Archaic Smile

私的な備忘録です。

2011/4/17

2012-05-06 23:56:09 | Weblog
3.11


修正削除 移動 傑作(0)2011/4/17(日) 午後 8:14無題その他経済 Yahoo!ブックマークに登録


この日を境に日本の歴史、そして世界の歴史が新しいステージに突入したのだろう。

矮小な既成の価値観では、日本の抱えた厳しい課題も乗り切れないのかもしれない。


国内問題だけで世界情勢について書く余裕などなかったけど、この一ヶ月で世界も

大きく動いている。東日本大震災、原発事故により原子力政策にブレーキがかかる

とみたヨーロッパ(フランス他)は、トマホークを数百発ぶっぱなして、リビアに

軍事侵攻している。(残念ながら、今のところヨーロッパのオイルの安定確保など

程遠く、泥沼化しているようだが・・・)


もともと欧州財政危機(ギリシャ→ポルトガルへ波及中)やアメリカの住宅不良債権

問題などリーマンショックでダメージを受けた先進国が、デフレ対策や新興国との

貿易不均衡解消を狙った自国の通貨安誘導で、量的緩和をしかけて、オイルが上昇

していたところに中東民主化運動が加わり、更に日本の大震災と原発事故が起こって

しまった。

化石燃料の争奪戦のような状況が、更に加速して世界中でインフレが進んでいる。


(あまり書きたくもないけど、尖閣諸島周辺の海底油田の意味合い(特に某国の側

で)も更に大きくなっていると考えられるので、泣きっ面に蜂、弱り目に祟り目、

リーダーが用兵など考えず、人気取りのパフォーマンスで自衛隊を東北への大量

投入、被災地支援をしている手薄なところに、某国が仕掛けてこないようアメリカ

と協力して防備を固めてもらいたいものだ。)



企業人としては、東日本大震災によって「選択と集中」と「JIT(ジャストインタ

イム)」という、ここ数年の企業経営における最重要キーワードに修正が求められ

ている。どこまでやるか線引きは難しいが、ある程度のコストをかけて自然災害、

及び地政学的リスクに対して経営上「リスク分散」を考慮していかないといけない

ことがはっきりしてきた。


サプライチェーン上にある部品についても、それの生産場所を分散し、生産能力の

ポテンシャル(余裕)をきっちり把握(ITで情報管理)し、不測の事態にフレキシ

ブルに対応できる備えが必要で、多少コストアップしても設備強化・拠点分散等の

投資をすることが求められている。


今回の大震災のみならず、まだまだ継続する大余震・首都直下型の地震(地震

による原発の倒壊?!)の懸念があるなかで国家的な社会インフラについて

(例えば金融等)東京一極集中のリスクも意識され始めている。金融庁が関東の

電力不足の対応として中長期的に西への移転等を促している。



東日本大震災では、(政府の予想に反して?)東北の人々はパニックや暴動を

起こすことなく、忍耐強く利他的で秩序だった国民性を示し、世界から賞賛を

浴びた。正にこれが「メイド・イン・ジャパン」を支える大きな原動力、

世界から信頼される製品を生み出す力の源であろう。いくら円高になろうとも

たやすく真似できない、非常に抽象的なものであるけど、これだけは世界に

負けない力なのかもしれない。


しかしながら、世界の目は、原発事故に対する日本政府や電力会社の不可解な

行動すなわち日本国民に対してのみならず、世界に対する情報開示不足(レベル7

を一月後に発表することに驚きを隠せない世界の報道)によって、日本そのものに

対して不信を強めている。中部より西の農産物のみならず工業製品にまで放射能

汚染の風評被害が拡大している。


レベル7の発表の遅れを例示するまでもなく、食品については原発事故によって

世界基準から大きく放射能の安全基準値を引き上げて、日本独自ルールを作って

いる。新たに引き上げた基準値内と発表しているが、買い手は、この新たな基準

もどこまで安全で、どこから危険か正しく正確に日本政府から情報が発信されて

いない、信頼がおけないと判断すれば、再び政府が『安全です、それは風評です。』

と叫んでみても、だれも信じるわけはないだろう。幼稚園児でも理解できる話だ。

うそつきの言うことをだれも信じない。

当然海外の消費者も、安全サイドで自己防衛的に購入を手控える。まさに政府の

頓珍漢な行動によって「メイド・イン・ジャパン」が汚染され、風評が広がって

いるようにも感じる。


一方、震災による部品供給の停止によって世界の海外工場のラインが止まった。

これは日本の製造業の影響力の大きさを内外に示すことができたものの、関東の

電力不足・原発事故にによる放射能汚染の風評も加わり、部品供給が遅れること

(ボトルネック化)は、日本と競合し始めた中国や韓国メーカーに非常に有利な

状況を作りだしている。



産業空洞化、少子化高齢化、民主党政権で後退した外交問題、年金問題、900兆円

に達する国債発行残高、いまだに今年度の赤字国債分の予算すら通過していないという

状況もあわせて、従来から抱える日本の課題に、何一つ道筋をつけないまま、震災復興、

原発の補償問題が新たにメニューに加わっている。そして何もアイデアもないリーダーは、

それを補おうとたくさんの専門家を集め、会議を招集し、アイデアを出させるが、それを

大局的に判断し、優先順位をつけ、よりよきを選択・決断する能力も乏しく、もちろん責任

を取る気もなく、会議が空転しているような報道がされている。


さてはて、国民の代表であることを忘れ、責任を取ることを拒否し、権力欲や復興利権

くらいしか頭になさそうな、大半の近視眼的な政治屋たちによって日本発の世界恐慌の引き金

を引くようなふざけたシナリオが始まらないことを祈るばかりである。

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2011/4/13

2012-05-06 23:47:34 | Weblog
レベル7


修正削除 移動 傑作(0)2011/4/13(水) 午前 3:48無題その他災害 Yahoo!ブックマークに登録


すごいなあ。

この件を注視していた人にとっては、チェルノブイリと同じレベルですと言われたとしても、なんでもっと早く認定しなかったのだろうと思う程度だろうが(やっぱり統一地方選挙前には、初動のミスも報道されているし意識したのかな?!と勘ぐってしまう程度であるが)、原発のニュースなど気にもとめない普通の人からすれば、今まで政府は『直ちに問題ない』という、パニック防止の立場(気象庁関係者が放射能拡散予想データの情報開示を止めた理由もインタビューでそのように答えていた気がする。)からも、また、政府発表を逸脱しないように配慮する大手メディアの情報しか知らない人々からすれば、寝耳に水、正直ふざけるなということになるのだろうか。爆発から一ヶ月もたって放射線量の累計が条件を満たしたのでチェルノブイリと同レベルの深刻な事故ですと今更言われても、最初の大丈夫だ、問題ないような政府発表はいったいなんだったのだろうと思うのかもしれない。

あんなに、たいしたことはないと発言していたのに、今更、事態はチェルノブイリ並みに深刻でした。すみませんと言われても、世間から隠蔽だと糾弾されてもしょうがないのかもしれない。政府もそろそろいろいろな意味(実務も政権維持)で、お手上げになっているのだろうか。

中国や北朝鮮のように民主主義でない国家であれば、情報がコントロールされていることは周知の事実であろう。しかし、この日本という民主主義国家において、今の民主党は、支持率も低く求心力があるわけでもなく、政権を長期にわたって維持できる状況でもないのに、原子力政策を維持したいという電力会社・アメリカ・フランスの立場はあるものの、国民の生命と財産を大いに毀損させるような重要情報を知りながら、パニック防止の名の下に、なぜ政府はこんな大事な情報を今まで開示しなかったのか?非常に疑問である。政権が交代すれば、意図的に隠していることなど、白日の下に曝され、糾弾される可能性も高いのに、きわめて非合理的な行動のように感じる。

いろいろ報道されている政府や東京電力の初動の判断ミス(人災)は、実は本当で、一つのうそをつくために、更に大きなうそをつかなくてはいけない状況に追い込まれていったのだろうかと勘ぐってみたくもなる。今頃、深刻な事態を印象付ける発表をしたわけであるが、今までの経験では、この後、さらに事態が深刻化したりしている。まだ隠された更に恐ろしい情報を政府はにぎっているのだろうか?3号機の激しい破損の写真を見ても、あるべきところに格納容器も見えないし実は・・・???

放射能放出の累積レベルから判断して、今に至ってこの事故は非常に深刻であることを官房長官が認め日本国民と世界に向けて謝罪したわけであるが、政府自身が事故発生の一ヶ月前から特段おおげさに考える必要はないというあいまいな安心感を与えるメッセージは、いったいなんだったのだろうか?レベル7と見通せる状況は、いつごろ分かったのだろうか?ほんとうに昨日だったのだろうか?もしそうでないならば、政府がパニック防止の名の下に、事故の深刻な状況を今まで隠しており、結果的に被曝を促進していた?デマ?風評?を国が流していたことにはならないのだろうか?

民主党は、今回の初動ミスの報道が真実でないとしても、このような原子力政策に関する杜撰な管理や仕組み(経済産業省でアクセルとブレーキがいっしょ)、また電力会社の横暴を許したのは、前政権であることは間違いない。初期の段階から想定外の地震が起きたとして、すべての情報をすばやく国民に知らせ、国民の生命と財産を守ることを最優先させて、逐一適切な対応を取っていれば、この深刻な事態に至ったとしても、すべての責任は前政権のものであるとする方法論もあったはずなのに、それをしないということは、やはり菅政権が誤った判断(人災)で、国家を揺るがす事態を招いた隠すべき情け無い状況があったのだろうと想像せざるを得ない。

過去、電力会社や政府が、政府系研究機関による平安時代?にさかのぼる過去の地震・津波データやその対策について、政府の委員会で触れらていたものの、すべての対策をカバーすればコストが無尽蔵になるとの立場から、却下していたことが報道されている。結果的に明らかな判断ミスとなってしまった。この問題が収束したら、責任の所在を含め、原因究明して改善策を考える必要があろう。

また、原子力事故対応としてロボットの研究がされていたが、試作機以降の予算についても、放射能が漏れる事態は起こらないとして、予算も仕訳けされたようだ。これも結果的に判断ミスとなってしまった。なぜ本当に必要な予算が削られたのか原因を究明する必要があろう。

電力会社(一企業)の利益を優先させれば、上記の判断はありうるのだろうが、国民の代表であるはずの政治家は、一企業の利益(コスト削減)を優先させた結果、大きな判断ミスを犯してしまった。電力会社の事務方幹部が長年政府を懐柔し基準(耐震・津波・電源)を緩めさせ、骨抜きにし、電力会社の目の前のコスト削減が実現したかもしれないが、今回の事故により一企業が補填するには、到底難しいレベルの放射能汚染の損害・損失(電気代増・増税)、もしかしたら財政破綻もセット?全国民に対してこれから与えようとしているのかもしれない。

尖閣諸島のビデオなどは、政府発表がうそであったとしても、フジタの社員が人質にとられて中国から発表するなと脅されてたとか、屁理屈を付けられ、国益を考えたときに高レベルの政治的な判断があったと嘯いてしのげそうであるが(国益をどのように毀損したと証明するのは難しそうだが)、この件については、政府と東電が情報を知りながら、それを出さないことによって明らかに国民の生命と財産が損なわることが明白である。(憲法違反?)


判断ミスによる責任の所在や今後発生する費用の負担について考えると、正直なところミスをした政府や東電の関係者に負担させるべきであろうが、どんなに感情的になっても政治家や役人一個人や一企業では到底償える額ではなくなってきている。


今後、期待される国民に対する政府の賢明な被曝防止対策が功を奏して、健康被害の補償がほとんど発生しないという前提においても、福島県を中心とする被害者が失った財産や生活の糧の補償や関東全域の農業・漁業従事者、またそれに関係する企業の生産活動の息の根を止めたのだから数兆~十数兆円~??について、東京電力(手持ち資金と資産、今後、発生する利益で分割払い)と国(税金)で(責任の比率は今後決めるのだろうけど)面倒を見ていかなくてはならないのだろう。優先順位を付けるにしても、どこまで賄えるのだろうか?!全部認めたら日本はデフォルトするのだろうか?!

また、なりふりかまわない現在進行形の冷却対応や、冷温停止に導く本格的な対策工事の費用、東芝の見積もりの冷温停止状態になった後の10年?にわたる原状回復工事の莫大な現地対策費用もこれに加わるのだろう。

そして原発停止によって失った電源を補填する為の、化石燃料による発電所の復旧やプラント新設の設備投資費用も更にのっかってくる。

東北地方の復興については、インフラの新設によって復興特需、景気底上げ効果を期待できそうだが、原発問題については、失われたものを取り返すだけの後ろ向きの費用になる。被害者の補償や自立支援にお金を流し込むのであるから景気浮揚にダイレクトに貢献する話にはならないのだろう。
原発の放射能汚染を止める費用や原状回復費用、住民の生活支援によって、すでに財源の枯渇している政府の台所事情では、財政破綻のスピードをいっきに早める可能性も否定できない。いまだに高速道路無料化や子供手当てなどに拘泥している政治家のレベルの低さにあきれてしまう。

当然、政府や電力会社幹部は、国民の生命と財産を毀損させてしまったことは隠しようのない事実であり、今がだめでも、後の世において実際おこったことは十分開示されるべきで、責任の所在を明確にし、関係者は裁かれる必要があろう。



目の前の対応を誤る、能力の乏しいだめな政治家を選んだのも国民である。

一企業のお金で懐柔されるだめな政治家を選んだのも、また国民である。

一企業のお金で懐柔されるだめな役人や研究者の暴走を許す政治家を選んだのも、また国民である。

原子力発電所のリスクについて何も知ることもなく電気を使っているのもまた国民である。

スポンサー(公共広告機構 AC?【←訂正、差し替え用コマーシャルは、ACジャパン自体が広告費を払っているわけでない。その時間帯の元の広告主が、出演タレントの不祥事や、災害などの穴埋めとして、急遽、自分のコマーシャルを使わず差し替える。公益社団法人としてのACジャパンが、マスコミに対して発言権を、直接強めることでないようです。勉強不足でした。】)を大切にし批判的な精神を忘れがちなマスコミの企業活動が、倫理を欠如したものとなっても、利益優先の資本主義の論理に照らせば、これもまた起こりうることである。



先週末あたりから、さすがに大手メディアも、政府の対応(情報の隠蔽や統制)に対して批判的報道が増え始めてきた気がする。テレビのニュースを見ていて気象庁の役人がパニック防止の観点から放射能拡散の気象予報データを公表しないと発言していた。大学の偉い先生が気象研究者にパニック防止の観点?からあいまいな情報を流さないように通達を出していた。

読売(夕刊トップ)、日経(朝刊社説)、朝日?数紙でこれに纏わる批判記事を目にした。


金の切れ目は、縁の切れ目、そろそろ東電も膨大な補償や対策工事費で家計は火の車になろう。政治献金も含め利害関係者にお金を使うのも難しくなるのであれば、潮目は変わってくるのかな?

また日本を終わらせた史上最悪の政治家として現政権は後世まで語り継がれるのだろうか。

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2011/4/3

2012-05-06 23:45:22 | Weblog
今週一週間をふりかえって


修正削除 移動 傑作(0)2011/4/3(日) 午前 11:33無題その他災害 Yahoo!ブックマークに登録


今週一週間の原発関連ニュースを振り返って

すごいことが起こってる。

プルトニウムが漏れて微量だから問題ないとかテレビの解説者が話しているがだいじょうぶなのだろうか。続々と出てくる恐ろしい情報が、なにごとも無いように小出しに流れている。

はっきりいって事象が起きていたのは、今ではないことくらいだれも気付いている。東京電力が原因不明と言っていたところを補完する事実が、後追いで少しずつ明らかになっている。

それを隠蔽というのか、今測ったら分かったので已む無いとしていいのか分からないが、事態が深刻となり、汚染の広がりが関東全域に達し、政府・東電が情報をコントロールできないところに来ているからなのか、また、自らの手で事態を収束できなくなり、海外の手を借りるには第3者にも正確に情報開示せざるを得ない状況になりつつあるからなのだろうか、それとも国民を驚かせないようにするためか、情報が小出しに出ている。でも水素爆発という公式発表からあと現場には、多くの政府・東電関係者が、長いこと現場から退避していたわけでもなく、この状況を目の当たりにしていたはずである。

日本人は、忍耐づよいとか、平和ボケかもとかの評を通り越して思考停止に陥っているのだろうか。

建屋のコンクリートを吹き飛ばしても、頑丈な格納容器は2?号機の一部破損を除いて、ほとんど損傷していないというのが、水素爆発という公式発表後の政府見解であり、通電していくらか修理し、冷却機能の回復さえできれば、メルトダウンも防ぐことができ、放射能も封じ込めることができるというのが、楽観的ではあるも期待すべきストーリーであったはずだ。

しかしながら、後追いで出てくる写真や映像は損傷が激しすぎてポンプも何もかも一から新設しないと、どうにもならない状況や、非常用の冷却装置がお釜の中で生きていたとして、かつ通電し、うまく動き出したとしても、3発ともお釜がひび割れて高レベルの放射能を垂れ流していることが分かった現在においては、非常用の冷却装置で冷やすことができても汚染水は垂れ流し放題、根本的に放射能を封じ込めることなど、とうてい出来やしない。

いまいろいろピット?のひび割れをなおしたり、幌を原発にかぶせる?土に樹脂を散布する等なんとなく対策が進んでいるように見えるが、根本的な封じ込めには程遠いように感じる。

政府発表は数ヶ月を目標(←訂正:この時点では、細野補佐官がテレビ番組で発言したようで、その後、官房長官が公式見解でないような訂正をしてました。)になんとか出来るとしているので、僕らが知り得ないミラクルな手法(高レベルの放射能の中で、格納容器や配管の亀裂などを塞いで、放射能をクローズドした状態で冷却ができる?!)を持っているのか、何か確からしい根拠やマイルストーンにもとづいて、それを発表していると信じたいが、もし復旧作業が数年にわたり続くようなら、その間、毒を吐き続けることになるのだろう。

長期にわたり汚染が続くのであれば、CTスキャン一回分やら、レントゲン一回分との被曝量の比較は意味をなさない。レントゲンやCTスキャンは1時間に1回、数年に渡って浴び続けて大丈夫なわけはないであろう。低レベルの放射能によって内部被曝が累積されていく。政府は何の防備も周辺住民に求めず、農家を補償するのを拒否したいためか風評対策にやっきになっているが、その被曝の影響について、知りたくもないが、何の防備もしない人々は人体実験ともよべる医学的には有益なデータを今後提供することになってくる。農業・漁業を止める補償の費用と被曝補償の費用を、天秤に掛けてコストミニマムの計算でもしているのだろうか?すべて場当たり的で、目の前の汚染野菜の農家の補償を回避する火消しにやっきになり、そこまで頭がまわってない気もする。

現在進行形であるが、外部からの冷却作業も止まれば、再臨界や爆発が起こるとも報じられている。なぜ政府は、もっと広範囲の住民を避難させたり関東全域を含め、被曝対策(大気汚染・水・食料)を徹底させないのだろうか。不思議なことだ。

風評被害の補償も大変であるが、近い将来?被曝者による集団訴訟?の補償についても、政府はよく考えないといけないと思う。もし被曝により、もっとも早く影響を受けやすい子供が亡くなることが、万が一あれば、全国の親から相当の恨みを、関係者は生涯買うことになるのだろうか。東電、政府関係者、テレビで大丈夫と合唱する専門家たちは、原告団から厳しく追求されはしないのだろうか。

次の政権であろうが、裁判で一部その責任を国が認めたとしても、その膨大な補償の負担は、最終的に原告でもある国民の増税や、関東の電気料金の値上げという形で賄われるのかもしれない。悲しいことだ。

東京電力は、現場で起こっていることをすべて発表したら、実は人が入ることなどできない汚染エリアで、復旧作業が継続できないと考えて、今まで公表を控えていたのだろうか。関東全域を大汚染させない為に本爆発を防ぐことは、すべてにおいて優先されると思う。そういう理由ならば、いくぶん理解できないこともない・・・・。

でも、それなら、最初から事実をしっかり発表して、逃がせる人を少しでも逃がして被曝する住人を減らすべきだろうし、関東全域の汚染の進行を防ぐ為に、現場の作業員については、国家としても基準値を越えた環境でも作業できるように緊急避難措置として、装備面において作業者の被曝を少しでも減らせるように全力を尽くした上で、どうどうとこれを許容すべきだ。

ロボットを含め、装備を持つ外国に頼ることも必要だろう。作業員やその家族への保障を手厚くし、少しでも安心して作業できるように、決死の英雄たちを、国を挙げてバックアップするべきなのではなかろうか。

海外からも英雄と言われている現場の方々は、国の為に死ぬ覚悟があるかもしれないが、実際は線量の高さも知らされず、劣悪な環境で昼夜問わず働かされているとの報道がされている。大臣が命を掛けている消防士を恫喝したり、むちゃくちゃなことを言ったので、都知事が激怒してクレームしていたが、なにかとてつもなく、おかしなことがおこっているように感じる。

事実とニュースの推移を見守っていても、いろいろなニーズがあって悪い情報を積極的に開示したくない、させないという力学がいろいろな方向から働いているように感じた。

まずは、国民は、関東が汚染される可能性について当然ながら受け入れたくない。自分らが実は被曝し、被害者になる可能性など受け入れられるわけがないという気持ちが、原発推進派の専門家たちの言う安全、たいしたことはないという風評防止?パニック防止?原発推進?を目的とする解説に説得されてしまう。これは、もちろん原発周辺の農業・漁業従事者も汚染で生活ができなくなるので、このような事態は理解できないし、受け入れがたいと思うのは当然であり、考え方は似たようなものとなるだろう。

想定しうるリスクについて説明すれば(いまのところ現実となっているが)風評として切り捨てられる。

一方、東電や政府にしても、最初の爆発で汚染の真実を知らせれば、国の定めた基準に照らせば、現場で復旧作業ができなくなる。すなわち危険だから作業員が現場を放棄すれば、更なる爆発や危機的状況が続く、現在進行形の話であるが。きっと見なかったことにして、損傷の度合いは分からないが、復旧作業に従事させたかったのではないかと想像してしまう。

数年後?10年後に、結果的に逃げ遅れて万が一癌になった関東在住の被害者は、福島原発被曝訴訟を起こすのだろうか。そうなれば、電力会社、政府、専門家も含めて被告になるのだろう。汚染が長期にわたって続くことが確定しつつある。もう下手に安全だとか、問題ないとか言えなくなるように思う。


現実問題として、今後関東の放射能汚染が長期的なものとなるのなら最近触れられなくなったが、大気汚染による内部被曝の蓄積を抑える必要があろう。マスクの徹底、エアコン停止等である。

でもこれから夏場に向けて計画停電も続き、また放射能の大気汚染が続くことになれば、空調を使えなくなる。とてもじゃないがオフォス、家庭問わず猛暑にでもなったら暮らしていけるのだろうか?被曝は、問題先送りで、だましだましいけるとしても、関東で生活することに、電力不足であることは、すぐにでも、いろいろなところで破綻がくるような気がしてならない。

もちろん、現時点で判明している農業、漁業従事者への補償、立ち入り禁止区域の住民への補償、数年後の被曝訴訟への補償、そして何よりも恐れるべき、冷却失敗や想定外?の事象による再臨海や再爆発による更なる汚染の拡大による上記の追加補償(関東全域になれば、もう負担しきれない?!)すべての費用について、税負担や関東の電力料金の値上げに跳ね返ってくるとするならば、関東で暮らすことのリスクと費用が尋常なものでなくなることにならないか。

企業としても、原発問題が政府の宣言どおりに数ヶ月で収束しないのであれば、経済性や社員の安全という観点からも、今後について、いろいろ考えていかなくてはならないのだろう。企業や工場が、いくらかでも西へ引っ越せば電力消費も減って、夏場の計画停電を減らせていいのかも・・・・!?

農家もノウハウや技術があるのなら政府の補償を原資に、思い切って西日本の耕作放棄地へ大移動させるのはどうだろうか?若くないとだめだろうけど

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2011/4/2

2012-05-06 23:41:15 | Weblog
「風の谷のナウシカ」汚染とともに生きろ!?


修正削除 移動 傑作(0)2011/4/2(土) 午後 0:06無題その他災害 Yahoo!ブックマークに登録


原発が爆発してから、近所のコンビニの雑誌コーナーにナウシカの原作本がずらっと

今までみたことのない目立つところに並べられていた。こんなところで売ってるもの

だったか?!

もしかしたら前から置いてあって、今回の大惨事で改めて気づいたのかもしれない。

意図があるのか何なのか分からないが、なかなかブラックだ。放射能汚染とともに

生きろというのだろうかと自問自答してしまった。

政府も原発の対応について、それの意味することの重大さを説明せずに長期化すると

しれっと昨日だったか発表している。

この作品は、いうまでもなく宮崎駿の超有名作品であるが、愚かな人類が核戦争を

経て放射能に汚染されまくった地球で懸命に生きる物語である。

オチを話せば、放射能に耐性を持たせた遺伝子組換え人間が懸命に生きる話であるが

放射線を吸収する微生物が世の中に存在するらしいので、今思えば、あながち空想と

いえないかもとも思った。

思いっきりネタをばらしたが、皆さん読んでいるだろうと思うので勝手によしとする。


子供~学生時代にわたってアニメ雑誌に連載されていて、非常に読み応えのあるハード

なストーリーに子供ながらに圧倒された。これを読んで自然(オウムとふかい→植物と

オゾン層)とは?科学文明(巨神兵→核)とは?環境問題とは?人の業(人の際限ない

欲望、戦争)とは?物語のなかのたくさんの登場人物の自然や科学や業(人の欲望)に

対する立ち位置や考え方の違いを通じて物語が進められ、深く考えさせられたのを覚え

ている。

映画は私が小学生低学年?のころに見に行ったが、マンガの原作はその後もアニメ

雑誌で連載が続いていた。映画は最初のころの、ほんのさわりでそのあと続く話が

更にディープな内容である。読んでない人がいたら一読すべきだろう。


今週はプルトニウムが原発敷地内から検出された。今更ながら、批判などしたくないが

政府や東京電力もプルトニウムについて、前の会見で記者からの質問、調査要求がなけ

れば計測などすることはなかったのだろうと思った。あとストロンチウムの計測も公式

にはされていない。


プルトニウムについては、予備知識のある人であれば、3号機から汚染された水が出て

いると聞いた瞬間凍りつき、MOX燃料(プルトニウム入り)の心配をするのは当たり

前だ。

判明後も計測は狭い範囲(敷地内?)であったり、計測も週2回であったり先行きの

復旧作業に支障がでないように?汚染地域をオフィシャルに広げたくないのか?責任

や賠償を軽減しようとする為なのか?事実より風評・パニック防止を優先させる為

なのか?悪い情報を積極的に調査・公表したがらないように感じる。それらのあいまい

な対応が、この件を注視している人々の不信を余計に増幅させているように思われた。


個人的には、ここまで事態が悪化したら、もう大した話でない気もするがプルサーマル

について触れられたくないからか、1~3号機のどれからも漏れる可能性があると、

調べてもないのに頭からお茶をにごす説明が繰り返されていた気もする。


調査が週2回とかも、高濃度のものが万が一流れていて、調査結果が出るタイミング

が遅れて、安全だと信じて公表前に何かの拍子で摂取することになったら、どうする

のだろうか、だれでも不安になる。個人としては、命にかかわる話である。風評の

批判など無視して安全サイドで考えて自己防衛せざるを得ない。

千葉県では3/22大人の基準値以上に汚染された水が、調査結果の判明するタイミング

が悪かったからなのか、そのまま制限なく飲料用として流されていたニュースもあっ

た。連絡が遅れて飲ませた人は、責任を取ってくれるのだろうか?「ただちに影響が

ない」では済まされない。


事態が収束方向にあれば、報告が遅れても問題ないのであろうが、事態はどんどん

悪化している。

政府の安全発表のあとで、状況が悪化していることが連発しすぎている。ましてや、

いつのまにか対応は長期化すると、しれっと発表したりする。その意味(内部被曝の

累積問題等)の大きさなどについては、何の説明もない。


政府や東電の発表、また「ただちに影響ないので安全だ」という東電や政府発表に

追随するマスコミや専門家を信じて、万一被曝して数年後、癌になったら、彼らは

補償してくれるのだろうか?きっとそうはならないのだろう。

訴訟社会アメリカなら、数年後の被曝訴訟で、そっこーで専門家や報道関係者たちも

的にされてがっぽりふんだくられるのだろうけど・・・我慢強くて平和主義の日本

では心配ないのかな?


まあ、半減期2万4千年で猛毒のプルトニウムもお釜から漏れたことだし、学生時代

に読んだ 岩波新書「プルトニウムの未来」高木仁三郎を本棚から引っ張り出してきて

読み返すことにしよう。(実は、父親に貸したら関東にもって帰ってしまって本屋で

買おうと思ったら、もう売っていないことが判明・・・・汗)

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2010/4/22

2012-05-06 23:22:10 | Weblog
高知旅行


修正削除 移動 傑作(1)2010/4/22(木) 午前 1:29無題旅行 Yahoo!ブックマークに登録


明石大橋の千円政策が、そろそろ終わるので
いまのうちにと、混雑するゴールデンウィークを
避けて、高知に遊びに行ってきました。


なんだか今日のニュースでは、小沢さんが政府に
申し入れて週末高速道路千円は、維持されそうな雰囲気。

単純にうれしいのですが、なぜそうする方がよいのか、
方針を変更する(ブレる)ときは経済効果等国民が納得
するような説明をきちんとして欲しいものです。

そもそも政策も、常に場当たり的、目の前の票を増やす
浅はかな意図以外に、最終的に何を実現したいのか
さっぱりわからない・・・・。
政権交代という名の社会実験も、次の事業仕分けでたいした
財源を捻り出せなかったら、大きな傷跡を日本に残して
終わりを告げるのでしょうか。

それはさておき、神戸から明石大橋を渡って、四国の東側
の海岸沿いを通って室戸岬に一泊して、安芸、高知と回っ
てきました。

写真は、室戸岬近辺の自然と、空海さんが記憶力UPの
虚空蔵求聞持法を修めた洞窟(御厨人窟(みくろど))
とウトコの宿から見た日の出等です。

このあたりは、荒々しい海に面しながら、暖かく自然豊か
なところでした。
台風もよく通るからか、家に高い石垣があったりして自然に
対するスタンスも独特なものがあるのでしょうか。

洞窟の中から外を臨むと波まではっきり見えて視覚的にも
非常にサイケデリックな気分になります。

スケールの大きな人物を輩出する要因としてこの自然は欠かせ
ないのだなあと思いました。

コメント(3)

他社のコメント割愛

いつもありがとうございます。まったく最近の政府のやることなすこと程度が低すぎて、言葉を失います。
小沢さんの立場からすれば、自民党もガタガタしているし、新党もぱっとしないので、参院選は投票率は下がる(≒浮動票が影響しない)と読んでいたので、ばら撒き先やらの直接利害の直結する団体の票固めと、最後は公明党を引き込めば勝てると最近までは、読んでいたところ(連合が、実体はほとんど浮動票なのは読み違えていると思いますが・・・)普天間問題やら、もろもろによる支持率の更なる低下で、やっと危機感を持ったのか、手のひらを返したように、浮動票も取り込みたいと、都市部のサラリーマン受けるようなアピールを軽薄にもしてみたら、かえってその底の浅さが見透かされて、支持率を落としてしまったという、非常にお粗末な流れなように感じます。
2010/4/26(月) 午前 3:02

投票率が低いと影響力が強まる公明党も、たぶん民主にくっついて一緒にドボンする可能性も高くなっているので、距離を更に取るのかもしれません・・・おそらく選挙結果見てどこにつくのか決めるのでしょうか。毎度ながら小沢さんは、もし仮にお望みどおり権力を掌握することができたなら、いったい何をしたいのだろうか、発言の一貫性のなさからも、ほんとにわからない。浮動票も反民主という立場で投票が増えると、民主党が消滅する日も近いのかもしれません。
個人的には、民主が勝とうが、自民が勝とうが、新党軸に再編が起ころうがかまいませんが、ただでさえ追い込まれているこの国が、くだらない政治ゲームや首相の愚かな?判断で、これ以上被害が拡大しなことと、常識ある政策運営に早く復帰することを、祈るばかりです。
2010/4/26(月) 午前 3:04
コメント
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