宮沢賢治は祖父の代から続く富裕な質屋に生まれた。家を継ぐべき長男だったが、賢治は学問の道を進み、理想を求め、創作に情熱を注いだ。勤勉、優秀な商人であり、地元の熱心な篤志家でもあった父・政次郎は、この息子にどう接するべきか、苦悩した―。生涯夢を追い続けた賢治と、父でありすぎた父政次郎との対立と慈愛の月日。
今までは主人公としての賢治の脇役だった父を主人公にしているところがミソだと思います。
賢治を甘やかし続けたエピソードを父側から描いているわけですが、説得力のある筆致ということもあり引き込まれました。
もっと経済力のある家かなと思っていたのですが、そのへんの事実関係も知りたくなりました。
とりあえず、映画化してほしいですね。
銀河鉄道の父 [ 門井 慶喜 ] |
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