Dr.keiの研究室2-Contemplation of the B.L.U.E-

タツミ食堂@芝山 Living Legend 60年以上前のラーメンの味をそのまま残すお店!

ラーメンの食べ歩きの旅の途中で、

時折、とんでもないお店と遭遇することがあります。

こちらのお店はまさにそんな「出会い」のあるお店でした。

というのも、

なんと、60年以上前の昔のラーメンの味をそのまま残しているお店だったからです。

今の時代、60年以上前のラーメンの味を「そのまま」残しているお店は極めて貴重です

なんだかんだと、味というのは、変わっていきます。

変わらなければ、お店はつぶれてしまいます。

けれど、このお店は、そういう「時流」とは無関係の場所にあります。

千葉のローカルな町の小さなお店だったから可能だった、とも言えるかもしれません。

美味しいとか、不味いとか、そういうレベルでは語れないお店なんです。

このお店のこのラーメンが残っている、そのこと自体が「奇跡」かもしれません。

そんなラーメンを頂くことができました。

そのお店の名は、

タツミ食堂

であります!

まさに、「生ける伝説のお店」、と言っていいかもしれません。

THE LIVING LEGEND!

では、まず、メニューから。

各種定食や、定番メニューがずらりと並んでいます。

シルバー世代のお母さんお一人で切り盛りしているお店ですよ。

それにしては、実にメニューが豊富であります。

ラーメンも各種ありました。

肉ソバが気になるところでしたが、

まずは「お初」ということで、シンプルにラーメンをば。

一杯、450円。

みなさん!

一杯、450円ですよ!!!

こちらもまた、伝説的な価格設定となっています。

と、思ったのですが、、、

この「ラーメン半チャーハン」の文字が目に飛び込んできて、、、

こっちにしよう、と。

いったいどんなラーメンなのでしょう?!

もう、ワクワクなんてもんじゃないです。

ドッキドキでありました(苦笑)

こちらが、650円のラーメン半チャーハンの全貌であります!

これで、650円ですからね。

もう、ラーメン屋さんもびっくりでしょう!

チャーハンもめっちゃ美味しそうです。

冷奴とキュウリのお漬物も付いています。

もちろんすべてお母さんの手作り!

こちらが、タツミ食堂の「ラーメン」であります!

60年前から、一切味を変えていない、という伝説のラーメン。

そのお味は、、、

もう、ここで書くのは止めておきたいと思います。

これはもう、食べてもらうしかないでしょう、と。

きっと、今のラーメンに慣れた人だと、「味がしない」、と知覚するかもしれません。

現代を生きる僕たちにとっては、もうまさに「未知の味」なんです。

でも、しばらく食べていくと、徐々に「味」が感じられてきます

もちろん、業務用ではありません。

しっかりと、60年前の手法で、きちっと作られたスープです。

ただ、現代のラーメンと比べると、かなり控えめな味わいになっています。

余計な油分もありません。化学調味料の強烈な旨みもありません。

しょっぱさも控えめになっています。醤油感もそれほどありません。

まだ、日本が全体的に貧しかった時代の「味」、と言っていいかもしれません。

ゆえに、というわけではありませんが、

チャーシューは入っていません。

その代わりに、ハムが入っています

昔の食堂のラーメンで、たまにハム入りのラーメンを見かけます。

こちらのお店のラーメンも、「ハム」が主たる肉でありました。

あとは、メンマ、ネギ、わかめが入っています。

きっと、当時としては、これでも「ご馳走」だったのかな、と思います。

いや、

ホント、食べていて、「歴史」を感じずにはいられない、というか。

この経験は、どんなに流行のお店でもできないような経験かな、と。

本当の本当にラーメンを愛している人だけに、こっそり教えたいラーメンですね。

このラーメンで、「ラーメンへの愛」が分かるような気がします。

麺は、こんな感じです。

食べやすくて、やや柔らかいタイプのしっとり麺でした。

これはこれで、いいなぁって思いました。

これもまた、60年前から変わっていないのかな?!

チャーハンは、なんか、めっちゃ美味しかったです。

きっと、チャーハンは時代が変わっても、変わらない味なのかな、と思いました。

ラーメンと比べると、かなりワイルドというか、イケイケでした。

***

こちらのお店、何気に、入店したときには満席でした。

常連さんらしき人がいっぱいいて、みんなラーメン類を食べていました。

きっとね、外から来たラーメン通の人的には、ビックリするラーメンだと思うんですよ。

でも、この味がいい!と思って、食べに来ている常連さんもいるんです。

そこに、本当の「ラーメンの多様性」があるように思いました。

60年前の味を求めているお客さんだって、確かにいるんですから。

食べ終わった後は、すっかりお客さんもいなくなり、、、

お母さんとかなり長い間、語らせてもらいました。

いやー、素敵なお母さんですこと(;;)

こちらのラーメンの味は、お母さんのお母さんの味なんだとか。

つまり、おばあちゃんの味。

そういう視点で、このラーメンを食べれば、さらに楽しくなるんじゃないかな?!

いわゆる「美味しいラーメン」だけが、「美味しいラーメン」なんじゃないんだぜ、と。

こういう経験を通じて、もっともっとラーメンのレンジを広げていきたいですね。

老舗ラーメン店にも、二種類あるんだ、と分かりました。

一つは、長い歴史の中で、淘汰されずに、今でも通じるほどにハイレベルなラーメンを作るお店。

それから、

もう一つは、昔の味をそのまま残している、本当に昔のラーメンを出すお店。

通常の「フリークさん」が絶賛するのは、前者の老舗ラーメン店ですよね。

でも、この世の中には、後者のラーメン屋さんもまだまだいっぱいあるんですよね。

そういうラーメンとどれだけ出会えるか。

これもまた、ラーメンの経験値を上げるために、大切なことかな、と思います!

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