1868年創業の「森田屋本店」の後、「ラーメン豚39」の前の「与三郎通り」を通り抜けて向かったのが…
大衆食堂 山孝
であります!!
創業68年のこれまた歴史のある老舗の大衆食堂です✨
ネットでは「昼から呑める食堂」「呑兵衛達の憩いの場」「餃子がとんでもなく旨い」といった声が多数。
>惡麺友らんちばさんも2015年にレポを書いていますね!さすがです!
僕もお店の存在は知りつつ、なかなか行く機会がなくて、、、
遂に2021年3月、訪問することができました\(^o^)/
この「食堂」と大きく書かれた暖簾がとっても素敵です💛
暖簾を眺めるのもまた、この食べ歩きの旅の楽しみの一つであります。
しかも、ここはただの食堂ではなく「大衆食堂」。
一歩店内に踏み入れば、そこはもう戦後日本のノスタルジア…
予想通り、昼から呑んでいるおじいさんたちが数人いました✨
呑みながら、美味しそうに煮魚を食べていました。
…
こちらのお店は、創業68年!
現店主さんは、御年80歳なんですって。80歳…
亡き我が父よりも4つくらい上なのかな? とすると、昭和15年生まれくらい?
80歳で現役で、こうして僕の目の前で厨房に立っている、って…
メニューの写真を撮らせてもらいましたが、その中に店主さんが映っていました💛(右下)
とってもとっても寡黙な店主さんで、僕がいる間、一言も発していませんでした…(これが、「昭和の男」だよなぁ…って。僕ももっと寡黙な人間になりたい…)
で、メニューですが、、、
ハムカツ、えびフライ、ポテトフライに、「あさりフライ」?!
もつどうふに、豚なべに、かきなべに、かつ丼…
で、こちらが、僕向けのメニューかな!?
チャーシューメンがなんと500円! で、ラーメンは450円。
看板メニュー?の山孝ラーメンも500円(こちらはあんかけ醤油ラーメンなんですって)。
タンメンも500円でありますね。
焼うどんに、焼そばもあり、おにぎりも各種。
そして、お酒もいろいろと、、、✨
更に、もう数えきれないほどのお料理がい~~っぱい!!
餃子もありました。一皿400円也。
ラーメンが450円で、餃子が400円。
もう、この一択しかないでしょう!!
更に、豚足、サラダ、にんにく焼、朝鮮づけ、おでんまでもあります。
これ、全部、80歳の店主さんが作るの???(凄すぎます…)
また、250円メニューとして、こんなのも出ていました。
ししゃもとかめざしとかもいいなぁ~…
嗚呼、これなら「昼でも呑める」って感じですね。
…
というわけで、、、
ジャジャーン!!
ラーメン(450円)
です!!
この画像では伝わらないかもしれませんが、すごい「オーラ(アウラ)」が出ています。
美しくキレイなスープに、綺麗に刻まれたネギがとっても印象的です。
海苔、メンマ、なると、そして、チャーシューが入っています。
このチャーシューも、ちょっと凄いかも!?…
zoom up!!
スープは、一つ前の森田屋本店のスープに似た「昭和を代表するあの味わい」ですね。
醤油ダレのキレを感じつつ、優しくてすっきりとしたあのスープ。
80歳の店主さんがずっとずっと作り続けてきた「昔ながらの醤油ラーメン」。
魚介・乾物のダシ・旨みは、うーん、あんまり感じなかったかな…(使っているかもしれませんが、そんなに表に出てくる感じではないですね)
わりと黒いスープですが、「竹岡」や「富山」を思い出す感じでもなく、「東京醤油ラーメン」?、あるいは「屋台の醤油ラーメン」?っていう印象でした。
あと、メンマがなかなかに美味しかったです。さすがは内房エリア!
麺はこんな感じです!!
もう、僕の好みのど真ん中の「細い縮れ麺」であります!!
この麺は、ちょっと、ホント、いいかもしれない、、、💛
…これは、もしや文明軒の麺???!!!
と思って聞くと、やっぱり文明軒の麺みたいです。
文明軒の麺でも、こういう形状の素敵な麺があるんですね~!!
こういうラーメンには、「胡椒」が最高のスパイスなのですが、、、
卓上に、更に面白い調味料が置いてありました。
「青唐辛子塩」です!!
これをスープに入れると、あら不思議、味が結構変化するんです!!
「しょっぱさ」と「辛さ」が加わり、より刺激的な味わいになります。
そこに胡椒を入れると、更に刺激的でスパイシーな味わいに変貌します。
この調味料は、色んな場面で使えるかも!?
そして、驚くべきは、この極上チャーシュー!!
森田屋本店のチャーシューも凄かったですが、こっちも凄い、、、
森田屋本店のチャーシューが「王道」なら、こっちのは「異端」かな??
なんか「二郎系」の「豚(チャーシュー)」の原型ってこういうのだったんじゃないかなって。
今のG系のチャーシューの原点を感じるチャーシューで、感動しました✨
…
そしてそして、、、
ジャジャジャジャーン!
こちらが「山孝」の最高傑作、
餃子(400円)
です!!
凄い凄い!!! この圧倒的なヴィジュアル、存在感…
まさに「アウラ」の塊のような唯一無二の餃子のような感じがします。
zoom up!
こちらの餃子は、外はカリカリで、中はパサパサタイプ。
水分をかなり抑えた「ドライタイプ」の餃子ですね、これは。
そのまま食べても美味しいのはもちろんですが、やはりオリジナルのタレが凄いです。
餃子のタレって、だいたい自分で作るじゃないですか?!
醤油入れて、お酢を入れて、ラー油を入れてって。。。
でも、ここの餃子タレは、厨房で作られるんですよね。なので、このタレを味わうのがベストってことになります。
ほとんど餃子に無頓着な僕ですが、ここの餃子には震えあがりました。「凄い…」って。
***
というわけで、、
「森田屋本店」に続いて、とんでもなく「昭和レトロ」な「大衆食堂山孝」の初レポでした!
木更津駅前って、凄い、、、本当に凄い、、、
こういう<超レトロ>なラーメン提供店がありながら、他方で<先鋭的>なラーメン店もいくつもあって…。昭和と令和がしのぎを削っているエリアになっちゃっています。ホント、ここまでせめぎ合っているエリアって他にないかも!?
こちらのお店の店主さんは御年80歳。もうそれだけでも感動的ですよ。こういうお店のことを、是非若い人に知ってもらいたいなぁって思います。多分、僕が20代でここに来たら(来ることはなかったと思いますが)、「なんじゃこりゃ?!」ってなると思いますが、それでもきっと後々の自分にとって何らかの変化がもたらされたことと思います。
自分の世界とは異なる世界がある、ということを知る、という意味でも、このお店は、若者にとっては「異空間」になるんじゃないかな?!って思います。
異空間経験を若い時にどれだけしたか。言い換えれば、「オルタナティブな経験」をどれだけしたかで、その後の人生が変わってくると思うんです。海外に行くのもいい、人が経験しないような悲惨な経験もいい、挫折経験もいい。でも、そういう経験をしなくても、こういうお店に入って、自分の経験ではとらえきれないような圧倒的な異空間を経験するだけで、生き方って変わるんじゃないかな!?って…
あと、帰る間際に気づいたんですが、更にこんな素敵なものもあったんですね。
焼き鳥・串焼きいろいろ!!
うなぎのきも、食べてみたかったなぁ、、、
このお店は、一度どころか、十回来たくらいじゃ語れないお店ですね。
大衆食堂山孝、素敵なお店でした。
なお、このお店のはす向かいに、ご親族の方が営んでいるラーメン提供店があるんです。
こちらです!
やきとり・ラーメン・餃子 三孝
というお店です!
こちらのお店にも行きたいなぁ…
こちらのラーメン&餃子も次回、是非食べたいなぁって思います!
また、この画像の左の奥に見える行列が、「豚39の行列」です。
このあたり、ほとんど人は歩いていないのですが、この豚39の前だけ人で溢れている、という…
これまた「珍百景レベル」の面白さ…かもしれませんね。
…
今回もまた素敵なラーメンめぐりができました。
内房エリアはホント、ミステリアスなラーメンワールドであります✨