Dr.keiの研究室2-Contemplation of the B.L.U.E-

新時代のポジパンの道を拓く【Lillies and Remains】のフルアルバム『SUPERIOR』は名作なり!

みなさんは、『ポジパン』という音楽ジャンルを知っていますか?

おそらく、若い人たちは、「ポジパン」と聴いても、ピンとこないと思いますが、、、

1980年代~1990年代に、世界的に人気のあった音楽ジャンルです。

正式名称は、『Positive Punk(ポジティブパンク)』。

批判的で反社会的で反権力的な「ネガティブなパンク」に反して、耽美的で妖艶でアート性の高いパンクが、ポジティブパンクです。別に、ポジティブな歌を歌う明るいパンクっていうわけではなく、「うわっつらの反権威主義には乗らない」という、反-反権威主義、みたいな世界観を打ち立てたのが、「ポジパン」でした。

イタリアのポジパンバンド『Witches' Rune』の「Twilight」という曲です(心底大好きな曲なんです!)。

この動画を見ていただければ、ポジパンのなんとなくの雰囲気は分かるかと思います。(この音の雰囲気やボーカルさんの声とかよく覚えておいてくださいね!)

また、こちらの代表的バンド【Specimen】のサウンドもまさにポジパンです

このポジパンの影響を受けたのが、後の「ヴィジュアル系バンド(黎明期)」でした。

自分の中では、やっぱり【ZI:KILL】こそが、日本のポジパンの最高バンドだと思っています。【D'ERLANGER】もその要素をもっていましたが、ZI:KILLほど、ポジパンではなかったかな、と。ただ、デランジェは、【Sadistical Punk】と名乗っていて、なんとなく、「ポジパン」の影響を受けていることが感じられるかと思います。

この「ポジパン」は、日本では根づくことなく、ずっと今に至っています。

そんな「ポジパン」の世界観を、この今の時代に奏でているバンドが、

Lillies and Remains

というバンドです。

このバンドについては、既に一度アルバム解説をしています。

Lillies and Remainsの【ROMANTICISM】のレポ(2014年)はこちら

このアルバムを聴いた時に、単純に「すげー!!!」って思ったんです。

この音、この世界観、この演奏、この声、この雰囲気、まさに「ポジパンだ!」と。

で、このバンドのファンになったんですが、、、、

その後は、あまり動きもなくて、、、

で、ずっと陰ながら活動を待っていたのですが、、、

昨年の2023年7月に、突如9年ぶりに、

SUPERIOR

というフルアルバムをリリースしたんです!!

もう、まずは、このアルバムに入っているこの曲を聴いてください!

オシャレでクールでどこか切なくて素敵じゃないですか?!

この曲を聴いた時に、「うおお!!Lilliesは、まだまだまだまだ健在だ!」って思いました。

この曲の虜になって、何度も動画再生してました。

今の時代の(日本の)人にどれだけ受けるか分かりませんが、この楽曲は、世界レベルで見ても、すごくハイレベルですし、知ってもらえれば、トップクラスのバンドになるポテンシャルを十分にもっていると思います。

初めてこういう「ポジパン」のサウンドに触れた人は、上のイタリアのポジパンバンド『Witches' Rune』のサウンドやボーカルの声を思い浮かべてみてください。すごく似ていませんか?!?!

これが、「ポジパン」です!!

そして、アルバム全部を聴いた中で、僕が最もぐっときたのがこの曲でした。

これを聴いた時に、「僕が求めていたのは、これだ…😂」って思いました。

こういうサウンドを、こういう世界観を、こういうメロディーを欲していたんです。

どこまでも官能的で、感覚的で、ダンサブルで、オシャレで、退廃的で、スピード感があって…

今の日本で、こういう音世界を奏でているバンド・グループはどれだけあるんでしょう?!

こちらを見ると、(僕ら世代だと)「おお!」って思うワードが入っています。

MAKI FUJII

というワードが入っています。

そう、ご存じ、SOFT BALLETのあの「藤井麻輝」です!!

それを裏付ける記事はこちら

藤井さんがバックで支えているのが、このLillies and Remainsなんです。

僕ら世代では、知らない人はいない「ソフトバレー」の藤井さんの影響も入っているんです。

まぁ、今の「邦ロックファン」の人には、「なんのこっちゃ?」って話ですけど、、、💦

でも、今の音楽に何か違和感とかある人は、是非、このLillies and Remainsを聴いてもらいたいです。ホントに。


🎵収録曲🎵

01. Superior
02. Muted
03. Neon Lights
04. Everyone Goes Away In The End
05. Focus On Your Breath
06. Spinning Away
07. Greatest View
08. Falling
09. Pass Me By
10. Passive
11. New Life


一曲も捨て曲なし!

ポジパンの世界をとくと味わっていただきたいなって心から願います。

09~11の最後の「New Life」までの3曲はもう圧巻でした😂

80年代後半に世界中で注目された「ポジパン=ポジティブパンク」。

これが今後、どう進化して、再度ブームになるか、ならないかは分かりませんが、、、

僕は、こういうダークで妖艶でデカダントでアングラ感のあるサウンドが大好きです。

気に入った人は是非、Lilles and Remainsの音源に触れてみてください!!

こちらがその9年ぶりとなるフルアルバムです。マジでカッコいいです!!

こちらが、今から10年前にリリースされたフルアルバムです。

10年前、彼らの「BODY」という曲を聴いた時に、ぶったまげたのを今でも覚えています。

こういうサウンドがもっと日本の社会全体に広まることを願っています。

今聴いても、むっちゃカッコいいのです!!!

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