ドイツ滞在3日目。
2日目にフランクフルトからハンブルクに来て、中央駅前のホテルに泊まっています。
今回、このハンブルクのホテルにはすごい不安を抱いていました。
ネット情報を見ると、本当にネガティブな感想ばかりで、「大丈夫なのか?」って。
でも、実際に泊まってみると、このホテル、総合的にいいホテルだなって思ったんです。
中央駅から圧倒的に近くて、(階段はあるものの)広くて快適なお部屋が用意されていて、(鍵をいちいちフロントに戻さなければいけないんだけど)すごく親切でフレンドリーで安心感もあって、(共同トイレにはなるけど)ちゃんと綺麗なトイレが用意されていて、(外はわりと物騒な感じはするけど)そこまでガラが悪いわけでもない。そして、圧倒的に安いんです。
今回思いました。ホテルと恋人って似ているなって。恋人(あるいはパートナー)に完璧がないように、ホテルも完璧ってないんですよね。五つ星ホテルが最高ってわけではないし、一つ星・二つ星が悪いってわけでもないんです。このホテルは二つ星ですが、フランクの四つ星ホテルより「好きだな」って思いました。(アットホームなんです)
中央、ビルとビルの狭間に見えているのが、中央駅です。
ドイツ第二の都市ハンブルク中央駅が見える場所にある格安のアットホームなホテル。
若い学生たちにはとてもいいホテルだなって思いましたね👆
(僕一人だったら、このホテルは使わないと思うけど、それでも悪くはないな、と)
ハンブルク中央駅前です。
このあたりを見ると、「ああ、ドイツに戻ってきたんだな」って思います。
5年ぶりのドイツ、ハンブルク、いい意味で変わってないなって。
…
3日目は僕にとってとてもハードな1日になります。
午前と午後、二つの保育園、そして赤ちゃんポストをめぐります。
5年ぶりにして、ドイツに来て3日目に大量のドイツの人と話すんだから…(;´Д`)
午前中は、もう12年以上の友人になるシュテファニー(犯罪学専門)が関わっている保育園へ。
もともとはシュテルニパルクのスタッフさんだったんですが、今はキリスト教系のいくつもの保育園の運営にかかわっている専門家になっています。
シュテファニーにはホントたくさんの学生がお世話になってきたし、今回もお世話になります。
学生たちとは英語でいっぱい話してくれました。
今回行く保育園は、ずっと気になっていた「Wedel駅」にあります。
Wedel駅は、Sバーン(S1)の最後の駅で、ずっとよく見かける駅名でした。
この駅で、Sバーンは終わりです。最終停車駅ですね。
S1って書いてあります。
なので、ハンブルクの人なら誰でも知っている駅じゃないかな?(来てるかどうかは別にして)
赤色の綺麗でスマートな車体が素敵です。
Wedel駅、僕、結構好きだな~。
こういう駅を見ると、わくわくします。
この駅から徒歩で8分くらいのところに、今回訪問する保育園があります。
こちらです!!
3日目の午前中はこの保育園で見学&実習?をさせていただきます。
歴史のあるキリスト教系の保育園です。
が、昨年10月に、「新館」がオープンしたばかりで、綺麗な保育園でもあります。
一番左の背の高い男のヤンさんがなんと「園長先生」なんです。
しかも、年齢も39歳っていう、、、
もともとは軍人さんだったみたいですが、色々あって保育の世界に飛び込んできたんですって。
軍の仕事も8年くらいやっていたみたいで、その後に「Ausbildung(職業教育)」を受けて、保育士資格を取って、そして、この園で10年くらいやって、園長の地位についたみたいです。
一番右の男性は、まだドイツでも珍しい?「保育園専任のドイツ語教師」なんですって。ドイツ語(国語)ができない外国の子どもだけじゃなくて、ドイツ語をうまく使えない子どもや言語発達に遅れのある子どもに、ドイツ語を教える専門の教師なんですって。「このWedel市内でも、数人しかいない」と言っていました。「国語教育専門保育士」みたいな?!
こちらの先生が、主任の先生です。
保育者になって30年以上と教えてくれました。
ドイツのベテラン保育士ですね👆
優しさと厳しさの両方をしっかりもっているベテラン保育士さんって感じでした。子どもたちもみんなこの先生のところに集まっていました。
この部屋は、午睡のお部屋です。
なんか、すごくきれいなお部屋だなぁって。
別のクラスの寝室(午睡の部屋)はセッティング完了していました。
3人の子どものベッドになんか「周囲をブロックするガード」みたいなのが付いています。
これは何か尋ねると、「うまく入眠できない子どものために、気持ちが落ち着くようにと用意しているガードなんです」と教えてくれました。
こういうのが、ホントの「個別対応」なんでしょうね。
ちなみに、これらの寝具は全部保育園側の持ち出しだそうです。親が用意するものは何もない、と。
こちらが園児用の「レストラン」。
ここの保育園では、ビュッフェスタイルのレストランで、オシャレでした。
お昼ご飯だけじゃなくて、3時のおやつの時間もビュッフェっていうから、凄いです。
野菜や果物がいっぱい並んでいて、子どもたちは好きなように好きなだけ食べられるんですって。
いいですね~~😂
子どもたちは、うちの学生たちに興味津々😊
ドイツ語なんて分からなくても、子どもたちとは分かり合えるんだい!
あと、学生と同い年の保育実習生がいました。
この学生さんも、将来保育士(Erzieherin/Kinderbetreuerin)になりたいんですって。
どうして保育士になりたいと思ったのか聴くと、「ずっと昔から子どもが好きだったから」と。
この学生さんを見ていると、「保育者」になりたい人って、どの国でもあまり違いはないのかな?って思えてきました。
さらに、このクラス(Gruppe)にいる保育士さん、めっちゃかっこよかったんです。
鼻に大きなピアス、耳に6つのピアスが付いていました。
顔面ピアスだらけの先生で、更に入れ墨も入っているんです。しかも、日本文化が大好きな人で、やたら(漫画に出てくるような)難しい言葉を話していました。
36歳って言ってたかな?!
やっぱりこっちの保育者って、ピアスも含めて「自由」なんだなぁって思いました。
羨ましい限りです、、、
キリスト教系の保育園なので「保守的」な保育園ではあります。が、それでも、日本のリベラルな保育園以上にはるかに保育者に自由が与えられているな、と。
わりと「ここは危険そうだな」って思うところがいくつもあったんですが、それを聴くと、「私たち保育者がそばで見ているから、大丈夫です」と何度も答えてくれました。
「私たち保育者が見ているから、大丈夫です」…。
ここに、保育者としてのプライドと責任を感じましたね。
子どもを外に連れていく乗り物も、日本とは違うなぁって思います。
これ、めっちゃ子ども心をくすぐるミニバスになっています。
シートベルトも付いていて、これならいくらでも外に出られるな、と。
園庭は、まぁまぁ、こんな感じです。
日本とそんなに変わらない気もしますが、なんか違う気もします。
シンプルだけど、味わい深い園庭、みたいな?!笑
そして、見学後に、うちの学生たちの「おりがみ」の部分実習を行いました。
日本から「おりがみ」を持参して、子どもたちと一緒におりがみを折ります。
おりがみに必要なドイツ語ワードは三つ!
falten(折る)
öffnen(開く)
umdrehen(ひっくり返す)
この三つの言葉を知っておけば、だいたい説明できます。
女の子向けに、キラキラのおりがみで紙風船を。
どの国の女の子も、キラキラのおりがみを見て、目をキラキラと輝かせていました。
男の子向けには、「紙飛行機」を。
できるだけシンプルで、よく飛ぶ紙飛行機を作りました。
子どもたちは、自分で作った紙飛行機をぶんぶん飛ばしていました。
このテーブルでは、「パックンチョ」を作りました。
少し難しいかなと思ったけど、みんな頑張って作ってくれました。
このパックンチョも、世界の子どもたちに気に入ってもらえるおりがみなんだな、と。
日本が誇るおりがみ文化、世界にもっともっと発信していっていいんだな、と思いますね。
Sさんもパックンチョされて、食べられていました(笑)。
言葉が分からなくても、遊びはちゃんと成立するんだなぁ、と。
保育者歴1年の新米保育士先生も大喜びでした。
世界中の保育者たちがつながっていくのも、大事なことかもなって思いますね。
どんな国でも、子どもを想う気持ちは一緒ですからね。
いろんな保育教材を国を超えて学び合う、そういう機会もほしいものです。
こんな感じで、「おりがみ」の部分実習(?!)も無事に終わりました。
言葉が通じない中での保育、大変だったと思いますが、、、
でも、きっといい経験になったかなと思います。
シュテファニー、本当にありがとう!
毎度毎度、色々とお願いして、ホント、申し訳ないですが、、、
帰りの電車の中で語り合ううちの学生とシュテファニー。
英語でいっぱいステファニーに質問していて、「いいぞいいぞ」と思いました。
語学って、やっぱり使ってなんぼだし、最初は「Do you like Sushi?」でいいんですから。
ドイツ語も英語も、他の言語も、なんだって、使ってりゃ、できるようになるもんです。
町中に、こういうポスターが貼られています。
この人の顔、覚えておいてくださいね!!
4日目に何かありますので、、、笑
…
そして、13時ジャストに到着したのが、、、
アルトナ駅から徒歩で6分くらいのところにある、
シュテルニパルク・ゲーテ通り保育園
です!
昔は「ゲーテ通り幼稚園」だったのですが、今は「保育園(Kita)」となっています。
今回、なんとシュテルニパルクの代表のライラとその母のハイディが両方僕らのためにフレンスブルクからわざわざここに来てくれました。
ユルゲンは今、体調を崩していて、入院しているんだとか…😿
ユルゲンは、僕の研究対象の人で、また自分にとっての理想の実践者兼研究者なんです。
今回は残念ながら再会できませんでしたが、でも、ユルゲンも僕に会いたがっていたって聞いて、うるうるしました。
世界で初めての赤ちゃんポストの前で。
僕の本の表紙にもなった場所で、ライラとうちの学生たち。
もう、なんか、すっごく幸せな気持ちになりました。
赤ちゃんポストを25年守り続けたライラと、未来しかない若者たち。
しかも、この赤ちゃんポストは保育園に隣接されていて、、、
ライラ監修のもと、うちの学生がKlappe(扉)を開きます。
こんな経験、なかなかできるもんじゃないぞ、、、💦
ここの保育園の元園長で、赤ちゃんポストの責任者のシュテファンに説明をしてもらいます。
シュテルニパルクのこの赤ちゃんポストが世界に広まっていったんです。
保育園(もともとは幼稚園)の赤ちゃんポストなので、こんなかわいい感じになっています。
ここに、たくさんの赤ちゃんが預けられてきました。
が、昨年は「ゼロ」だったそうです。
ドイツ国内の子育て支援もますます拡充していて、望まない妊娠で困る女性の数はかなり減ったそうです。
それでも、シュテルニパルク二つ目の赤ちゃんポストに昨年一人預け入れられたそうで…。
赤茶ポスト見学の後は、保育園の中をくまなく見学しました。
シュテルニパルクは、今年度から「特別支援保育」にも力を入れ始めていました。
8名の自閉症児の保育をこの保育園の最上階で行っています。
この日の午後は1人しか子どもはいませんでしたが、1対1(男性保育士と女児)で、保育が行われていました。
最後に、シュテルニパルクゲーテ通り保育園の園長先生とパシャ📷
中庭のテラス、とっても素敵でした。
この中庭文化が、ドイツらしさなんですよね~。
…
このシュテルニパルクの訪問の後は、ハンブルク市内観光へ!
ハンブルクは港町です。
船がいっぱい浮かんでいました。
僕らが向かったのは、倉庫街エリアです。
ここはハンブルクで最もキラキラとしたところです。
世界遺産にも登録されている「倉庫街」です。
圧倒的な迫力に驚かされるばかりです。
ドイツの近代化と大きなつながりのある倉庫街。
そして、たどり着いたのが、
エルプフィルハーモニー・ハンブルク
です!
シュテファニーから「この建物の上にいくべし!」と言われたので、、、
このエルプフィルハーモニーって、無料で上まで行けるんですね。
日本では見たことのないようなアーチ形のエスカレーターに乗って、、、
このエスカレーター、凄かったです、、、💦
高所恐怖症の僕には怖いくらいに、長い長いエスカレーターでした。
このエルプフィルハーモニーのちょうど中間くらいのところが展望エリア。
その規模の大きさに驚くばかりです。
工業地帯が一望できます。
ハンブルク市内も一望できます。
教会や塔が突き出ているのが面白いですね。
日本とは違う「大都市」の姿が確認できます。
…
このエルプフィルハーモニーの近くに素敵なキッチンカーがありました。
Backkartoffel Factory
と書いてあります。
Beef Bacon Style
を頂きます!
こちらが、Backkartoffel(Beef Bacon Style)です!
巨大なジャガイモを切り裂いて、そこにネギやフライドオニオンなどを入れて、チェダーチーズ?を乗せたジャンクフードというか、ファストフードですね。
これがもうめっちゃ美味しくて、4人で奪い合うようにして食べました。
これ、日本で出しても売れるんじゃないかな?!
…
そして、夜ご飯のために向かったのが、、、、
IKINI RAMEN
という創業2年の新しいオシャレなラーメン屋さんです。
(詳しくはまた後ほど、別記事で、、、)
***
そんなこんなで、3日目も無事に終わることができました😂
今回の旅で、一番大変な1日が終わりました、、、
5年ぶりで、しかも到着して3日目で、この任務はあまりにも重かった、、、
ドイツ語の会話力、まだ全然戻ってないっていうか、、、
ホント、「くそ~~~~~~」っていう気持ちでいっぱいでした。
旅の最後だったら、もう少し昔みたいにしゃべれたのになぁ、、、
まぁ、仕方ない。それもそれです。
到着してから3日、超大忙しの日程で、学生たちも満身創痍状態。
この日は早めにホテルに戻って、お休みしました。
…
僕はこの3日、全然ぐっすり眠れなくて、困ってます、、、
4日目のミッションを終えたら、少しは気が抜けるかな、、、😢
4日目もまた、僕にとっては大変な1日になりそうです。
リューベックのアガペーの家に行ってきます!!!