Dr.keiの研究室2-Contemplation of the B.L.U.E-

【THE SLUT BANKS】2年7ヵ月ぶりの新作【LUCKY&ROCK】にぐにゃりと殺られました!

待って待って待ってました!

我が音楽人生の最大の師、TUSKのメインバンド、

THE SLUT BANKS

の2年7ヵ月ぶりのニューアルバム、

LUCKY&ROCK

がリリースされました!!!✨

単純にただただただただ嬉しいです😂😂

前作【Rock'n Roll to the Max】のレポはこちら

(前作の時は、レコーディング中に「コロナ騒動」が勃発して、すったもんだがあって、この作品をリリースして、…でも、ツアーとかが出来なくて、なかなか生で演奏することができなかったんですよね…😢)

振り返れば、僕が中1~中2の頃にTUSKの歌に出逢い、その後、今の今に至るまでず~~っと彼の歌を聴き続けているんですよね。TUSKの歌から離れたことって、実は一度もなくて。ず~っと、TUSKが好きで、TUSKの歌が好きで、TUSKの言葉が好きで、我が子にも「祐」という漢字を使ったくらいで…(苦笑)

そんなこんなで、TUSKとの(一方的&片思い的?な)関係はもう35年くらいになります💓

ZI:KILL時代はほんの数年だけ…なんですよね。その後、ソロ活動があって、THE SLUT BANKSを結成して、その後脱退して、CRAZEに加入し、これも(今思えば)数年で終わり、新宿心音会板谷祐としての活動を始め、そして、THE SLUT BANKSが再結成され、今に至っています。

今思えば、TUSKといえば、THE SLUT BANKSのボーカルなんですよね。作品の数も、歌の数も、ライブの数も、圧倒的にTHE SLUT BANKS時代が長いんです。

巷では、「ZI:KILL復活待望論」みたいなものもちらりほらりと出ていますが、僕的には、「復活があればあったで嬉しいけど、でも、THE SLUT BANKSの活動が続くことが一番の願いです!」って感じです。ぶっちゃけ、ZI:KILLの復活は、僕的には考えられないし、それでどうなるわけでもないし、商業的に一時は盛り上がるかもしれないけど、それだけかな…って。

それに、やっぱりTUSKの良さや素敵さを一番理解しているのは、戸城さんだと思うし、戸城さんこそがTUSKを輝かせ続けてきた人だと思うし、最大のTUSKの理解者だと思うし、逆にTUSKにとっても、戸城さんが最高のパートナーなんだろうなって思うんです。この二人の関係は、もうちょっと他のバンドのメンバー関係とは比べ物にならないっていうか。

そんな戸城さん&TUSK率いるTHE SLUT BANKSの新作【LUCKY&ROCK】。

もう、心はティーンに戻りつつ、封を開けて、CDをコンポ(?!)に入れて、いざ再生!

今回のニューアルバムは、全12曲!

昔は英語のタイトルの曲が多かったけど、今はもう「TUSK語」になってます(苦笑)

タイトルを聴いて、曲を思い浮かべたり予想したりするのが不可能な言葉ばかり。

TUSKの「生きた言葉」に惚れた身としては、彼の独自の言い回しや表現にただただ浸りたいですね。

ってことで、、、

【全曲解説】

01.ぐにゃり

いきなり「スラバン!」って感じの突き抜けた短いイントロで始まるスピーディーな一曲目の「ぐにゃり」。これまでのTHE SLUT BANKSのハードでキャッチーなナンバーですね🎵 サビに入るところの「ぐにゃり」がすごく印象的で、そのまま「曲がった未来はもう何も見えない」と歌っています。ギターソロも短いながらもACE DRIVER節炸裂!です。TUSK節もいきなりすごくて、「これから死んでく俺とおまえはHold on get a chance」ですからね。なんか、ちょっとZI:KILLっぽさもあったり?! 暗さの中に明るさのある曲?! 

02.SWEET GIRL

デビルモンキースパナの2022年度版みたいな感じの曲?! でも、あんまりねっとりしてなくて、どちらかというとせかせかした曲になっているかな?! これもまたTHE SLUT BANKS節かもしれないな…。なお、ギターにサブ?で首吊りDOLLSのJohnny Diamondが参加してます。あと、コーラスに同バンドのNAOが本作全部に参加しているんですよね。なので、なんかどこかいつもより「にぎやか」な感じがします。

03.いびつな飛行船

この曲、すごく好きかも…。もう顔がニタニタしちゃう。ドラムのリズムがもうたまりません。ゴキゲンなR&Rナンバーって感じ?! タイトル的には「涙の最終飛行」を思い出しちゃうけど、でも、楽曲的には全然違う感じで。身体が勝手に動いちゃうっていうか、モンキーダンスがしたくなるっていうか。歌詞も遊んでて、「エロティック」じゃなくて「エロチック」って歌っちゃっているところがすごくカッコいい(オジサン的にエロイ)💓 「浮かれてはしゃいでこの世界を飛び越えろ」っていうフレーズも凄く好きです。ゲスト・キーボードのSATOSHIさんの音もすごく気持ちよいです。最後もばっちりキマッてます!

04.ラッキーROCK

この曲がアルバムタイトル曲になるのかな?! この曲は、これまでのTHE SLUT BANKS史上最高レベルのポップ&キャッチーなナンバーかも?! ライブでこれを聴いたら、…ノリノリになっちゃうなぁ。Aメロのキャッチーなメロディーがすっごく気持ちよいですね~。でも、音だけを聴くと、すごくR&Rナンバーなんですよね。でも、そこにTUSKの歌が入ると、スラバンになっちゃうんですよね。サビの「GETラッキー&ROCK ようこそここまで」っていうフレーズもなんか新鮮で、嬉しくなっちゃいますね。サウンド的にも、懐かしさと新しさを感じる音になっていて、気持ちよいですね~。そう、この曲はとっても気持ちよいんです💓

05.RAIN CAT

これはもうまさに「昭和歌謡ロック」ですね~。個人的に本作の中で最も好きなタイプの曲です。昭和歌謡サウンドにTUSKの歌が乗っている感じで、ホント大好き。っていうか、イントロ~サビの女性コーラス(高樹リオさん)がむっちゃ気持ちよいんですけど…。歌詞は毎度の「猫ちゃんシリーズ」(苦笑)。メロディー的にはマイナー調で物悲しい感じです。そこがいいんだな…(n*´ω`*n)。今回のアルバムで「コーラス&TUSKの歌」のコンビネーションの良さがよ~く分かりました。どこか、BOOWYの「CHU-RU-LU」のような感じもしなくもない?! 80年代のロック&ポップスを彷彿とさせる感じで、ホント気に入りました\(^o^)/ 最後の最後まで(その後の沈黙まで!)、楽しめる仕掛けになっています👆

06.JUMPIN' TRIPPPIN

05のRAIN CATとは違うけど、こちらもまたどこか「昭和郷愁サウンド」を感じるハイスピードナンバーです。またスラバン節炸裂!って感じもするかな?!(ただ、それでも今回はわりとテンポ遅めかな?!って) 問答無用で大好きな曲。Aメロの「まっぴらだ」「モヤモヤと」のリフレインが印象的です。また、サビに入るところの「まわる世界」の「まわる」というところがゾクゾクさせてくれます。このゾクゾク感は、TUSKにしか出せない。きっと僕と同じ世代のV系界隈のバンドマン(例えばDIRの京とか)は、僕と同じようにゾクゾクしていると思います(苦笑)。サビのメロやサウンドは、バリバリスラバン節ですね~。ホントにホントにカッコいいです。(追記:スラバンのブログでTUSKは、この曲について「おれは犯罪者、と呼ばれるひとに寄り添えたらな、なんてことを考えてみることがある」と記しています。このことを踏まえてこの曲を聴くと、また全く違った「聴こえ方」ができます。やっぱTUSKは凄い人だ…😢)

*元ネタはRainbowの「Kill The King」なんだとか?!

07.カミカゼドローン

このイントロ、ヤバいです。ギターも突き抜けてるし、戸城さんのベースがもう神だ…🤤。カッコよすぎます。Aメロは王道ロックンロール風。ライブでやったら、これはもうノリノリですね。Bメロで少し落として、サビがもう驚きでビックリしました。こういう女性コーラスとTUSKの「掛け合い」は初めてのアプローチじゃないかな?! 高樹リオさんのお声もホント素敵で。すっごくポップでキャッチーではじけてます。歌詞は…、イランとかがロシアに提供している「神風ドローン」のことだと思うけど…、TUSK的な反戦ソング…になるのかな。いや、これはこれでもう「そのまま」なのかな? サビの最後の「どうかどうかご無事で」という言葉が心に響きます。(まだ)平和な日本で音楽を楽しめる余裕があることを噛みしめながら…。

08.ガイライヤマイ

これはもうまさに「コロナソング」だ…(苦笑)。イントロはスラバン風の少しおどろおどろしい感じ?! で、Aメロで「ガイライ!」って炸裂。Chain the virusってところはもう「あれ」にしか聞こえない(苦笑)。「せき払いひとつでおまえは殺される」っていうところがすごくTUSKっぽいな(n*´ω`*n)。「ガマンにガマンを重ねてつぶれてく」って歌ったそのすぐあとに「一味違うキッスをしよう」って歌うところが好き💓(マスク越しのキッス?!) そして、「キズだらけのキッスをしよう」って。嗚呼、カッコいいっす…。サビのドラムがどこか「菊池哲」っぽくてここも聴きどころかな。CRAZEっぽさもなくはない?! ギターもわりとドンシャリっぽくて、TUSKファンなら大喜びじゃないかな。

09.ワンカップ

お酒シリーズ(笑)。二日酔いラプソディーみたいな感じ?! こういう曲、普通なら一曲目にもってきそうだけど、今回は後半にもってきているところがポイント?! 「酔っ払いに幸あれ 放っといてくれ」っていうフレーズ好き。Bメロからサビに向かう緊張感が好き。そして、「ワンカッ!ワンカッ!」って。その後のスロウになるところ(砕け散った奥歯~)が、多分TUSKファンが泣くところだと思いますね。どこかZI:KILLっぽさが感じられて、泣きますね(´;ω;`)。ちょいっとZI:KILLを感じさせる王道スラバンロック。最後はみんなで「ワンカッ!ワンカッ!」って叫びましょう✨

10.血流あげろ

ここにきてようやくバラード風の曲。この曲も高樹さんのコーラスが冴えわたります。戸城さん流のロックバラード。そこに、TUSKの「女性目線」の歌詞世界が乗っかってます。「それなりにアンタを思って それなりに悲しみに暮れて…」っていうところがまたTUSKっぽい表現で、すごく好きです(今回は(も)特にTUSKの歌詞世界が素晴らしい!) ドラムもキレキレで、バラードなのに叩きまくってて気持ちいいんです。血流、ええ、上がります。最後の高樹さんのコーラスがもうたまりません。

11.どうにもならねぇよ

この曲もメロウな曲。後半に二曲続けてメロウな曲を出してくるとは…(驚き)。この曲は、もうTUSKの歌を存分に楽しむのみ。TUSKの歌も10代の頃と今とでは全然違うわけで、この曲はまさに「今のTUSK」の歌のエッセンスが全部詰まっている気がしました。言葉のひとつひとつが突き刺さるんですよね。「ゴミあさるカラスの姿眺めてるだけ」って…、こんな歌詞を書けるのって、ホントTUSKくらいじゃないかな。日常の描写が本当にすごくて。「見てる目線」が人と違うって、こういうことなんだろうなぁって思います。「誰かにすがりつきたくてどうにもならねぇよ」っていう最後のフレーズは、どっちの意味なんだろうな。絶望なのか、希望なのか。今回のアルバムって、全体的に「絶望」と「希望」がぐるぐると反転していく感じがするんですよね。まさに今の日本、世界の動きと連動しているかのように…。

12.殺るのか殺られるのか

いや~、あっという間に最後の曲…😢 短すぎる!足りなすぎる!チクロ~!(?!) タイトル通り、狂暴でバイオレントでハードで攻撃的な曲です。これを最後にもってくるとは、、、。やっぱりこれまでと違うアプローチだ。「TUSK」のカッコよさがもう際立ちまくって、「戸城さん、ありがとうございますありがとうございます」って感じ?! この曲もまたプログレっぽくてアナーキーでぶっ飛んでます。展開も激しくて、ぐるんぐるんです。サビの「おれが殺るのか殺やれるのかどっちだ」ってところの全部がカッコよくて、ちびりそうでした(苦笑)。このメロディー、この歌いまわし、他の人には絶対にできないだろうな…、と。ACE DRIVERのギターリフもすごくカッコよくて、もうどうしましょうよ、と。歌詞的には、多分きっとウクライナ戦争で戦うすべての人たちのことを想ってるんだと思います…)

曲が聴きたい人はこちらをどうぞ(これオフィシャル?!?!)

***

全体的には、ここに来て(毎度ながら)「最高傑作」をもってきたなぁ、と。「うひゃひゃひゃー」の連発でしたよ。唸りましたよ。震えましたよ。とろけましたよ。ピカバンでしたよ。

今回は2年7ヵ月ぶりということで、時間もしっかりあって、楽曲のクオリティーもすごく高かったです(いつも高いけど、もっと高い感じでした)。スラバンが結成されてからず~~~っと聴いているけど、2022年の暮れに、ここまでまだまだファンを感動させられるとは…、本当に恐るべしです。マンネリなし! 惰性なし! 前だけを向いているスラットバンクス。凄いよ。本当に凄いですよ。

しかも、このアルバム、聴けば聴くほど「中毒性」が高まっていくんです。何度聴いても、「ああ、あそこであんなことをしているんだ?!」っていう発見もあるし、歌詞も「あ、もしかしたらこういう意味かも」って何度も再解釈を迫ってくるんです。一回聴いただけで分かる曲は、「ラッキーROCK」くらい?!(これもなんか裏がありそう…💦)

上でね、ZI:KILLの復活の話をちらっとしたけど…、今回のアルバムを聴いて思ったんです。「はるかはるか昔の数年の過去なんて、実はとっくにもう忘れてて、スラバンのTUSKの方がはるかにはるかに長く聴いてきたし、感動をもらってきたし、ライブで鼓舞されたし、共に生きてきたんだよな」って。先日、戸城さんも同じことを(NAOとのトークで)言ってました。TUSKのことをずっと愛してきた人はみんな、同じ気持ちだと思います。多分、騒ぐのは、そういう往年のファンじゃなくて、その他の人々なんだろうな、とも。

色々あったけど、25年以上の歴史をもつTHE SLUT BANKSです。このバンドが存在してくれて、存在し続けてくれて、そこでメンバーが素敵なロックを奏でてくれて、そこでTUSKが歌ってくれたら、それだけで幸せです。ホントに。(そのためにも、戸城さんにはまだまだまだまだ頑張ってもらわないと…苦笑)

あと、今回、ACE DRIVERのギターがホントに冴えわたってた! KENともCHIPHERとも違うACE DRIVERのカッコいいギターサウンドに酔いしれました。彼にも僕的には、感謝感謝ですね。スラバンのサウンドを支えてくれているんですもん。戸城さんとTUSKという強烈な個性派アーチストと一緒でご苦労もたえないと思いますが…(苦笑)。

ドラムのGODも、スラバンでドラムを叩いてくれてほんと感謝ですよ。バンドって、メンバーがそろわないと前に進むことができないですから。GODがしっかり音の土台を支えてくれているから、スラバンがスラバンとして前に進めるわけで…。「オジサン3人」に色々いじられて?大変でしょうけど、これからもスラバンをよろしくお願いします(苦笑)

今回はゲストアーチストもいっぱいいて、本当に色んな人に支えられているバンドだなぁって思います。CDなんて売れない時代なのに、メジャーレーベルから出してもらえているのもホント…。ファン歴が長い僕だから敢えていえば、今の時代にスラバンのCDを出しても、商業的にはそんなに大きな稼ぎにはならない…はず。それでも、きっとスタッフの人もみんなスラバンが大好きで、応援したくて、頑張ってくれているんだろうなって推測します。

「売れるから出す」じゃなくて、「いいものだから出す」。そういう精神だと思います。まさにこれって、映画で言えば(千葉で言えば)「千葉劇場精神」じゃないかな(分かりにくい…)。

というわけで、、、

THE SLUT BANKSのニューアルバム【LUCKY&ROCK】のレビューでした!!

僕的にはですね~、ホント、最近TUSK=板谷祐に触れていない40代~50代の人に聴いてもらいたいです。ZI:KILL時代のファンの人や、CRAZE時代のファンの人に。「今のTUSK、こんなにもこんなにもカッコよくなっているんだよ!」って。

過去のTUSKももちろんカッコよかったけど、今のTUSKはその次元じゃない。本当にとんでもない「ロックボーカリスト」に化けちゃってるよ!って。

音的にもすごくまとまっていて、聴きやすさも抜群だし、ホントこれ、聴いてもらいたいです!

こちらの動画もチェック!

このステッカー付がおすすめです!

こちらが通常盤かな?!

こちらはKing Recordsから。

2年7ヵ月前の前作も聴いていない人は是非!!

ベストアルバムも是非!!!

名前:
コメント:

※文字化け等の原因になりますので顔文字の投稿はお控えください。

コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

 

  • Xでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

最新の画像もっと見る

最近の「TUSK / THE SLUT BANKS / 心音会 」カテゴリーもっと見る

最近の記事
バックナンバー
人気記事