Nonsection Radical

撮影と本の空間

参考意見

2017年02月05日 | Weblog
ネットで自分のなにがしかの参考にと調べものをすることがあるんだけど、一番大切なのは自分の用途にマッチする条件を探し出すこと。
実はこれが難しい。
一般的なレビューとかは参考にはならない。
自分はこう使うという考えがある場合、用途がマッチしなければ参考にはならない。
今までだとカメラとかスマホとか・・・
カメラでレンズのボケがどうのとか、連写がどうのとか、高感度がどうのとか、そういうことのレビューとかはいっぱいあるけど、自分は綺麗にぼかしたお花など撮らないし、高感度で真昼のようなそれでいてざらつかない写真など撮らないし、誰もが撮るようなものは撮らないし、と。
スマホでも写真は撮らないし、ゲームはしないし、SMSはしないし、通話はしないし、と。
求めるものが違うので、なかなか参考にするものがない。
それは仕方ないので、常日頃から同じような使い方をしている人を探し出して、その人の動向を探るという”ワッチ”が参考になる。
本来そういうニッチな部分にネットが有効なんだけど、年々大勢の意見ばかりが検索に上がってくる状況があるのは、大勢に優位な検索操作が行なわれているからだろうか。
また本を探すのも、大手の書籍関連サイトでは、やはり大勢の支持のあるものが取り上げられる状況が多く、主流から外れるものは取り上げられることも少ない。
みんなそんなに同じようなことばかりに興味が向き、同じようなことばかりしたいのか。
したいのだろうなぁ。
それが大衆というものなんだろうなぁ。
そんなところに”多様性”などという言葉が出てきても振り向きもしないのだろうなぁ。
大衆のための発信機関としてネットが期待されて随分経つけど、今のところ大勢のための最大公約数の”まとめサイト”的な働きしかしていない。
というかそういう働きに年々なってきている。
個人的には5%理論というものを信じていて、5%(つまり少数というテキトーな数字)ぐらいの人がなにかに興味を持って市場を作っていると思っている。
読書人口は5%で、各カテゴリーにそれぞれ5%ぐらいの人が興味を持ち、とか・・・
写真人口は5%で、それぞれのカテゴリーには5%の人が・・・みたいな。
趣味というのはそれぐらい少数で成り立っているもので、そこに市場が成り立つかは少数で採算が合うかが問題で。
となると自然と大手の企業は参入しずらく、たとえ参入してもペイできず撤退するとか。
電子書籍などそんな具合だろうね。
アマゾンだって大手のふりをしているけど、取り扱い流通量の比率でいえば電子書籍などわずかなもので・・・
そもそも読書など少数者のするものだし。
100万部売っても、100人に1人も読んでいないということ。
わずか1%以下。
そういう点でテレビというのは巨大な集客装置であるが、装置が大きくなればなるほど小さく別れる好みに合わせていくのが難しくなるだろう。
ま、今のところ、あまり好みを云々することのない人たちの時間つぶしがテレビということになっているので、巨大組織が成り立っているんだろうけど。
もし間違って”多様化”などという意識を日本人が持ち始めたりしたら、テレビのような最大公約数要素で成り立っているものなど消えていくのだろうけど、まだまだ日本人はそこまで個性化していないから安心かも。



雪ノ下1,2丁目の街並み
神奈川県鎌倉市雪ノ下1,2丁目,扇ガ谷2丁目
撮影 2016年12月29日 木曜日 14時10分
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安物靴

2017年02月01日 | Weblog
仕事用に周囲の誰もがしているように安物の革靴(ビニール製の革靴!)を3ヶ月で履きつぶしているんだけど、3ヶ月というのはその時間で靴が崩壊するという時間で、底や表皮はまだ使えそうなんだけど。
崩壊というのは、つま先から靴底と表皮がメリメリとはがれてきて、底と上部がパックリと口を開けてつま先が見えるというギャグのような状態を示す。
たまたまなのかとメーカーを変えてみたのだが、やはり3ヶ月でつま先がこんにちはする。
そんな状態を周囲の人に話すと、そんなことは起きないというので、自分だけがそういう商品を引き当てているのか、自分の歩き方がそうさせるのか、いずれにしても自分に起因する現象であることがわかる。
さすがに今度買ってまたとなるとイヤなので、少しランクを上げた靴を買った。
値段は倍近いが、寿命が倍伸びればいいかと楽観的に考えている。
表皮も本物の革になったのだが、今度はメンテが大変になった。
雨で水が染み込まないようにクリームを塗ったりとかしなければならないのは、安物のビニール製革靴(!)の方が楽だなと感じる部分だ。
で、いわゆるビジネスシューズというものが、歩くことを想定していないということが嫌というほどわかる今日この頃だ。
本来ハイヒールが歩くためのものでないのと同様に、ビジネスシューズも歩くのではなく「たたずむ」ための作りになっていることに、足が壊れて歩行に困難をきたした時期もある自称「自称靴評論家」は気がつく(いまさら)。
どうせ履き潰すのだからと安物を買うのは足のためにもよくない。
かといって、高物が長持ちするかというとそんなわけでもなく、単に足のためには良いということなのだが。
世間にはそんなことを気にしなくてもいい足の丈夫な人もいるが、一度足を壊してしまうとこれまでとは全く違った尺度で靴選びをしなければならなくなる。
それに対応する靴というのは手ごろに手に入らないという問題が出てきて、初めて足って大切だなと思うのである。




小町,雪ノ下の街並み 2
神奈川県鎌倉市小町2丁目,雪ノ下1丁目
撮影 2016年12月29日 木曜日 13時40分
コメント (2)
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