWEEN 『Walls of Jericho』(1985年)

HELLOWEENの初代ボーカリストを、キスケだと思い込んでいました。初代ボーカリストは、Kai Hansenだったようですね。
『Walls of Jericho』(1985年)から聴いていなかったので、間違えました。後追いで、聴いたことはありましたが、そんなにはハマらず、ずっとあの声はキスケだと思っていました。笑
キスケのハイトーンシャウトも、凄かったですが、ファーストアルバムの方が、荒削りながら、クラシカルな作品だった印象が残っています。

【回想】藤岡幹大氏のレッスン

2018-05-24 07:37:48 | 弦楽器
BABYMETALの藤岡幹大氏について、ギターを、直接教わった時期に、バイオリンも弾いていることを話したことがあったが、他に楽器をやっていることを咎められたりすることはなかった。あの時期、同じスクールには、幼少期にバイオリンを弾いていたガルネリウスのsyuもいたためだったからかな。バイオリンの重音奏法やピッチカートのことまで、知っていた。
ホワイトボードに、よく使うコードとスケールを書いて、まずはお手本に弾いてもらい、その拍子にあわせて、順番に弾いて、音楽の流れを作っていくレッスンが中心だったが、持参の譜面を弾けるようなレッスン(アドバイスを受ける程度)も取り入れてもらった。
私は、バイオリンを、譜面の通り(極力忠実に)弾こうとする習慣(心意気だけかなw)があったため、ギターのレッスン中に、それに気がつくと、それではダメ。確かその箇所では、こんなコード進行に変えて弾くこともあったはず、と変わったバリエーションの弾き方や、ロックはその音程通りにではなく、♯(半音上げ)してナンボ!のときもあるよ、と教えてくれた。
確かにそうだと思った。例えば、ハロウィンの初代ボーカリスト、キスケは男性だが、男性がいかにハイトーンボイスを出して歌うことに、その当時は、熱狂していたファンが多かった。それ以来、バイオリンにおいても、その通りに譜面を読んで弾くことより、♯したり、そこにない音(装飾音程度)を足して弾くようになった。要するに、まともに、譜面を、読んで、弾いていられるか!!
譜面に従う(縛られる)必要はないだけで、決して、必要ないものではない。クラシックではなく、HR/HMの世界でも。