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Vintage/Old

2010-02-11 00:55:52 | Weblog
Jaco・Pastorius(1951-1987)



Vintage/Old・・・ビンテージとオールド・・・簡単にいうと・・・復刻版と本物の違い・・・楽器と服では、ちと解釈が違います。


【FenderElectricBass】
元祖エレクトリック・ベースは、レオ・フェンダーにより開発され1951年に発売されたプレシジョン・ベース(通称プレベ)。指板にフレットが打たれていることによって、フレット・レスであるウッド・ベースよりも楽に正確な音程が得られる(プレシジョン=正確)ことから命名されています。発売以来、多くのミュージシャンに愛用され現在まで発売され続けている楽器。1957年には初期のモデルより大きめのヘッドストック、演奏時に体にフィットするオフセット・コンタード・ボディ、歴史的発明となるスプリット・ピックアップが採用され、指になじむローズウッド指板は1959年からの仕様。1960年には、レオ・フェンダー設計の2作目、ジャズ・ベース(通称ジャズベ)を発売。プレベ・サウンドを更に拡張するため、ピックアップをフロント、リアに2個搭載し、2つのピックアップのバランスを調整することで、幅広いサウンド・メイキング、ブライトなトーン、腰のある中低域が特徴で多様な音楽に対応できるものになっています。

【FENDER社】
FENDER社は、レオ・フェンダーとドク・コフマンが1945年にエレクトリック・ギター、ベース、アンプ等の製造販売を行う会社として「FenderElectricInstrumentManufacturingCompany(旧名称)」を設立。1965年にCBS社に売却され法人としての「FENDER社」は無くなり、レオ・フェンダーは経営者から技術顧問として同社に残るも僅か数年で退社、理由は、新たに開発した技術を新体制のFENDER社が採用しなかった為と言われています。また、製品を量産体制に変更し、量産に適した材料、部品、仕様に切替えたことにより、売却前のベテラン職人によるハンドメイド製品に比べ、クオリティが下がったのも事実です。

【OldBass】
現在人気の高い「オールド」と呼ばれるものは、売却前(1965年以前)のもの。ボディの塗装は、ニトロセルロースラッカーを使用し、現在多く使用されているボリエステル塗装に比べ1/3以下の薄さで仕上げられる為、本来の「木の鳴り」を堪能でき、その塗装の薄さゆえに、時と共に重厚な雰囲気を持つものになっていきます。また、指板で人気の高い「ブラジリアン・ローズ・ウッド(jacaranda:ハカランダ)」も絶滅危惧種のためワシントン条約で輸出が禁止になり、以降は採用されなかったのも一因しています。プレベ、ジャズベの1965年以前のオールド・ベースは、300万円近いものも存在します。厳選された材料を十分にシーズニング(乾燥処理)し、良質の部品類を職人が丁寧に組上げ完成した1本のベースは、軽量でバランスが良く、40年以上経過した現在でも、様々なミュージック・シーンで活躍しています。

1960年製フェンダー・プレシジョン・ベース                密度の濃いハカランダ(ブラジリアン・ローズウッド)指板


【VintageBass】
オールドで人気の高い1957年プレシジョン・ベース、1962年製ジャズ・ベースを当時と同じ部品で復刻したモデルがあり、本当のビンテージは「フェンダー・カスタム・ショップ」で製作されたものを言うみたいです。最近では、フェンダー社以外でもオールドの「音」の研究も進み、日本のメーカーでも優秀な製品が多く販売されています。今回購入した、「EDWARDS」も25年前の日本のメーカーでは考えられない程、いい仕上がりになっています。

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