デュッセルドルフで、行列!
本当に行列!!
デュッセルで行列!!!!!!
もう強烈!!!
(ちなみに、時間差を入れて、写真を撮ってみました。つまり、常に行列中!)
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8月18日(僕はこの日を一生忘れない)
何から何までカルチャーショックだった。デュッセルドルフは半端ない街だった。ラーメンマニア的に、もはや驚愕以外の何ものでもないというか何というか。ハイレベルで、海外とは思えない盛況ぶり、海外とは思えない店内、遥か異国のドイツだとは思えない空間が、そこにあった。もうびっくり。デュッセルドルフで暮らす日本人は7000人とも言われている。7000人もいるのか、7000人しかいないのか。分からないが、ドイツの中でも最も日本的な匂いのする街であることは間違いないですね。
今回食べ歩いたのは、今、一番元気なnew wave系ラーメン店の『匠』、それから、創業20年の老舗ラーメン店、『なにわ』、そして、デュッセルドルフ(否、おそらくドイツ全土)において最も新しいラーメン店の『うまいもん』の三店舗でした。うまいもんは2012年7月オープンということで、本当の新店です。人気店、老舗店、最新店と全く違うタイプのお店を回れたのはなんとも幸いでした。
一軒目は、new wave系のラーメン店としてデュッセルドルフで人気の「麺処 匠」です。
オープン前から行列ができています。っていうか、ずっと行列です。こちらは日本人のお客さんが主ですね。ドイツ人らしき人はいません。いったいこの街にはどれだけの日本人がいるんだ?! そんなにデュッセルって日本人がいるのか。驚きは隠せません。そんなに仕事ってあるんですか?!
それより謎なのは店員さんですよ。なんでドイツでラーメン屋さんの店員をやっているんですか。デュッセルはいわゆる日本人学生にとってメジャーな大学町ではないはず。ハインリッヒハイネの研究をしている人なら… しかし、店員さんを見ていると、リーベハイネって感じの人は…(汗…失敬)。
で、店頭で、こんなのを見つけました。これを見せられたら、普通、もう大興奮でしょう。あ、フリークならね。西山製麺ですよ。ほんとですか?!って感じですが、正真正銘ホンモノでした。
さて、メニュー。こちらのお店は、もうラーメンなら何でもあるぞというくらいに色々とあります。つけ麺もありますし、油そば(汁なし系)もあります。ミニ丼も充実。しかも、限定まであります。
こちらでは二杯頂きました。一杯目はこちらのイチオシメニューの「匠特上塩」。あっさりタイプの塩ラーメンかなと思いきや、思い切り豚骨ベースのスープなんですけど…。いわゆるドロドロ系のラーメンではありませんが、マイルドでややこってりとした豚骨スープでした。それに、ネギ油、揚げネギの風味がさく裂します。かなり強烈なネギの風味です。単なる塩豚骨じゃないぞ!という意気込みが感じられます。いや、これは旨いですよ。普通にイケます。
これまで本当にたくさんのこっちのラーメン・Nudelsuppeを食べて来ましたが、とんでもないクオリティーだと思います。遂にラーメンもここまできたか、という。難点としては、やはりチャーシューとメンマかな、と。こっちの人にはなかなかチャーシューって受け入れられないかもしれないけれど、チャーシューはもっと研究できるかも。ただ、これだけのラーメンなので、おまけ程度でいいのかも。煮玉子もデフォでついていました。白菜たっぷりなのも、こっちっぽくていいですね。
ちなみに、このラーメンを見て、何かピーンと来た人は、ラーメンフリークさんですね。
かつて僕もレポしましたが、神田にあったNOCCHIというお店の本店なんです。
http://blog.goo.ne.jp/sehensucht/e/5ab702b7132443476e8914ba9b0f54eb
ドイツには毎年来ていますが、デュッセルはあんまり来ないんですよね。実際、今回ここに来たのは、14年前に来て以来、二度目ですからね。(その当時、人生初の合コン(?)をしたんですよね。こちらの日本人学校の幼稚園の先生と…笑顔)。人生後にも先にも、これが最初で最後の合コン(?)でした―いや、あれが合コンだったのかどうかも分からないくらいに昔の話でして…)。まぁ、それくらい縁のない場所なんです、はい。企業や行政の人には縁のある街なんでしょうけどね。
それはさておき、遂に匠のラーメンを食べることができました。長年の夢だったんだよなー。本当に美味しいらーめんでした。
二杯目もいっちゃいました。今月の限定の『二代目マー油豚骨』。こちらは、ニンニクを焦がした油=マー油の入ったガツン系の豚骨ラーメン。匠特上塩と比べても、かなり鮮烈なパンチを感じます。ネギ+ニンニクのダブルパンチを食らわします。これまた日本のラーメン店に負けずと劣らない強烈なラーメンでした。
これ、普通に日本で出せるラーメンだと思いました。それくらい、ハイレベルでした。これが限定って、、、、。もったいない(苦笑)。
そして、極細麺。これには参りました。お見事です。ドイツでこういう極細麺に出会えるとは…。いやはや、時代は変わったものです。
デフォで、煮玉子が二つも!! ドイツサイズですかね。こっちのニーズに合わせて固ゆででした。
いやー、あり得ないお店でした。固定観念が完全に崩れました。これまで散々海外のラーメンを調べては食べ歩いてきました。その数、レポだけでももうすぐ100件いきます(欧州のみじゃないけど)。でも、なんかその経験全部が否定されてしまったような感覚に陥りました。
これまで僕が追い求めてきたのはなんだったんだろう?!って。まぁ、半分オーバーですが、でも、それくらい本格的なラーメンを出していました。がゆえにこそ、行列の絶えないお店に急成長したのでしょう。
次にレポに挙げるお店こそ、正真正銘、ドイツのモンスターラーメン店ですが、その老舗モンスターラーメン店に対峙するいわば新興勢力となるのがこちらの匠です。
このお店も、実は一つ前にあげた「串亭」と深い関係にあるのです。
それは・・・
この次の次のレポに書くことにしましょう。
ああ、チャーシュー丼が恋しい…
日本のラーメンがマジで恋しいです。(しかも魚介系…~)
ciao!