情熱的なギター、そして、彼の七色の声。めくるめく世界たち・・・
■新宿心音会板谷祐■【雄叫】■ONE-MAN-GIG@新宿ルイードK4■
実に二ヵ月半ぶりの心音会。なんだかすごく久しぶりのような気がしてならない。心音会の活動が始まって以来、結構高い頻度で参戦していたのだが、この二ヶ月はもうてんやわんやで全く参戦できなかった。だから、今日のライブはとても楽しみだった。
結論から言えば、「ああ、こういうことを祐はやりたかったんだ・・・」っていうのが伝わってくるようなライブだった。また、この1年間、地道にコツコツとライブ活動を続けていたせいか、すごく自然かつ身体化されたライブだった。ジキルでもスラットでもクレイズでもない「板谷祐」。実は、彼の歌は、心音会でこそ一番フルに発揮されているのかもしれない。LCソングたちも、演奏されるごとに独自の進化を遂げている。一度聴いても、次聴くときにはすっかりアレンジがかわってしまっている・・かも?!
1.は定番のノイジーギターに暴れまわる彼のノイズボイス。サビはジキル時代を彷彿とさせるかっこいいメロディー。2.はちょっと抑え気味のダンディーな曲。3.はLCナンバーついてたはず。これまたノイジーギター。4.は初めて聴いたと思う。とても心音会らしい一曲。1~4は導入として。かなり激しいギターだった。(ここまでは無我夢中で聴いていたので、どんな曲だったかは覚えていない・・・)
5.はLC-17。物悲しさと内に秘めた強さが印象的な一曲。配布MDに収録されている。僕的にはどうしても「妖怪ロック」に聴こえてならない(?!)。Bメロはとても切ない。。。6.は僕がとっても大好きな一曲。F-G-Em-Am(のような)コードワークがバッチグー(死語)。好きというか、とても気持ちがよいメロディーなのだ。そしてMC。「新宿心音会です。雄叫びに来てくれてありがとう。今夜はたっぷりやるぜ」(観客は絶叫。
続けて7.は“It's rainy... on my road”と聴こえるLC.15。これもいい曲なんだよなあ~ LC-4と同じくらい好き(っていって分かる人どれだけいるんだろう?!)。しっとりとして、やさしさがあって、こころにジーンと響く一曲。こういう曲はかつての祐では聴けないと思う。今の心音会ならではの一曲だな。途中のウィスパーコーラスがもうたまらない。この曲の後、「タバコ、ドリンク、どんどんやってね。俺は千葉のお酒を飲んでます」、と。千葉のお酒?!?!素晴らしい~~~♪ 8.はしっとりとしていてかわいらしさも感じられる曲のLC-22。プカプカする歌い方も飛び出し、ユニーク極まりない。こういう遊び心のある歌ってホント心音会ならでは。彼の声は全然健在なんです。ここで、「雄叫び実践編」。祐が「エイエイ!」って叫んで、僕らファンが「オー」と答える。一回目は失敗。二回目で、「オー」の声がピッタリあったので、祐先生もご満悦。9.はLC-8。迫力満点でした。サビの「wow ho ho wow ho ho wow wou wo ho」ってところで雄叫びするかな?!と思いきや・・・ バンド時代よりもよりエモーショナルになっています。10.は聴いたことあるな。サビがとってもお気に入りのあの曲だ。渋いAメロ。ジキルっぽい感じの歌だ。はっきりいって大好き。
11.は「ハナミズキ」。これももう心音会の定番になりつつある。祐も歌い慣れてきたようですごい安定感がある。12.は新曲かしら。めっちゃイントロがかっこいいのだ。ちょっとヘブンリーカーブっぽい?!(苦笑)。ギターのリフははっきりいってノレる。男性ファンたちは僅かながらに確実にノッていた。心音会のライブもとうとうファンが動くようになってきた!(だからか、祐は今日は終始ご満悦そうだった!) 13.はdi da diと命名しているLC-5。これももはや定番。いい曲です。14.は初めてかも。新曲?すっげえV系メロディーだった。歌とギターしかないのにシンセの音が聴こえてきた(笑)。ファンたちも思い思いにのっていた。すっごくかっこいい祐らしい曲。こういう曲がもっと聴きたい(^。^)。15.は、涙涙のLC-16。ミラーボールが回りだした! 「辛い一日だって・・・」という歌詞が心を打つ。これは往年の祐ソングと考えていいだろう。バンドサウンドではないが、祐ロックは健在だ!ということを示す一曲と言える。代表曲の一つ。
16.はLC-4。僕が一番最初に心打たれた曲。これも若干アレンジが変わっていて、さらにウィスパーボイスが炸裂している。17.は、LC-18。「フォ~」ってところがかわいい!「つまりは~」って聴こえるのは僕だけでしょうか?!18は、リンダリンダ~♪ってやつ。
いよいよクライマックスへ。19.はLC-??。何度も聴いたことのある曲。バンドだったらほんとすげえかっこいいだろうな~と思ってしまう。。。MCで、大矢侑史さんの話がでる。「今日、大矢侑史も渋谷でライブをやっている。別々だけど共に頑張ろうって言ったんだ」と言っていた。ここで客全員で彼の名前を叫ぶ。「渋谷まで聞こえるわけないけれど、聴こえるくらいに大きな声で」・・・ そして、20.はシャンソンっぽいロックな一曲(タイトル忘れた・・) ラスト21.はもうおなじみの名曲LC-20だ。まだ大合唱とまではいかないが、多くの人が口ずさんでいた。そして、ボーナストラック?!で、「負けないで」を熱唱。
アンコールは、LC-1から始まり、いとしのエリー、新宿ホンキートンキーブルース、浅草キッドを熱唱した。新宿ホンキートンキーは本当に味のある渋い(そしてユニークな)歌だった。
今回のライブはかつてないほどに盛り上がったライブだった。祐も終始笑みを浮かべていた。あれだけいい雰囲気だったらそりゃ笑うしかないだろうな。「新宿心音会」の音楽の方向性も定まってきたみたいだ。彼のウィスパーボイスは、どことなくヒーリングミュージックのような気もしなくもない。激しいシャウト音楽から心の芯から温まれるソフトな音楽まで、あらゆる方向から攻めてくる。本当にお世辞抜きでいいアーチストになりつつあるのを実感した。また、ファン層も今回はバリエーション豊富で、結構若い人たちが多かったのが印象的だった。新しいファンも来つつある、ということか?!
*さあ、新たなスケージュールが発表された。10月には、な、な、なんと柏(つまりは千葉)に来るじゃないか?!?!?これは行くしかないだろ?!?!
どこまでも深く響く祐のメロディー。まだ見ていない人は是非!!!
*ジョリーピックルスのドラマー梅兄ぃこと梅田氏のブログでも今日のライブのことが書かれています。梅兄ぃの祐への愛情がひしひしと伝わってきました。個人的にではありますが、僕は梅兄ぃのドラムを聴いた時、ホント心の奥底からすごい!かっこいい!って思いました。衝撃でした。また是非彼のドラムを生で聴きたいんです。。。(「梅兄ぃの美味しい出会い」(ブログ)はこちら)