
(小椋佳さんHPより)
今日、大阪のフェスティバルホールで行われたコンサートに行って来ました。
非常に年齢層の高いホール内でした…。(^^;)
コロナが蔓延している中で、本当はどうしようと迷ったのですが、
もう生で佳さんの歌を聴けるのは(大阪では)最後と云うことで、前夜睡眠をたっぷり取り、R-1を飲んで免疫力をUPさせ、不織布のマスクをつけて、行って来ました。(^^;)
松本で暮らしていた頃の2010年。
松本市民芸術館で行われた『邂逅』と云う佳さんのコンサートに行って以来です。
今年の1/18で78歳を迎えられた佳さんは、12年前とは大きな違いでした。
無理なく出ていた高音も、かすれたり、声が裏返ったり…。
でも、同じように年齢を重ねて来ている観客は、温かく見守りながら聴いている感じでした。

初めて買ったレコードは、佳さんの『彷徨』だったと思います。
『しおさいの詩』『木戸を開けて』『少しは私に愛を下さい』『さらば青春』などなど名曲ばかり。(^^;)
いやぁ、今から思えば、レコードじゃなかったかも…。カセットテープだったかも。
今日のコンサートでも、『しおさいの詩』から始まって
第一部が『俺たちの旅』『シクラメンのかほり』『泣かせて』『夢芝居』など
20分の休憩を挟んで、第二部が、
『少しは私に愛を下さい』『ラピスラズリの涙』『白い一日』『愛しき日々』『愛燦々』などなど。
アンコール曲として、『さらば青春』『山河』を歌って下さいました。
『少しは私に愛を下さい』は、日本勧業銀行が合併して第一勧銀になった時に会社に対して思った気持ちを書いたと云って笑わせたり、
楽曲を提供した歌手の中でも、美空ひばりさんは格別だったと褒められたり…。
梅沢富美男さんが出ているCMで、『夢芝居』の出だしが使われているけれど、あれはアレンジャーが作ったもので、自作ではないけれど、曲自体は佳さんの作と云うことで、印税が頂けてると云って笑わせてくれました。
佳さんはさだまさしさんほどではないけれど、話がちょっと長いのですが、
中味もちょっと難しいのです。哲学的と云うか…。
今日も、欲はどこから来るのか、食欲は胃の周りの神経細胞がもたらすとか、
金欲は生まれながらの欲じゃないとか…。(^^;)
アンコール曲が終わった後に佳さんが、『人生は、記憶の束だ』と話されたことが、印象に残っています。
記憶は自分でコントロール出来ない。覚えることとは違う。
記憶の中には、覚えていたいこともいたくないこともある。
ふと思い出す記憶が、いいことばかりの人生を歩いていきたいと云うことだったと思います。
本当にそう…。
18時から始まって、20分の休憩を挟んで、20時45分頃までだったかなぁ。
2時間半弱。
声を出すことが出来ないので、拍手のみだったけれど、しっかり曲を聴くことが出来ました。
でも、アンコール曲の『さらば青春』は、会場全体が歌っているような熱気でした。
皆さん、心の中で、佳さんと一緒に歌っていたんでしょうね。
もちろん私も歌っていました。2曲目の『山河』も!
最高の時間でした…!
佳さん、本当にありがとうございました…。
お父様が亡くなられた79歳まであと1年と仰っていましたが、どうかお元気で。
ご自身が歌われなくても、楽曲提供は続けて下さい。楽しみにしています!