心の奥底から痛むニュースがあった。
元蜉蝣、Studsの大佑が亡くなった。
http://www.the-studs.com/daisuke/
http://natalie.mu/music/news/34826
なんと言っていいのか分からないが、とにかくショックだ。
彼の声、彼の歌は大好きだった。
独特な世界観、ヴィジュアル系の伝統を守るサウンド、
強烈な個性の持ち主だった。
死因は公表されていない。
とにかく、胸を痛めるしかない。
またひとり、ロック界のスターがこの世からいなくなってしまった。
僕より若いロックスターの死はあまりにもせつない。
心からのご冥福をお祈りいたします。
あなたの歌は、ずっと聴き続けます。
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以下の記事によると、悪い予感どおりだった。
ビジュアル系ロックバンド蜉蝣(かげろう)の元ボーカルの大佑(だいすけ、本名・押田大佑)さん(32)が死去した。15日未明、東京・渋谷区の自宅で死亡している大佑さんをスタッフが発見。遺書は見つかっていないが、自殺とみられている。大佑さんは、99年に4人組の蜉蝣を結成し、13枚のシングルと、5枚のアルバムを発売するも07年に解散。昨夏からはソロ活動に転じていた。関係者によると、前日の14日夜、打ち合わせをしていた際に大佑さんは「眠れない」と訴え、帰宅後に精神安定剤とアルコールを大量に飲んだ可能性があるという。葬儀は近親者だけの密葬で行う予定。後日、お別れ会開催が検討されている。(引用元はこちら)
スポーツ紙だけど、ここまで書くからには根拠があるのだろう。
32歳。ほぼ同じ世代のミュージシャンだった。
きっと同じような音楽を聴いて育ったんだろうな、、、
いよいよソロで彼の本領がフルに発揮されるかなと思った矢先・・・
本当にショックだ。特にStudsは好きだった。
同じ世代のV系ロックの匂いがぷんぷんとつまっていた。
まだ32歳なのに・・・という気がしてならない。
(でも、32歳だからこそという気持ちもうっすらと分からないでもない)
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ロックミュージシャン、ロックスター、
僕がこれまで生きてきたなかで、どれだけの人が亡くなっただろう。
V系が好きで詳しいからかもしれないが、
V系シーンでは亡くなるミュージシャンが多すぎる。。。
ロックっていうのは、どうしても「死」と密接につながっている気がする。
ロックは、死や病いを感じさせるくらいでちょうどいい、といわれる。
僕は、自分が「生」に属することを知り、ロックを生業にするのを断念した。
V系は特に、精神性や感情を重視するので、その負担も大きい。
ロックは、人をひきつけるための負のオーラを必要とする。
ロックだけじゃないかもしれない。
アンダーグラウンドの世界は、どの世界も負のオーラから出発している。
最近大好きなシャンソンの世界も、ある意味、負のオーラを感じる。
哀愁、孤独、刹那・・・
福祉の立場からすれば、ミュージシャンは支援すべき対象者となるかもしれない。
けれど、ロックは、そういう負の側面があるがゆえに、存在する。
そう考えると、支援されてしまえば、ロックの根底が消されることになる。
平和な人間には、アンダーグラウンドなロックはできない。
(僕の持論としては、ドラマーだけは平和な人間じゃないと無理)
アートは人を救う、アートは人を連帯に導く、
そう考えてきたけど、単純にそうも言えないかなって思う。
アートを鑑賞する人は、アートを通じて救われるかもしれない。
けれど、アーチスト自体は、アートを通じて、救われる場合もあるし、
ますます深みにはまり、苦悩する場合もある。
破滅的な人生を後におくる芸術家は実に多い。
幸せな人間にはアートは作れない。
けれど、アートは不幸な人間を救いはしない。
・・・
彼の死を通じて、いろいろまた考えさせられた。